「学校怖い!!」と登校拒否していた1年生が「学校楽しかった!!」と話すようになった実況中継の声かけ

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

学校が怖い…という行きしぶりの強い繊細なお子さんは、脳のストレスを減らしてあげることがまず大切。「ぼくできてるんだ!」という自信と共に、漠然とした不安感を減らしていく声かけを実践した体験談です。
 

1 幼稚園から続く靴箱までの母子登園

 

我が家の三男「みっくん」はとっても繊細。「こわい」「こんな嫌なことがあった」「ママと一緒じゃないと無理」が口癖です。

 

2024年4月に小学校入学。幼稚園時代からずっと続いていた「靴箱までママと一緒」は、1年生になっても変わりませんでした。

 

わたしはというと、「靴箱まで一緒に行くとしても、登校できているからいいか~」とのんきに過ごしていました。

 

※我が家には完全不登校の長男(小学5年生・繊細な子)もいます。

 

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2 「教室は地獄だから!!」と泣き叫んだ1年生の3学期

 

「今日は行きたくない~」「学校怖い~」と言いながらも、お着替え競争をしたり、一緒に外に一歩出たら、わたしの手を握って学校への一歩を踏み出していたみっくん。

 

事態が急変したのは2025年1月20日のことでした。

 

朝からちょっと様子がおかしい??ふざけ交じりで布団から出てこないんじゃなくて、顔に笑顔がない??さらには「学校怖い」じゃなくて「教室は地獄だから」とぽつり。それでも、いつもみたいに外に一歩踏み出せば・・・と思っていたわたしが甘かった。

 

手をつないで外に出ちゃえ!と玄関から一歩踏み出すと

「教室は地獄なんだよ~~~~~!!!」

今までにない大きな声で叫び、泣き始めたのです。

 

あ、これはただ事じゃない。頭をよぎったのは、登校拒否が本格化したころの長男の姿です。夫と目配せをして、すぐに学校をお休みする決断をしました。

 

 

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3 「脳科学」に基づいて繊細な子にアプローチする!

 

①共感して寄り添うも激しくなる母子分離不安

 

みっくんは人一倍繊細。だからこそ心がけていたことは、寄り添い・共感・そして大好きだよ!!を伝えること。それでも何かが違う…と足を運んだ発達相談では「うんうん、ママはお子さんのことよくわかってる!その対応で大丈夫!!」と言われていました。

 

全然大丈夫じゃない…だって、「ママ大好き!」「ママがいないと怖い!!」と、成長するにつれて、ママと離れることが難しくなる一方だったから。

 

わたしが欲しかったのは「ママ、よくできてるよ!」なんて言葉じゃなくて、どうすればみっくんが家の外でものびのびと過ごせるようになるのか、そのために何ができるのか・・・。

 

②繊細な子に「脳科学」でアプローチ

 

みっくんへの対応に悩みながらも、子どもとの関わり方を模索する中で出会ったのが、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションの学びでした。

 

脳科学に基づいたアプローチなんて、今まで出会ったことない!!これなら何かが変わるかも!!と、講座受講を決断。

 

奇しくも第1回目のレクチャーは、みっくんが「教室は地獄だから!!!」と泣き叫んだ日の週末だったのです。

 

③繊細な子の脳のストレスを減らす方法

 

初めてのレクチャーで目から鱗だったポイントが2つあります。

 

①「イイネ!」「○○してるね!」という行動を肯定する声かけによって、「ぼくできてるんだ」「お母さん見てくれてる」と安心と自信を感じられるようになり、繊細な子の脳のストレスが減っていくということ。

 

②そしてもう1つ、どんなに優しい言い方でも「こうしたらもっとよかったね」という指摘の声かけは「ぼく否定されている」と、人の感情に敏感な子どもに感じさせてしまうこと。

 

しかも繊細な子はネガティブな記憶を強く記憶してしまうという特徴もあるため、指示、指摘、注意することは封印して、否定0肯定10の声かけがオススメ!!

 

「今日こんなイヤなことがあった」と、ちょっとしたことでもネガティブに捉えてしまうのも、漠然とした不安感があるのも、脳のストレスが多い状態になってしまっていることが一番の要因ということも驚きでした。

 

「性質だから仕方ない」から、抜け出せるのかも。

 

これはもう、やるしかない!!!

