宿題しない低学年の繊細な子が「自ら学ぶ子」に変わったママの神対応とは

宿題しない繊細な子に声をかけるたび、イライラや罪悪感でお互いしんどくなる…。わが家の娘も中々宿題に取りかかれず悩んでいました。脳の仕組みを理解したことで理由が見え、今では自ら取り組むようになったサポートをご紹介します。

1.宿題しない繊細な娘にイライラ…親子でしんどい毎日

 

我が家には小学2年生の、こだわりが強く真面目で繊細な子(通称つぼみ)がいます。
学校では先生の話をよく聞き、真面目にがんばるタイプです。

 

そんなつぼみが特に苦手だったのが、宿題に取りかかること。
声をかけても動けず、宿題しない娘にイライラしてしまうこともあり、私が焦るほどつぼみの表情も曇っていき、気づけば毎日のように親子で小さなバトルに発展していました。

 

「なんでさっさとやらないの?」
「先にやっちゃえば後が楽なのに…」

 

宿題はやるべき、やってから遊ぶ。
そう考えていた私の固定概念が、実は娘を追い詰めているとは、その時は思いもしませんでした。

 

 

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2.繊細な子の脳が宿題にストップをかけていた理由 

 

2年生の7月、そんな繊細なつぼみはお友達トラブルをきっかけに不登校になりました。
その時に出会ったのが、おうちで脳を育てる「発達科学コミュニケーション」です。

 

そこで学んだ親子のコミュニケーションを変えることで、再登校できるようになったつぼみ。

 

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しかし、帰宅後すぐに宿題しないつぼみに対しては、私の中でイライラが残ることもありました。

 

そんな中、繊細な子の脳の仕組みを学ぶ中で、なぜつぼみが宿題しないのか、少しずつ理由が見えてきました。

 

繊細な子は感覚や感受性がとても敏感で、周りの情報や刺激を普通の子の何倍もの強さで受け取ります。
例えば、同じ刺激でも普通の子が「1」と感じるところを、繊細な子は「100」や「200」と感じてしまうのです。

 

しかし、受け取った情報を処理し、さらにアウトプットする能力はまだ未熟なため、脳の中で大渋滞が起きてしまいます。
学校という刺激の多い環境で1日過ごすと、脳が疲れ切ってしまい、帰宅後に宿題をするエネルギーが残っていないことも少なくありません。

 

そんな疲れ切った脳のままでは、 「さあ宿題をしよう」と言われても動けないのは、実は当然のこと。

 

さらに、発コミュを習う前にあった毎日の親子バトル。
そのネガティブな記憶が、「宿題=嫌なもの」というイメージとして脳に残ってしまっていました。

 

そのため、つぼみは宿題に中々取りかかれなかったのです。

 

宿題しない=やる気がないわけではなかったんだ。
ただ「今はできる状態じゃなかったんだ」とやっと理解できました。

 

そのことに気づくと、「宿題はやるべきもの」「やってから遊ぶ」という私の考え方も変わっていきました。

 

できないぐらいエネルギーが残っていない時は、できなくたっていい。
むしろ明日のためにエネルギーを貯めよう。
自分の好きなことをしてリラックスをしてからなら、宿題に取り組む余裕も出てくる、と思えるようになったのです。

 

 

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3.「やらなきゃ」を「やりたい」に変える、繊細な子の宿題サポート 

 

つぼみの繊細な脳の仕組みを理解してから、私は“やらせるための声掛け”をやめ、つぼみが 自分のペースで動きたくなる環境 を整えるようになりました。

 

◆帰宅したらまずは笑顔で迎える

 

1日学校で頑張ってきた娘に、まずは安心を届けることを最優先にしました。
「おかえり!お疲れ様」
笑顔で優しい声で迎えてあげるだけで、つぼみの心が解けていくのが分かりました。

 

◆おやつを食べながら雑談タイム


「宿題は?」という言葉は封印。
ただ一緒におやつを食べて、他愛のない話をする時間を増やしました。

 

学校であったことを言葉で伝えることで、大渋滞している脳を整理することができます。
つぼみのエネルギーが少しずつ回復していくのが感じられるようになりました。

 

◆宿題に気持ちが向かない日は、お手伝いで背中を押す

 

エネルギーは残っているけれど気持ちが乗らない日は、「最初の一歩だけ一緒に踏み出す」 ことを意識しました。
なぜなら、取り掛かりが一番エネルギーを使うからです。

 

・一緒に宿題を出す
・最初の1問だけ隣でサポートする

 

はじめの一歩を軽くしてあげることで、動きやすくなります。
たったこれだけで、「できるかも」と前に進みやすくなるのです。

 

◆“楽しい”を感じる仕掛けをつくる

 

「やらなきゃ」よりも「なんか楽しそう」という感情が行動を促してくれます。

 

そこで始めたのが、1問解けたらお菓子をひと口、私がつぼみの口にポンといれるという遊びのような取り組みです。

 

すると、つぼみは「なんだか楽しそう!」という気持ちに動かされ、ノリノリで取り組むようになりました。

 

これだけでつぼみは「次もやる!」とニコニコ。
「面白そう」という感情が、行動のスイッチとなり、 宿題に対するネガティブな記憶も少しずつ和らいでいきました。

 

◆途中でこまめに肯定

 

宿題が全部できてから褒めるのではなく、途中でもこまめに肯定することが大切です。

 

「もうここまで解いたんだね!」
「この字、とってもカッコイイ!」

 

このような関わりを続けていくうちに、つぼみの中で 「できた」「楽しい」 という感情が宿題に対して生まれ、「宿題=嫌なもの」というイメージは少しずつ和らいでいきました。

 

そして、小学校3年生になった今では、私が手伝うことはほとんどなくなり、自ら宿題に取り組むように。
さらには、宿題以外の自己学習まで進んでやるようになったのです。

 

 

4.宿題しない日々から自ら学ぶ子へ

 

つぼみが宿題に向かう姿を見ていると、あの頃の「宿題しない=イライラ」と感じていた私の気持ちが、いかに偏っていたかを思い知らされます。

 

発コミュを学び、つぼみの繊細な脳の仕組みを理解したことで、宿題に取りかかれない理由が分かり、声かけや関わり方を変えた結果、今では自ら宿題や自己学習に取り組むようになりました。

 

あの小さな一歩一歩が、つぼみにとって大きな成長であり、笑顔で学ぶ姿は私の胸を熱くします。

 

これからも、つぼみ自身が「やりたい」と思える感情を大切にしながら、自分で考え、自分で動く力を信じて育てていきたいと思っています。

 

 

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執筆者:なかたに のぞみ
発達科学コミュニケーション

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