さて今日は
「定期テスト前、完璧主義が発動!
不安で荒れてしまう子への対処法」
というお話です。
完璧主義のお子さんほど、
それに追いついているうちは
「順調に育っている」
「できのいい子」
としてとらえられがちな子。
だけど、勉強や友人関係、部活など
難易度が増し、
不安や緊張を感じる場面が
多くなるほどに
防衛本能をつかさどる
「偏桃体」が危険信号を発し、
「逃げろ!」と命令を出します。
ここから先は
定期テスト前、
負荷の高くなるタイミングで
不安で荒れる子への正しい対処法を
知りたいママだけ読み進めてください。
完璧主義のお子さんは
「やらなきゃ」と思うほど体が固まり、
「完璧にやれないと人生終わり」と
自分に負荷をかけます。
だけど、難しいと感じると
「完璧にできそうになくて
一歩も踏み出せない」

そんな葛藤で
不機嫌になって動けなくなります。
それを見てママは
「自分で解決させたほうがいい…?
でもこのままじゃ、
取り返しがつかないことになるかも…」
と不安になります。
サポートしようと思っているのに、
かえってお子さんの感情のブレに直面し
ママの方がメンタルをやられる…
この悪循環、すごく多いんです。
じつはこれ、
おこさんの意志が弱いのではなく
脳がストレスで“フリーズ”している
状態だから。
不安が強い子の脳は
「間違えたら人生終わり」
という思い込みが優先され、
体が止まってしまうんです。
だけど、常に言えることですが
挑戦と不安はセット。
不安を感じるということは
挑戦しようという
気持ちがあるということ。
だからこそ、こんな時の
感情コントロールがつかないと
いつまでも「完璧にできそうにないこと」
に強いストレスを感じ
挑戦できないままなのです。
テスト前の今がまさにそのタイミング。
ここでの関わり方が
これから先の挑戦力を大きく左右します。
“完全に手を離す”のは逆効果。
不安でスリーずしそうなお子さんに
すべてを任せても
できることはないでしょう。
だからといって、
“全部を面倒見る”も違います。
この時期は特に関わり方の調整が
必要なんです。
おうちの方はあくまでも
「伴走者」のスタンスで
臨みましょう。
サポートする側=ママの関わり方が
お子さんの不安を軽くし、
完璧主義をゆるめながら、
挑戦する力を呼び戻します。
今、ママが少し変わるだけで
お子さんは少し前に進む経験を踏めます。
不安で固まる子に効く
3つの“伴走”サポート!
① 究極の選択を迫らない
「やるのやらないの、
どっちなの⁉」
これは感情を逆なでし、
もっと感情が荒れるので絶対NG。
→「5分だけ一緒にやってみよっか?」
「好きな数学だけ1ページ
答え見ながらやってみようか?」
小さなスタートでハードルを下げます。
② 部分サポートに切り替え、肯定する
→スモールステップ・
取り掛かりだけ手伝い、
25%ルールでほめましょう。
思春期のお子さんです。
あからさまに「とりかかったね」と
ほめるのを嫌がるときは
笑顔でご機嫌にふるまうだけで
肯定が伝わります。
「全部を横で監視」は
やめてください。
③ 先に安心を手渡す
→「できなくても取り返しはつくよ」
失敗=人生終わりの思い込みが強い
おこさんです。
この思い込みがお子さんを
あらゆる場面で苦しめます。
ことあるごとに思い込みを軽くする会話
これを大事にしていきましょう。
実際にこのテストで人生が決まる
なんてことはないのです。
我が家も1年間テストをスルーしましたが
中学最後1年で人生を好転させました。

今は
手を放すのでも、見張るのでもなく
軽く伴走するが正解です。
ママの中にある
「自立してほしい」
「でも失敗させたくない」
この2つの想いが揺れるのは
とても自然で、当たり前です。
どちらの気持ちも間違いではありません。
だからこそ、
伴走者のスタンスでサポートしましょう。
強い不安や思い込みを
根本から緩めたい場合は
もっと本格的で長期的なサポートが
必要になります。
今日の中で「これやってみようかな」と
心が少しでも動いたことがあれば、
ぜひそれをひとつだけ、
やってみてください。
たったひとつの変化が
お子さんの“挑戦できる脳”を育てる
大きな一歩になります。
あなたの小さな変化を
応援しています。
今日はここまでです。


