1.母子登校中に感情に巻き込まれてしまうのが辛い
小学2年生になり環境の変化で登校しぶりが再発した繊細な長男ユウくん。
「不安だから一緒に行ってほしい」と言うユウくんに応えるため、私は仕事を退職し、本格的な母子登校が始まりました。
毎朝、機嫌を損ねないよう腫れ物に触るように接し、遅刻したものの、やっとの思いで登校。それなのに…。
「なんでママと一緒に学校来てるの?」「遅刻するのだめだよ」心無い子どもたちの声が耳に飛び込んできます。
その声に一つ一つ反応してしまうユウくん。
目に涙をため堪えているのに「廊下にいるのだめだよ」「教室に入りなよ」そんな言葉が聞かれるうちに、ついに目から涙があふれ「もう帰る」とついに心が折れてしまいました。
目の前で泣いている我が子の姿を見るのが本当に辛く、私から「今日はもう帰ろうか」とユウくんに言ってしまうこともありました。

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2.どうしたらいいの?だれか教えて
「繊細だから私が守ってあげないと…」という思いから、学校では常に横に付き添い、何か問題が起こらないか見守り、ユウくんが困っている時には私が対応していました。
しかし、だからといってユウくんが上手くやり過ごせるわけではありませんでした。
不安が強まり、殻に閉じこもっていく様子が見られました。
頑張っているのに上手くいかない。どうしたらいいの?私の育て方が悪かったの?
「共感してるのに……寄り添ってるのに……誰か教えてほしい…」そんな想いを抱えながら、笑顔でいられなくなった私は、毎日作り笑顔で母子登校をしていました。

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3.繊細な我が子の力を伸ばすために私が変わりたい
そんな時、むらかみりりかさんの投稿が目に留まりました。
今まで共感し、寄り添い続けてきた私にとって「繊細な子に共感は逆効果」という言葉は衝撃的でした。
「家庭での関わり方や日常の声かけを変えていくことで我が子の力を伸ばすことができる」と知り、「ほんと?知りたい。教えてほしい。」という思いで夢中で読み進めました。
「ママとの会話や関わりで我が子の力を伸ばすことができるなんてうれしい!とにかくやってみよう、私が学んでみよう」と思えたのです。
子どもを変えたいと思ったら、まず変わるべきなのは私自身だったのです。
脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションの学びの中で、家庭での関わり方や日常の声かけに目を向けていく視点に触れたことで、私自身の受け止め方が、少しずつ変わっていきました。
最初にまず教わったのは、肯定の関わりです。
繊細なユウ君にとって学校は、不安と緊張でストレスフルな状態。
心が不安定になっている今、一番必要だったのは肯定の関わりで心に安心を貯金していくことでした。
できないことには目を向けず、できていることに目を向けます。
肯定9:否定1の割合で、「当たり前にできていること」など小さなできたを肯定していきました。
ママに認めてもらうことで、少しずつ安心が積み重なっていきました。
表情にも注意が必要です。
繊細な子は、表情からも気持ちを読み取ります。
ママが不安な顔や心配な様子だと、それが否定の注目として伝わってしまうのです。
感情に巻き込まれないよう、好ましくないことは勇気をもってスルーし、ママの笑顔と穏やかな声でコミュニケーションを続けてみようと実践していきました。

4.子育てが楽しくなっていく
安心できる家にいる時に、肯定の関わりを続けると笑顔が増え言動が変わってきました。
「こんな笑顔久しぶりに見た」「かわいい~」と嬉しい気持ちになり、表情や言葉もやわらかくなっていきました。
私自身、この子といろんなところへ出かけたい、たくさん経験させてあげたい、と子育てが楽しくなっていきました。
それから、学校では「図工だけやってみようかな」「給食だけ行ってみようかな」と行動が増えていきました。
少しずつ安心や自信を貯めてきたことで、「これならできるかも」と一歩ずつ行動できるようになっていったのです。
まわりの子どもたちへも肯定の注目を貫きました。
否定的な言葉をかけられてもスルー。反応せずに聞こえないふりをして見守ります。
するとユウくんも泣かなくなりいつの間にか気にしないようになっていったのです。
「早退した」「教室に入れなかった」のではなく、「〇時間目までいられた」「廊下まで行くことができた」とできていることに目を向けられるようになりました。
「できた」に気づく肯定の声かけをたくさんすることが大切だったのです。

5.これからも繊細な我が子の成長を信じて学び続ける
学校で毎日のように涙を流していた繊細な我が子は、今では本来の笑顔が戻り大好きな友だちや先生に会うため毎日学校へ行っています。
母子登校は続けていますが、私は横に座るのではなく教室にいるユウくんを廊下から見守っています。
学校が全てだとは思いませんが、家以外にも居場所があることや会いたいと思える人がいることは本人にとって大きな力や励みになっていると思います。
これからも子どもの「できた」経験をたくさん増やすお手伝いをして、ポジティブな記憶を積み重ねていきたいです。
そしてその先に、ママがいない場面でも行動できるようになると信じ、私はこれからも学び続けます。
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執筆者:つぼうちひろみ
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