HSC・繊細さは性格ではない!わが子の「やってみたい!」を育てる、心と脳に合った声かけ

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

繊細な子の育て方や声かけに迷い、「こんなに寄り添っているのにうまくいかない・・」と感じていませんか?私も、学校を嫌がる息子との毎日に悩んでいました。心と脳の育て方を学び、わが子の見方や関わりを変えた私の経験から、繊細な子の自信と挑戦する力を育てる子育てについてお伝えします。

1.HSC・繊細な子の特徴|「うちの子、繊細かも?」と思ったら

 

「すぐ泣く」「人の顔色を気にする」「初めての場所が苦手」「家と外では別人」そんな子どもの姿に、「うちの子、敏感?繊細かも…」と感じたことはありませんか?

 

HSC(Highly Sensitive Child)とは、心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した、「感じる力」がとても敏感な子どもです。五感も含め感覚から受けとる情報や刺激、人の感情などもひといちばい敏感に受け取っているのです。

 

「寄り添いましょう」「共感しましょう」「無理をさせないようにしましょう」。こうした言葉を見て、わが子のために取り組んできたママもいらっしゃると思います。

 

 

わが子の気持ちを大切にしながら、その子が何に困り、どんなときに力を発揮しているのかを知り、関わり方を学んでいくことができます。

 

私がお伝えしたいのは、わが子の自信や挑戦する力を育てる子育てです。

 

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2.繊細な子の育て方|自信と挑戦する力を育てる関わり

 

私は、脳を育てる子育て「発達科学コミュニケーション」を学びました。

 

脳科学博士である吉野加容子さんが開発した、子どもの脳を育てるために、ママが毎日の関わり方や声かけを学び、家庭で実践していく子育てです。

 

10代の双子2,868人を対象にした研究では、敏感さの個人差には、遺伝と環境の両方が関わることが示されました。

 

また、アメリカで127人の子どもを追った研究では、就学前のママの支え方と、学習や記憶に関わる「海馬」という脳の部分の成長に、関連が見られました。

 

研究では、ママの支え方を表す得点が高い場合と低い場合で、海馬の育ちを比べています。海馬の体積(大きさ)の増加率の推定値は、2.70%と1.31%。2倍以上、約2.1倍の差が見られました。

 

親の支え方と、学習や記憶を支える脳の育ちとのつながりが、こうした研究から見えてきています。

 

 

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3.「こんなに寄り添ってるのに・・」悩んだ先に見えた光

 

私はずっとフルタイムでやりたい仕事を追いかけてましたが、小1の壁に備えて辞めました。

 

時間だけはできたものの・・・繊細くん自身の、集団生活での困りごとは何も根本解決しておらず、大きな環境の変化に繊細くんは全力で学校を拒否。私から離れられなくなってました。

 

私は・・・・仕事も辞めたのに?!これだけ寄り添ってるのに?!自分のこと諦めてるのに?!悲しくなりましたし、切なくなりましたし、イライラもしてしまいました。

 

発達科学コミュニケーションを学び始めて気づいたのは、家でも園でも学校でも、息子のできていないところに目を向けることが多かった、ということでした。

 

私は、夏休みに家庭で実践し、2学期には息子の成長を先生にも伝えようと考えました。先生にも、息子のできているところに一声でも言葉をかけていただきたいと、繰り返しお願いしました。

 

2学期の懇談では、先生が息子について、こんな話をしてくださいました。

 

「みんなをまとめてくれるような姿があって
 リーダーシップを見せてくれました!」

 

音楽の時間の息子の姿でした。懇談でめったに褒められたことがなかったので、こんな嬉しい話を聞けたのです。

 

私は、息子には秘めた大きな力がある、信じてくれる人が必要だったのだと考えるようになりました。

 

わが子のできていないことが気になるとき、すでにしていることや頑張っていることに、どう目を向けたらよいのでしょうか。「褒めない肯定」の考え方や関わり方は、こちらの動画でもお話ししています。

 

 

しかし!今では繊細くんのことを誰よりも理解できて伸ばせるママになり、繊細くんの心が自立してもう頼りにしているほどです。

 

