子ども自身の経験が脳を成長させる重要ポイント
知的障害や自閉症の子どもの
・ことばが増えない
・自分から行動しようとしない
・待ちの状態ばかり
などに悩まされているママもいらっしゃるかと思います。 その原因の1つとして考えられることは、「ママの気の利きすぎ」があります。
ことばの発達がゆっくりな自閉っ子や知的障害っ子の場合、インプットした情報を処理して次の行動を考え、その行動に移るまでに時間がかかります。 そのため、ママや他の大人が気を利かせて先回りしてやってしまいがちです。
しかし、子どもの脳は、子ども自身が経験したことで育ちます。 この経験が自分で考える力や「やってみたい!こうしてみよう!」という脳の成長につながるのです。
だからこそ気の利かないママになって、子ども自身に経験させてあげることが脳の成長にながっていきますよ。
なんでもかんでもやってあげるママでした…
わが家の重度知的障害のある自閉っ子娘も、次の行動に移るまでに時間がかかります。 そんな娘を見て私は、自分で動く気があるのかな?何を考えているのかな?と思っていました。
行動に移ることを待っていられない私は、娘がごはんを食べたそうだけど自分で食べようとしなかったらフォークで口に運んであげたり、何かを取りたそうに見ていたら視線を読んで、取ってあげたりと、気を利かせて先回りしてやってあげていました。
「子ども自身が経験したことで脳が育つ」ということを学んだ今、思い返すとたくさんのチャンスを奪っていたのだなと反省しました。
そこで、気の利かないママを演じてみることにしました!
娘が保育園で先生を呼びたそうにじーっと見ていました。 以前までの私であれば、「先生!あこちゃんが呼んでます!」と声をかけてしまっていましたが、そこを知らんぷりして見守っていました。
すると、娘が大きい声で「せんせー!」と呼ぶことができたのです! リアルタイムで「せんせー!」と呼ぶ姿を見たのが初めてだったのでとても感激しました。
子どもの脳がぐんぐん成長するママの「知らんぷり」
では、自閉っ子のことばを伸ばしたいママが気の利かないママになれる「知らんぷりの術」をご紹介します!
子どもが
・何かをとって欲しそうに見つめている
・食べたそうだけど待っている
・誰かを呼びたそうに見つめている
こんなときは、ママは見て見ぬふり「知らんぷり」をしてみてください^^ そして、子ども自身から物を取りに行ったり、食べたり、呼んだりしたときは全力で褒めてあげてください。
また、物を取りにいかなくとも、ママに「取って」の合図を出したり、ことばにできたときも「取ってってできたね〜、取ってって言えたね〜」というように褒めてあげてください。
その成功体験の積み重ねが脳をぐんぐん成長させていきますよ!
お子さんの小さな変化に気がついて気を利かせて先回りしたくなりますが、そこはグッと我慢して、お子さんの脳の成長チャンスを手渡していただけると嬉しいです^^