帰省ストレスが軽くなる!不登校繊細な子を育てるママのための心と脳に合った帰省対策マニュアル

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

「実家に帰るだけなのに気が重い・・」実はママだけなく、不登校の繊細なお子さん自身も感じているかもしれません。この記事では、脳科学に基づいた親子の安心を守るステップを帰省前・中・後に合わせてお伝えします。

1.実家に帰ることが帰省ストレス・・

 

年末年始や長期休暇。周りのママ達は「実家に帰ってリフレッシュできたね」と話す中、「私はむしろ帰省ストレスなんだけど・・」と感じられていませんか?

特に、不登校のお子さんがいるママにとって

 

✔学校のことを聞かれる

✔子育ての価値観を否定される

✔親戚の子と比べられる

 

など、周りからのレッテルとプレッシャーの嵐が押し寄せてきます。

 

私自身、繊細な息子(通称:優士)と帰省した時、両親から

「甘やかすから不登校になったんだ」

「仕事ばかりでほったらかしだったんでしょ」

 

そう責められ、優士は甥っ子達にからかわれ、泣きながら帰ってきた経験があります。

「ちゃんと育てなさい」「親が甘すぎるのよ」と言うような、人格を否定するかのようなレッテルが、ママと不登校で繊細なお子さんの心をじわじわ追い詰め、帰省がストレスになるのです。

 

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2.繊細な子の心と脳に与える帰省ストレス

 

帰省ストレスは 、繊細なお子さんの脳にどんな影響があるのでしょうか?

 

繊細な子の脳 は、ひといちばい周りの環境や人の感情などから多くの情報を受け取ります。

 

帰省では、いつもと違う環境(におい、音、味、雰囲気、空気空間など)、大勢の人の会話や雰囲気に囲まれ、受け取った情報や刺激に敏感に反応してしまうため、脳はフル回転状態。気付かぬうちに繊細なお子さんの心と脳は疲れ過ぎてしまうのです。

 

・些細なことで甥っ子とケンカする

・ご飯を食べたくないと拒否をする

・外出に誘われても「行きたくない!」と言う

 

帰省先での優士のこんな様子は、わがままではなく、心と脳から”もう限界!”というサインだったのです。

 

次に、繊細な子の心と脳を守るために、ママができる3つのステップをご紹介します。

 

 

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3.繊細な子の心と脳に合う帰省マニュアル

 

①帰省前:事前に親子で「安心の見通し」を立てる

 

繊細なお子さんは帰省先で疲れやすく、突然の予定変更や、場の雰囲気に合わせることが、心と脳に大きな負担となります。

 

帰省中はどうしても、祖父母や親戚の予定に合わせて動いたり、急に外出する流れになったりと、臨機応変さを求められる場面が増えます。

 

脳疲労状態では、先の見通しが立てられない状況に適応する力が上手く働かず、心と脳のストレスが一気に上がってしまうのです。そのため、

 

「みんなと一緒じゃなくてもいいよ。疲れたときには教えてね」

「嫌だなと思ったら、おばあちゃんの部屋に逃げようね」

 

など、事前に親子で不慣れな環境の中でも、安心できる見通しを立てておくことが大切です。

 

さらに、実家の家族にも事前に情報共有し、安心出来る環境を整えておきましょう。

 

「今は学校の話題を避けてほしい」

「好き嫌いがあるのは”感覚過敏”が出ているから心配しないでね」

「疲れたらおばあちゃんの部屋借りて休ませるね」

 

私は実際に、このように説明して調整していました。

 

②帰省中:心と脳が「休める時間」を取る

 

実家の家族と調整して、繊細なお子さんが安心できる場所を作りましょう。慣れない環境では、繊細なお子さんの心と脳が張りつめているためリラックスしにくいからです。

 

寝室や人の少ない部屋に、繊細なお子さんが好むブランケットやぬいぐるみ、本などを持ち込み、1人になれる環境を作ることをおススメします。

 

「ちょっとお昼寝しよう」と、ママから誘って心と脳を休ませることも効果的です。

 

③帰省後:心と脳が「回復する時間」をとる

 

帰宅してから「不機嫌が増えた」、「ソファで横になる時間が増えた」など、繊細なお子さんにいつもと違う様子が見られたら、帰省中の緊張が一気にほどけたサインです。

 

安心するお家で、ママの笑顔とママの声、好きな食べ物を一緒に食べたりするなど、いつも通りの生活の中で、肯定の注目を増やし、心と脳を安心で満たすことが大切です。

 

