実際に、完璧主義の子は
学校ストレスが高いのか?
科学的なデータをもとに
見ていきましょう。
ーーーーーーーーーーーーーー
■スペインの研究結果から見えてくること
ーーーーーーーーーーーーーー
2021年に発表された
スペインの研究では
小中学生の完璧主義傾向と
学校不安との関係が
分析されています。
結果は
失敗を恐れるタイプの
完璧主義が強いほど、
学校場面での不安が高い
という明確な相関が
認められました。
この研究では特に、
他者からの期待や自分が
失敗してはならないという
プレッシャーを感じている
子どもほど、
学校や授業への不安が
強まりやすい傾向があることが
示されています。
ーーーーーーーーーーーーーー
■日本の高校生対象の研究でも
ーーーーーーーーーーーーーー
日本でも、三重大学の研究で、
高校生において
完璧主義傾向が高い生徒ほど
学校への適応感が低い
という傾向が明らかになっています。
学校に行っているけど
なんだか疲れている
提出物が出せないことで
自己否定してしまう
そんな背景にも、
完璧主義の傾向が隠れている
可能性があるんです。

ーーーーーーーーーーーーーー
■将来的なリスクとして
ーーーーーーーーーーーーーー
さらに大人の研究では、
完璧主義や
白黒思考が強い人ほど
うつや適応障害などの
メンタル不調を発症する
リスクが高い
という報告が多数あります。
(厚生労働省資料より)
つまり、今、お子さんが
学校に行くのがつらい背景に
完璧主義が隠れている
のであれば
将来の心の健康にも
つながる大きなサインが隠れている
という視点を持つことが、
とても大切なんです。
完璧主義が悪いわけでは
ありません。
でも、それに
しなやかさやゆるみが
加わることで、
子どもたちはもっと楽に、
そして自分らしく
生きられるようになります。
子どもの心を
柔軟なメンタルに変えていくために、
どんな関わりができるのか?
こちらの小冊子に書きました。



