1.褒めても喜ばず自分に自信がない繊細な娘
私には勉強も習い事も一生懸命頑張る繊細な小2の娘、ぷにちゃん(通称)がいます。
先生やコーチの言うことを素直に聞き入れるぷにちゃんは、成績は優秀、習い事も順調にスキルアップしています。
そんなぷにちゃんは1年生の頃、毎週実施される小テストはいつも100点、字を書く宿題では見本通りに書けるまで何度も消しては書き直していたので、先生から返ってくるノートはハナマルだらけでした。

私は、
・すごいね!
・また100点だね!
・昨日の宿題、ハナマルがたくさんついているね!
・ぷにちゃんは本当に字が上手だねぇ
などと、ぷにちゃんが喜ぶだろうと思い、毎日たくさん褒めていましたが、ぷにちゃんは決まっていつも
・〇〇ちゃんのほうが上手だよ
・私は全然うまくできないよ
・なんでこの文字はハナマルじゃなかったんだろう・・・
(一文字一文字に〇をつける先生だったので)
と、本当に自分に自信がない様子で言っていました。
また、先生から花丸ではなく普通の丸がつけられた日にはひどく落ち込んでいました。
2.完璧主義になりがちな繊細な子
繊細な子は他人の感情に敏感なので、親や先生からの期待を感じ取り、〇か✖かがハッキリしている勉強面では特に、完璧にやろうとしてしまいます。
さらに、繊細な子は、過去に注意されたり、少しでも否定されて傷ついた経験があると、そのときのネガティブな感情がずっと心の中に残り続ける脳の特性があります。

そのため、「どうせ自分はできないんだ」という気持ちをいつも持っていたり、ハナマルではなく普通の〇だっただけで「やっぱり自分はできないんだ」と自信を持てなくなるのです。
3.繊細な子の自己肯定感を高める「ありのままを認める声かけ」
脳は行動することで刺激を受けて成長するので、自分に自信を持てないと「行動しない⇒できない⇒できないから自信が育たない」という負のループを繰り返してしまいます。
おうちでママが脳を育てる発達科学コミュニケーションで、繊細な子の自己肯定感を高めるにはまず「子どものありのままを認める声かけ」をすることが大切だと学んだ私は、今までの声かけを以下のように変えました。
- 毎日勉強がんばっているね
- ママは〇〇ちゃんの字が好きだよ
- 音読もすらすら読めているね
- プールに入れたんだね
- 大好きだよ
など、点数や結果にこだわらない伝え方、そして、「そのままのあなたでいいんだよ」ということが伝わる「大好きだよ」を毎日何度も言葉にして伝えることが大切です。

ありのままの自分を認めてもらえることによって繊細な子は「自分はこのままでいいんだ」と自分を受け入れることができるようになります。
この声かけを繰り返すことによって繊細な子の自信はゆっくりと育っていくのです。
4.自分に自信を持ち始め興味の幅が広がった繊細な娘
2年生になったぷにちゃんは今、完璧主義はやわらぎました。
漢字の宿題を納得いかずに何度も書き直すことはなくなりましたし、「上手だね」と言っても、「私こういうの得意なんだ~」と嬉しそうに自分でも認めるようになりました。
自分に自信を持てるようになると、新しいことに挑戦してみようかなという気持ちにもなるので、最近は「絵を習ってみたい!」「ヴァイオリンをやってみたい!」と色んなことに興味を持ち始めています。

これからもありのままのぷにちゃんを認める声かけを続けて、自信を育てていこうと思います。
子どもの自信の無さが気になっている方はぜひ参考にしてくださいね。
執筆者:神名 美緒(かみな みお)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

