さて今日は
「『朝起きられない』の裏に隠れている
“頑張りすぎてつらい”子のサイン」
というお話です。
最近、
「朝起きられない」「学校へ行けない」
というご相談の中に、
頑張りすぎてつらい子がたくさん
いることに気づきました。
見た目には穏やかでトラブルも少なく、
「いい子」だと思われることが多いのに、
ある日、
ぱったり朝起きられなくなる…
登校できなくなる…
ママも先生も、
「どうして急に?」と
戸惑ってしまうのです。
頑張りすぎてつらい子は、
自分の気持ちや欲求を
うまく外に出すことが苦手です。
もっというと自分の感じている
ストレスに気づいてさえいない子も。
怒らない、反抗しない、でも…
実は内側では強い葛藤を抱えています。
こうあるべき…
でも上手にできない…
なんで自分はちゃんとできないの…
なんでみんなちゃんとできないの…
こんな葛藤も人一倍感じる子です。
脳の中では、
“ストレスを感じても表に出せない”
状態が続くと、
自律神経のバランスが崩れ
疲れてしまいます。
その結果として現れるのが、
朝起きられない、
起立性調節障害(OD)の症状なのです。
つまり、
「身体が動かない」
「朝起きられない」という形で、
ようやくSOSを出しているのです。
ネガティブ思考も
持ち合わせているので
不登校の原因がわからずに
根本解決が遅れ、
不登校が長引くケースや
ぶり返すケースに発展することも。
頑張り屋で、我慢強くて、
「ママが悲しむから行かなきゃ」
「不登校にはなりたくない」
と無理を続けていたお子さんほど、
ある日プツンと糸が切れるように
休み始めます。
「うちの子、どうして
不登校になったのか分からない」
「優しい子なのに、
なぜ動けないんだろう」
そんなママも多いはず。
お子さんが悪いわけでも、
ママの関わりが間違っていた
わけでもありません。
ただ、脳が“もうこれ以上無理”と
ブレーキをかけているだけ。
それは、回復に向かうための大切な
サインなんです。
今、ママにできることは、
「行かせる」でも
「ただ見守る」でもなく、
“安心を積み重ねていくこと”。
頑張りすぎてつらい子は、
「自分の気持ちを受け止めてもらえた」
そう感じた瞬間に、
脳が“安全モード”に切り替わります。
「あなたのペースで大丈夫」
「朝起きられないのも、
体が休みたいサインだね」
そんな言葉が、
お子さんの心と脳を整える薬になります。
そのあとにしか本当の回復は
やってきません。

今、お子さんが見せている
“動けない姿”は、
回復の途中です。
そのサインに気づいて関わり方を
変えるだけで、
脳は再び前へ進む力を取り戻します。
だから、
お子さんの抱える本当の課題に
気づいて確かなサポートを
届けていきましょう。
今日はここまでです。


