外出が苦手な繊細な子の「行きたくない!」を「行きたい!」に変えるママの3つの作戦

外出が苦手な繊細な子は、脳が不安と安心を感じるしくみを理解して対応することで、外出を楽しめるようになります。心の元気をなくして外出が苦手になった年長の娘が、楽しんで出かけられるようになった3つの作戦をお伝えします。

1.外出が苦手になった繊細な子

 

当時年長だった我が家の三女はーちゃん(仮名)は、人の気持ちや場の雰囲気に敏感な繊細な子。

 

ガヤガヤした場所は得意ではないですが、家族でのお出かけは楽しめていました。

 

ところが、年長になり激しく登園を渋るようになってからは極端に外出が苦手に

 

行けば絶対楽しいお出かけも、ちょっとそこまでの近所の買い物や外食も、「嫌だ。家がいい。」と言うようになってしまいました。

 

 

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2.さらに外出が苦手になったトイレトラブル

 

迎えた夏休み、

 

 「夏らしい体験で楽しい思い出を作りたい!外に連れ出せば解放的な気持ちになるのでは!」

 

と、なかば強引にお出かけに連れ出した帰り道、山道でしばらくトイレがなく、薄暗い木陰で用を足すことになりました。

 

その経験がトラウマとなったはーちゃん。

 

「すぐにトイレに行けないと嫌だからお出かけは嫌!」

 

と、より外出が苦手になってしまいました。

 

 

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3.繊細な子が外出が苦手になる要因

 

かたくなに登園も外出も嫌がる状態が続き、

 

「このままでは経験不足になってしまうのでは」

 

「もっと五感を使ったいろんな体験をさせたいのに」

 

と、とても心配でした。

 

そんなとき出会ったのが、お家で脳を育てる『発達科学コミュニケーション』(以下、発コミュ)です。

 

我が家には三姉妹がいるのですが、全員がそれぞれに繊細さからの困りごとを抱えていました。

 

「ここで学べば子どもも私も、みんながラクに楽しい日々を送れるようになるかもしれない!」

 

そんな気持ちで、はーちゃんが年長の11月から学び始めました。

 

繊細な子の子育てを教えているむらかみりりかさんから、我が子に合った心と脳を伸ばす対応を教わり、はーちゃんが外出をかたくなに嫌がる理由が分かりました。

 

繰り返す行き渋りをなんとかだましだまし通った毎日や、子育てで悩んでいた私自身の精神状態も影響して、親子の愛着が不安定だったのです。

 

親子の愛着とは、「ママは自分のことをわかってくれている」「自分はママのことを信用している」という相互の信頼関係です。

 

親子の愛着が不安定だと、ストレスをコントロールする力も、不安な気持ちへの心のブレーキをコントロールする力も、「行ってみよう」の心のアクセルをコントロールする力も不安定になります。

 

はーちゃんはまさにその状態。

 

そして、繊細な子の脳のしくみとして以下のことが原因で外出が苦手になる傾向があることを知りました。

 

  • ネガティブな状況と感情とセットで記憶しやすい

 

  • 先のことを考えてしまうため、見通しが立たないこと、安心できない場所、初めての場所へ行くことの不安が強い

 

  • 刺激を受け取る力が強いため、処理する力が追いつかず脳がストレス状態になりやすい

 

親子の愛着が不安定な上に、外出先での嫌だった感情を強く記憶しており、刺激の多い外出をかたくなに嫌がっていたのです。

 


4.お出かけを楽しめるようにする3つの作戦

 

お出かけができるようになるには、まずは親子の愛着を整えることが前提になります。

 

以下のレポートで親子の愛着を整えるために行ったこと、はーちゃんの変化を紹介しています。よろしければご覧ください。

 

無気力になった繊細な子が外出を楽しめるようになり本来の姿がでてきたママの関わり
繊細な子が家でも元気がなく無気力な様子に心配なことはありませんか。我が家の娘は外出を嫌がり家でも無気力状態になってしまいました。否定を封印し肯定の関わりに徹することで、外出を楽しめるようになり、自信をつけ本来の姿がでてきた体験談をご紹介します。

 

親子の愛着を整えた上で、外出を楽しめるようにする3つの作戦をご紹介します。

 

①「絶対行きたい!」気持ちになる安心の見通しが立っている場所にまず行く

 

ネガティブな記憶はポジティブな記憶で上書きすることができます

 

ネガティブな記憶で外出が苦手になっている場合は、「絶対行きたい!」と思う場所への外出で「楽しかった!」「大丈夫だった」の記憶をまず作るのがおすすめ。

 

「大丈夫だった」の記録に書き換われば、次のお出かけにつなげることができます

 

はーちゃんがいつだって行きたいのは、車で1時間半かかるおばあちゃんの家。

 

次のように安心の見通しを伝え、おばあちゃんの家には一歩を踏み出せました。

 

・出かける前にトイレに行けばしばらく大丈夫なこと

・途中何度でもトイレに寄れること

・早めに言えば我慢しなくてすむこと

 

同じ見通しを伝えたお出かけでも、他の場所は「行く」につながりませんでしたが、「絶対行きたい!」行先なら、トラウマを乗り越える最初の一歩を踏み出すことができたのです。

 

 

 

②写真や動画を見せて見通しを立てる

 

「こんな場所なんだ。楽しそう。」という気持ちになるよう、行った先の様子がよくわかる心ひかれる写真や、絶対好きそうな遊具などの写真を見せて、見通しを伝えました。

 

過去に行ったことがある場所であれば、そこで本人が楽しく過ごした動画や写真を見せました。

 

安心の見通しができたことで、「それなら行ってもいいかな」の気持ちで出かけることができるようになりました。

 

 

③行った先でゲットできる好きなものを用意する

 

脳はご褒美が大好き。

 

そこに行けば手に入る好きなものがあることを伝え、「それほしい!行きたい!」の気持ちを引き出しました

 

近所にはないものだとより効果的。

 

はーちゃんが好きなのは、セブンティーンアイスの自販機で買うアイスです。

 

家の近所にはないけれど、割といろんなところにあるので、「この公園に行ったらセブンティーンアイスがあるよ。」という一言で、「だったら行く!」と出かけられるようになりました。

 

5.自分で次のお出かけへの見通しをたてられるように

 

3つの作戦でお出かけを楽しめるようになったはーちゃんは、発コミュを学んで3ヶ月経つ頃には、誘ったお出かけだけではなく「○○に行きたいから連れて行って!」と自分から言うようになりました。

 

そして楽しんだお出かけ先では、

 

「また来たくなるように写真を撮っておこう」

 

と、未来の自分に見通しを伝えるための準備まで整えるようになりました。

 

とある日、たまたまお出かけをしぶっていた次女には、

 

「トイレに行きたいときは早めにママに言ったら大丈夫だからね!」

 

と伝えてあげる姿も。

 

トラウマになったトイレも、もう心配なくなったんだなとほっこりする場面もありました。

 

刺激を受け取る力が強い繊細な子。

 

たくさんの刺激に触れる外出が苦手になっていましたが、親子の愛着を整え見通しを伝えることによって、お出かけを楽しめるようになりました。

 

これからも、出会う世界を広げていってほしいと思います。

 

 

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執筆者:たにぐちいろは
発達科学コミュニケーション

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