学校の長期休みはふたり旅をして、息子は現地のインターキャンプへ・・私はお仕事に没頭するという・・こんな未来が叶うなんて、ひとり親でもある私には当時考えられませんでした。

 

脳科学に基づく根拠ある学びは、子育てをラクに楽しくして、わが子を笑顔にしてくれました。親子の可能性、未来を無限に広げてくれます。

 

 

そんな私は今、発達科学コミュニケーションを教えています。これまでに300人の生徒さんに、この学びを届けてきました。

 

生徒さんからは、こんな言葉が届いています。

 

【小学6年生の男の子のママ】
小学4年生だった2024年10月から受講

 

「私がどうにかしなくても息子自身に前に進む力があるんだと思った。」

 

【小学2年生の男の子のママ】
年長だった2024年5月から受講

 

「息子が崩れてもあわてることがなくなったし、崩れても戻れたらOK、と思えるようになった。」

 

※学年は、ご感想をいただいた時点のものです。別々の生徒さんの言葉から、一部を抜き出してご紹介しています。

 

私がどうにかしなければ、という見方から、息子自身の力に気づいたママ。息子の感情が揺れても、慌てずに見られるようになったママ。

 

ママが学んでわが子の見方を変えることは、毎日の関わり方や、ママ自身の過ごし方を変えていくことにもつながっています。

 

わが子には、まだ私の気づいていない力があるかもしれない。そんな目で、今日のわが子を見てみませんか?

 

4.繊細な子の育て方・声かけについてよくある質問

 

Q1. 繊細な子には、どんな特徴がありますか?

A. 「すぐ泣く」「人の顔色を気にする」「初めての場所が苦手」「家と外では別人」といった姿が見られます。どんな場面で困り、どんなときに力を発揮しているのかを見ていくことが大切です。

私の息子も、小学校入学という環境の変化の中で学校を拒否し、私から離れられなくなっていました。その後、学びながら息子の見方や関わりを変えていく中で、先生から音楽の時間にリーダーシップを見せていたと聞くことができました。

困っている姿だけでわが子を決めつけず、その子が力を発揮している場面も一つ探してみてください。

 

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いつものお子さんや親子の様子を思い浮かべながら、チェックしてみてくださいね。

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Q2. 繊細な子には、どんな声かけをしたらいいですか?

A. できた結果だけでなく、今していることや頑張っていることを見つけ、言葉にして伝えていきます。困っていることだけでなく、すでに発揮している力にも目を向けることが大切です。

私も、息子のできていないところに目を向けることが多かったと気づきました。家庭で実践し、先生にも、息子のできているところに一声でも言葉をかけていただきたいとお願いするようになりました。

まずは今日、わが子が今していることや頑張っていることを一つ見つけて、見えたままを言葉にしてみてください。

 

ほかの親子のリアルストーリーは、こちらの「レポートで学ぶ」からもご覧いただけます。

 

 

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執筆者:むらかみりりか
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー

 

参考研究

 

Assaryら(2021)
Genetic architecture of Environmental Sensitivity reflects multiple heritable components: a twin study with adolescents
Molecular Psychiatry

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

Lubyら(2016)
Preschool is a sensitive period for the influence of maternal support on the trajectory of hippocampal development
PNAS

 

Preschool is a sensitive period for the influence of maternal support on the trajectory of hippocampal development - PMC
Data from a longitudinal neuroimaging study beginn...

 

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
むらかみりりか

発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
Nicotto Project パートナー

繊細さは、弱さではなく、毎日を彩る力に変えられる。そんな親子の関わりを、心と脳の発達科学をもとに研究し、繊細さ、敏感さのある子の心と脳を育てる専門スクールを主宰しています。

大切にしているのは、子どもたちとの困りごとをただ解決することではなく、ママの心と脳も整い、親子がともに変化・成長していくこと。子どもが外の世界で力を発揮できるようになる土台を育てる毎日の先に、親子の世界が広がる未来を育てています。

また、この学びが一人でも多くのママに届き、教育が変わっていくことを願いながら、心と脳を育てるおうち教育を社会に届けるアンバサダー、トレーナーの育成にも力を注いでいます。

心と脳と夢を育て、親子で世界を遊ぶ。そんな明日を一緒に叶えたいと思っています。

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