 

4.帰省ストレスを自分で乗り越える力は毎日育てられる

 

私は優士の心と脳で何が起きているのか分かるようになってから、帰省先で、”優士の心と脳が安心できるかどうか”を基準に考えて対応できるようになりました。

 

優士も、心と脳にとっての安心の選択ができるようになり、親子で帰省がラクになりました。

 

また、繊細な子の心と脳に合ったストレス対策は、帰省時だけでなく 、普段の関わりからお子さんの心と脳を育ててあげたいです。お子さんの心と脳の土台が強くなれば、お子さん自身が自分の力でストレスに対処できるようになれるからです。

 

 

5.あれから2年後の優士

 

以前は、周りに合わせ過ぎて疲れ、泣きながら帰ってきた優士が、今では一人で新幹線に乗り、祖父母の家へ行けるようになりました。

 

自分が安心できるブランケットを持って行き、祖父母の家に着くと、落ち着いて過ごせる部屋を自分で見つけます。

 

疲れたときには一人で休み、
嫌なことには「それはしたくない」と伝え、
みんなに合わせ過ぎずに、自分の気持ちを守れるようになりました。

 

これは、繊細さがなくなったからではありません。

 

私がそばで整えていた安心を、少しずつ自分でも選び、使えるようになったからです。

 

繊細な子に必要なのは、受け取れる力が強いからこそ、自分の心と体の変化に気づき、安心できる方法を選び、必要なことを周りに伝えられる力を育てることです。

 

さらに、繊細な子の心と脳に合ったストレス対策は、帰省のときだけに行うものではありません。

 

毎日の親子の会話や関わりの中で、自分の感情に気づき、言葉で表現する力を育てていくことで、お子さんは少しずつ、自分で考え、選び、心と脳を整えながら動けるようになっていきます。

 

次の帰省を、ただ耐える時間ではなく、
お子さんが自分を守る力を育てる機会に変えていきましょう。

 

 

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執筆者:増山陽香

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
増山陽香

増山陽香(まっすー先生)
発達科学コミュニケーショントレーナー・看護師
不登校・高学年の繊細な子の自信と行動力を育てる専門家

埼玉県在住。
看護師・看護教員として20年以上、人の心と身体に向き合ってきました。

現在は、不登校や「行きたいのに動けない」ことで悩む、高学年の繊細な子とお母さんを支援しています。

わが子の心と脳の現在地を捉え、毎日の声かけや関わり方を通して、子どもが自分で考え、選び、動く力を育てる方法を、発信・個別相談・講座でお伝えしています。

発達科学コミュニケーションを学び始めた時期
2023年12月

当時の息子・優士の学年
小学5年生

この記事に登場する優士は、私の息子です。書籍『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』にも登場しています。

看護師・看護教員として経験を重ねてきた私ですが、優士の突然の不登校を前にしたとき、母としての自信を失いました。

小学5年生だった優士は、学校に「行きたい」と言うのに行けない。

感覚過敏、癇癪、偏食、腹痛、自己否定が続き、親子の会話は、いつも「学校に行くか、行かないか」が中心になっていました。

そんなときに出会ったのが、脳科学博士・吉野加容子が開発した、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」です。

脳の発達の仕組みを学び、親子の安心と信頼を土台に、優士の心と脳の状態に合った関わり方を実践していきました。

わが家では、関わり方を変えていく中で、優士の癇癪が1か月で落ち着きました。感覚の過敏さや偏食にも変化が見られ、少しずつ、自分で考え、選び、動く姿が増えていきました。

不登校が続く毎日の中で、お母さんが焦らずにいるのは、簡単なことではありません。

「このまま外に出られなかったらどうしよう」
「私の関わり方が悪かったのかな」
「見守っているだけで、本当にいいのかな」

私自身も、そんな不安を抱えていました。

その不安を、無理に消そうとしなくても大丈夫です!わが子の今の状態を知り、今日できる関わり方が見えてくることが、お母さん自身の安心や自信にもつながります。

私が大切にしているのは、家庭での毎日の関わりを通して、子どもが安心を積み重ね、自分の気持ちや「やってみたい」をもとに、一歩を選べるようになることです。

そして、お母さんも、わが子の育つ力と自分の関わる力を信じ、自分の人生を楽しめるようになることを目指しています。

この記事が、わが子を理解し、今の親子に合った関わり方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

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