 

4 「イイネ!」のシャワーで自信をつける

 

①日常の中で「イイネ!」「見てるよ!」のシャワーを浴びせる

 

最初はそんなに声をかけるポイントあるかな?と思いましたが、「子どもの行動を実況中継するといい」というヒントでグッとハードルが下がりました。

 

「おはよう、一人で下に降りてきたんだね~」
「あ、牛乳1人でついだんだ!」
「お湯沸かしてるんだね(朝ごはんの準備)」

 

とにかく、みっくんのやっていることを実況中継してみました。

 

すると、みっくんもなんだか嬉しそう。

 

そうか、「見てもらえてる」「じぶんはできてる」って、これだけでも子どもは感じてくれるものなんだな・・・。

 

裏を返せば、言葉にして伝えないと「見てるよ」「できてるね」は伝わらないんだな・・・と、しみじみ感じました。

 

実況中継を意識していると、何かできた!という結果だけではなく、何かやり始めた時にも声をかけることになります。

 

「お、パジャマ脱いでるね~!」
「(宿題の)ノートだしたんだね~」
なんかもその1つです。

 

結果ばかりに注目してほめてしまうと、繊細な子の脳内では「○○できないとダメ」と変換して記憶されてしまうということも1回目のレクチャーで学んだことでした。

 

心当たりありまくりなわたしは「気をつけよう」と思いましたが、実況中継を意識することで、自然と「結果だけほめる」は回避できるようになりました。

 

②好ましくない行動への声かけ(注意・指摘・指示)は思い切って封印!

 

危険なことじゃなければ、好ましくない行動はスルーしてOK

 

ランドセルが転がっていても「1日お疲れさま~!」で、イイネ!を伝えてハグ。

靴下が転がっていても「ズボンかごに入れられたね~!」で、イイネ!やっぱりみっくんは嬉しそうでした。

 

 

③「学校で楽しいことがあったよ」と笑顔で話してくれた日

 

「実況中継」と「好ましくない行動はスルー」、この2つをとにかく意識して過ごしてみたら、みっくんが布団に逃げ込む日がグッと減って、じぶんから着替える日も出てきました。

 

それと同時に、「今日はやなことなかった~」と報告してくれる日もちらほら。

 

「教室は地獄だから!!!」と叫んだ日から1ヶ月半が経った3月6日、「今日ね、学校で楽しいことが3つあったの。」と、みっくんから話し始めてくれたんです。

 

(学校で、楽しいことが、みっつも!!!!!)

 

学校でこういうことがあってね、こんなことがあってね・・・と、人形を使って再現しながら話すみっくん。

 

「へぇ~、それでそれで?!」と聞きながら、胸にこみあげてくるものがありました。

 

5 ママの声かけで子どものむじゃきな好奇心を伸ばしていける

 

小学校に絶対に行かなければいけないなんて、思ってない。
それでも、楽しく通えるならば通わせてあげたい。

 

それが家庭での関わり方や日常の声かけで実現するんだ・・・と経験できたことが、大きな希望になりました。

 

繊細で、こわがりで、いつもママと一緒がいいみっくん。

 

でも、実は好奇心も旺盛で、お友達と遊びたいなと思っていることも、はっちゃけて笑い転げる一面も、わたしは知っています。

 

性質だから・・・とあきらめないで、みっくんがいつか「ママと一緒が安心」を卒業して、1人で笑いながらお友達の元に駆け出していけるように。

 

わたし自身もじぶんに「イイネ!」を出しながら、好ましくない行動はスルーの実況中継を続けていこうと思います。

 

 

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執筆者:宮澤千尋
発達科学コミュニケーション

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
宮澤 千尋

発達科学コミュニケーショントレーナー

グレーゾーン×繊細な子の力を伸ばす専門家
個性的な4人の子どもを育てています

グレーゾーンで繊細さもある息子は、人の言葉や反応を怖がり、3年生で不登校になり、5年生で家の外に出られなくなりました。

「この子の生きづらさに気づいていたのに、何もしてあげられていない…」自分を責めて落ち込んだり、息子のかんしゃくにイライラしたりしながらも、「それでも、諦めたくない。この子の力を伸ばしたい」と探し続けて出会ったのが、発達科学コミュニケーションでした。

心と脳に合った関わりへ変えると、かんしゃくが落ち着き、少しずつ家族と出かけられるようになり、初めてのお友達に囲まれて笑えるようになりました。

かつての私のように、「わが子の未来を諦めたくない」と願うママへ。
不安があっても「やってみたい」と一歩踏み出す力を育て、ママがわが子の力を信じられる関わりのヒントを発信しています。

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