繊細な子とママの睡眠不足と脳と自己肯定感

子どもの睡眠不足は百害あって一利なし!睡眠不足は脳が二日酔い状態になると知っていましたか?自己肯定感にも大きく影響すると言われる『睡眠』。子どもと寝る時間を明日の生きるチカラに変えられる、時間にしてくださいね。
 

1.お子さんもママも、睡眠十分とれていますか?

 
お子さんは十分に睡眠がとれていますか?ママは?朝はスッと起きれていますか?
 
もし睡眠不足を自覚していたら、イライラしやすかったりやる気を感じづらかったりということはありませんか?
 
そのイライラややる気のなさ、睡眠不足が原因かもしれません。
 
就学前の3歳~5歳の子どもは10~13時間
 
小学生は9~12時間
 
中高生は8~10時間
 
の睡眠時間が必要と言われています。
 
 
この時間を十分に確保できていないと心身、そして脳への不調が出てきます。
 
繊細タイプの子どもは普段からひといちばい刺激を多く受け取って生きているため、身体も心も、そして脳も非常に疲れやすいのです。
 
睡眠が十分にとれていないと、脳の中で刺激の”おそうじ”が追いつかず、脳にはゴミがたまっているような状態で
 
まるで二日酔いのように、朝スッキリ起きれなかったり、だるかったりする1日を過ごすことになります。
 
注意がコントロールできず集中力も判断力も低下。やる気も起きず学習意欲も学力も低下。感情の不安定さにも繋がります。
 
睡眠こそが、子ども達の、そして私たちママの、心身と脳の栄養なんです。
 
しかし睡眠が大事とは分かっていても、なかなか早く寝れないのが現実ではないでしょうか…。
 
 

2.息子の無気力は睡眠不足が原因だった

 
実は息子の年少〜年長時代、私はひとり親、フルタイムの会社員、息子と二人暮らしだっため、息子は寝るのが遅くなっていました。
 
18時過ぎにお迎え。19時過ぎからご飯。21時過ぎにお布団で絵本を読んで、22時近くに子どもと寝る。3時か4時には起きて、終わってない仕事や家事をする。そんな生活を送っていました。
 
頭では早く寝かせた方が良いと分かっているし、寝かせたいと思っていても、息子はマイペースで、のんびりで、一つ一つのことがスムーズに進まず、寝かしつけまでたどり着けませんでした。
 
私は「早くして!!」とイライラ。「ごめんね」と謝りながら眠りにつく。
 
寝る前の記憶は脳に残りやすく何か覚えるにはゴールデンタイムなのですが、「ママに怒られちゃった・・」という最悪の記憶を残してしまってました。
 
 
当時は息子も私も睡眠時間が足りておらず、お互いが
 
行動の切り替えができない
 
感情コントロールもできない
 
毎日疲れ果てていた
 
という悪循環
 
睡眠の量も質も悪くて、朝は「行きたくない」と行きしぶり、なんでも「やりたくない」と無気力でした。
 
私と同じようなご家庭も少なくないと思います。
 
睡眠不足は、見過ごしてはいけない理由がもう1つあります。次で説明していきますね。
 

3.睡眠不足が続くと自分のことが好きじゃなくなる?!

 
日本はご存知の通り、大人も子どもも睡眠時間が短い国として世界的に有名です。
 
子どもにおいては50.8%の子どもが22時以降に寝ていると言われています。
 
文部科学省の小学生対象の睡眠調査によると <平成 26 年度「家庭教育の総合的推進に関する調査研究」-睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との 関係性に関する調査->
 
寝る時刻が遅くなるほど、自分のことが好きな子ども
 
21時より前は57%
 
22時から23時は50%
 
23時から24時は39%
 
と減っているという結果が出ています。
 
 
なんでもないのにイライラする子ども
 
23時以降で63%
 
と増えています。
 
つまり遅く寝れば寝るほど、自己肯定感が低く、情緒不安定な子どもになってしまうということです。
 
脳にも影響を与え心身の不調へとつながるということがよく分かる結果だと思います。
 
また特に幼児期、学童期の睡眠時間が短いと脳の成長・発達自体にも大きな影響が出てしまいます
 
人間は昼行性動物で太陽がでている昼間に活動するものなので、夜更かししたり、TV、スマホ、PCの光を浴びたりすると動物としての活動リズムが狂い、脳に悪影響を及ぼします。
 
なので夕方以降の子どもとメディアの付き合い方にも気をつけないと、心身、脳は不調のサイクルに入ってしまうことになります。
 
睡眠はそれだけ大事であり、寝る前の準備も同じように大事だと言えますね。
 
ちょっとうちの子も私もまずいかも…と思ったママ!子どもの行動や様子が気になるママも!今日から睡眠を見直してみませんか?
 

4.ライフスタイルの見直しをする

 
じゃあどうしたらいいの?
 
そう!先ずは寝る時間を決める!ここからがハジマリます。
 
何ごとも決めないことには始まらないので寝る時間を「〇時!」と決めてしまいましょう。
 
わが家の場合は小学2年の息子と一緒に19時半に布団へ入って20時に寝るというルールを決めました。
 
今は発達科学コミュニケーションのマスタートレーナーとして、お家で働いていますので、終業時間、残業など、誰かに決められることはありません。仕事は早朝からできるワークライフスタイルに変えていきました。
 
ただただ1分でも早く休ませてあげたい。とても疲れやすい繊細な子の脳の疲労を少しでもとってあげたいという思いからライフスタイルの見直しをしました。
 
ここでポイントなのが、ママも一緒に寝る!ということです。
 
繊細タイプの子どもに「早く寝て!」と言っても1人ですっと寝る子はあまりいないかと思います。
 
ママも一緒に睡眠リズムをつくっみて欲しいのです。
 
寝る時には一緒に絵本や本を読み、感情の脳が落ち着くスキンシップもしながら今日のgoodなできごとを子どもと話し、今日の1日に花マルをつけて寝入るというのが私のルーティンです。
 
 
これは入眠儀式として敢えてとるようにしました(入眠儀式とは眠りにつきやすくするために寝る前に行う行動のことです)。
 
ママが一緒に寝る準備をしてあげると子どもの心を落ち着かせることができます。
 
お陰で今は、よく寝て、よく食べて、よく笑い、よく挑戦できる子になっています!
 
もう、自分のことを否定することもありません。
 
睡眠時間が十分にとれている分、脳も二日酔い状態ではなくなり、昼間も活発に活動できるようになったのです。
 
睡眠は生きるための大事な源です。
 
こんなにも子どもは変わるの!?というくらい本当に変わります。
 
睡眠を削るような生活は身を滅ぼすことはあっても助けることはありません。
 
最初から理想の時間を確保することは難しいでしょう。しかしまずは何時に寝たいか決めるところから。その上で、どうやったらできるかな?と子どもと考えてみると何かいいアイディアが浮かぶかもしれません。
 
もし子どものイライラ、やる気のなさ、自信のなさなどで悩まれていたら、睡眠時間の見直しをしてみてくださいね。
 
 
執筆者:むらかみりりか
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー
 
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