知的障害キッズがおうちでできる手指トレーニングを楽しむことで、ことばの脳をぐーんと伸ばせた理由

おうち療育
知的障害や自閉症のある子は、手指での細かい作業(微細運動)が苦手という子もいるかと思います。今回は、ことばの遅い知的障害キッズとママが一緒にお家で楽しめるトレーニングで、ことばの脳を伸ばす方法をご紹介します!
 

知的障害キッズが苦手な手指の細かな動き「微細運動」


知的障害や自閉症のある子は、手指での細かい作業(微細運動)が苦手という子もいるかと思います。

なぜなら、知的障害キッズの脳の特性として、脳の運動野の発達がゆっくりだったり、そもそも脳から手指へ情報がうまく伝わらないことがあるためです。


また、何度も失敗した経験から苦手意識が強く、手指での細かい作業に消極的になって、経験自体が不足していることもあります。


ことばと運動を司る脳の部位は近いところにあるため、微細運動を鍛えることで、自然とことばの脳にも刺激がいくので、ことばがぐんぐん伸びるのです。


だからこそ、ことばの遅い知的障害キッズとママが一緒にお家で楽しめる指トレーニングをしてみませんか?

好きなときに好きなだけやることが知的障害キッズの脳を伸ばすコツ


わが家の知的障害のある娘は、2~3歳になってもフォークで食べ物を刺したり、お口に持っていって食べることが苦手でした。


6歳になったいまでもボタンを止めることが難しく、もどかしい場面が多々あります。


しかし、できないことに注目するのではなく、娘の好きなことを伸ばして、楽しく成功体験を積んでいこう!と思い、療育施設でハマっていた2つの遊び「おはしでぽんぽん運び」「ハサミでチョキチョキ」をおうちで好きなだけやらせました。


最初のうちは、失敗してすぐにやめてしまうこともありましたが、私が励ましや褒めのことばをこまめに伝えることで娘の成功体験と自信につながり、今では自分から道具を持ってきて、積極的に取り組むようになりました。


手指を使うことが多くなったことで、ことばの理解力も伸び、発語にも繋がりました。

楽しくできる遊びで知的障害キッズの脳をぐーんと伸ばそう!



では、おうちで簡単にできる遊び(手指トレーニング)を紹介しますね!


療育施設での短時間ではなく、おうちで好きなときに好きなだけできることが脳をぐーんと伸ばしてくれますよ^^


① おはしでぽんぽん運び

子ども用のおはしでフェルトのボール(直径2cmくらい)をはさんで、別の入れ物に運ぶだけ!


手指の力が弱い子には「箸ぞうくん」というおはしがおすすめですよ^^


わが家でお世話になっている療育施設の訓練士さんから教えてもらい、トレーニングや食事の際に愛用しています。


おはしで物をつかむ、という動作は、指先の力の入れ具合や物がどこにあるのかを把握する力を養うことができます。


慣れるまでは難しい動作でもあるため、お子さんが失敗しても「こうじゃないでしょ!」「こうするんだよ!」というような強い声かけではなく、「おしいね!もう少しだったよ!」「いい感じ!次はうまくいくよ!」といった励ましのことばをかけてあげてくださいね^^  



② ハサミでチョキチョキ

ハサミでいらなくなったチラシなどを自由にチョキチョキするだけ!


両手を使うことがまだ難しい場合は、ママが紙を持ち、お子さんが持っているハサミに近づけてあげてください。


まずは、「チョッキン」と握る動作だけでもOKです!


握って紙を切る感覚がわかってきたら、「チョキチョキ」と連続切りに挑戦してみてください。


ハサミをチョキチョキする際のグーパーグーパーの動きは、指先だけではなく手のひらの運動にもなりますよ。


ぜひ「チョキチョキチョキだね〜」「グーパーグーパーしてごらん」など子どもが楽しくなることばを使ってみてください。


ここでのポイントは、切れ味の良いハサミを使うことです!子どもが手を切ったら危ないからと切れにくいハサミを使うと、紙が切れにくく、子どもの成功体験に繋がりにくくなります。


そのため、子どもの力でも紙が切れるハサミを選んで、ママが近くで見守ってあげてくださいね。


そして、ハサミで指を挟んだり、ハサミを人に向けると怪我をしてしまうことも伝えてあげてください。



手指トレーニング・微細運動ということばだと堅苦しいイメージがありますが、ぜひ、お子さんの楽しい気持ちを引き出し、「できた!」を経験させてあげることでことばの脳もぐーんと伸ばしていきましょう^^  

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