誤った学習が癇癪を長引かせる原因
知的障害・自閉っ子の癇癪が起きると対応がわからず憂鬱だ、癇癪からの気持ちの切り替えができず困った、というお悩みはありませんか?
ことばがゆっくりな自閉っ子は、気持ちをことばで伝えることができません。
また、脳の感情を司る部分も発達がゆっくりなため、癇癪を起こしやすい状態なのです。
さらに、癇癪を起こすと「ママが気持ちを満たしてくれる!私をみてくれる!」という誤った学習をしていることがあります。
そこで効果的なのが「ディスタンシング(スルー&褒め)」という対応です!
癇癪が起こってもママが「スルー」をし、子どもが少しでも好ましい行動をし始めたら「褒める」ことで、子どもに「癇癪を起こしても良いことは起こりませんよ〜」と正しい学習をさせてあげればよいのです。
知的障害の娘が自分で気持ちを切り替えることができたストーリー
知的障害のある自閉っ子娘は、一時期「トイレ行こうか?」と伝えると嫌がって泣きじゃくり癇癪を起こしていました。 私はその姿を見て毎日鬱々していました。
しかし、癇癪を解決するためには「ディスタンシング」が効果的ということを知り、実践することにしました。
トイレに誘った娘が癇癪を起こし、「うわーん」とうなだれていたられていたら、子どもと離れて見てみぬふりをして、子どもの視界に入らないように落ち着くまで様子を見守ります。
そして、娘が顔をあげて立ち上がったところで、すかさず「落ち着いたんだね〜!泣き止んですごいじゃん!」と伝えました。
数回この流れで対応していくと、癇癪が起きてから気持ちを切り替えるまでの時間がどんどん短くなり、癇癪が起きたとしても私に頼ることなく気持ちを切り替えることができるようになりました!
そして、落ち着いた後には自分からトイレに向かっていき、おむつ替えもスムーズにできるようになりました^^
子どもとママが早く脱出したい癇癪地獄
私がいつも娘の癇癪に付き合って誤った学習をさせていたら、娘はもっと自分の欲求を満たしてもらうために大暴れして、おうちだけではなく、保育園でも癇癪がエスカレートしていたかもしれません。
癇癪を起こしている本人が一番苦しいため、早めに切り替える力を身につけさせてあげたいですよね。 ママが自閉っ子の癇癪をなくしたい!と思ったならば、すぐに対応を始めることが子どもにとってもママにとっても一番良いタイミングなのです。
ディスタンシングが気持ちを切り替える子どもを見守る優しい時間
では、癇癪を起こした子どもが自分で気持ちを切り替えるために必要なママの対応方法とはなんでしょう?
それは、「ディスタンシング(スルー&褒め)」です。
子どもが癇癪を起こしたら、「ママは〇〇ちゃんがしていることは見ていませんよ〜」と注目せず、見て見ぬフリを徹底します。
そして、子どもが泣くのをやめたり、次の行動をし始めたり、少しでも好ましい行動が出たら、すぐに「泣き止んだんだね〜」「〇〇してくれてありがとう」と褒めます。
スルーと褒めはセットで使うことで効果を発揮しますので、最後は褒め終わることを意識しましょう!
すぐにでも癇癪を解決できるように対応を始めていただけると嬉しいです^^