学校に行きたくない!✖️癇癪が増えてきたは脳のSOSです!

 

今日は、
小学2年生の男の子・Yくんと
そのお母さんのお話を
させてください。

Yくんは、
9月の半ば頃から
「学校に行きたくない」と
言うようになりました。

最初は、
お母さんと一緒なら
登校できていたそうです。

でも、10月の終わり頃。
ある日を境に、
朝になると体が
動かなくなってしまった

といいます。

今の状況は、

・教室には入れない
・行ける日も別室登校

という状態。

それでもYくんは、
よくこんな言葉を口にしていました。

「行きたいけど、行けない」

さらに最近、
お母さんが一番悩んでいたのが、

思い通りにならないと
すぐ癇癪を起こすように
なった
こと。

そして、
妹への八つ当たりが
増えてきたこと
でした。

ちょっとしたことで
強い口調になったり、
わざと嫌がることを言ったり。

おもちゃを取って
妹を泣かせてしまうことも
あるそうです。

お母さんは、
こう話してくれました。

「前は、こんなことなかったんです」
「妹に、優しいお兄ちゃんだったのに」

でも、
それを注意すると、
今度はYくん自身が
荒れてしまう。

・叱らなきゃいけない
・でも、責めたくはない
・下の子も守らなきゃいけない

この間で揺れながら、
お母さんは何度も
同じ問いを繰り返していたそうです。

「私は、どうしたらいいんだろう」

実は、Yくんのように、
行きしぶりや
欠席が増えてくると同時に
癇癪が増える子
は、
とても多いです。

不登校初期の子どもの脳は、
学校生活のストレスを抱え、

不安を感じる脳のセンサーが
敏感になり

感情をコントロールする力が
弱くなります。

すると、

行きたい気持ち
行きたくない気持ち

その両方をうまく言葉にできず、
一番安心できる相手に
感情が噴き出してしまう
ことがあります。

それが、癇癪や
下の子への八つ当たりという形で
現れるのです。

つまり、

癇癪が増えた
兄弟姉妹にきつく当たるようになった

これは
わがままでも
甘えているわけでもありません。

むしろ、

「もうこれ以上、
ひとりでは抱えられないよ」

という、
脳のSOSなのです。

ここで、
癇癪を止めようとして
強く叱ったりするのは、
残念ながら逆効果。

なぜなら、
脳は「使った回路」が
どんどん強くなるからです。

癇癪の形で
感情を出す経験が続くと、
癇癪を起こしやすい
脳の回路が育ってしまいます。

だからこそ、

お子さんの
「学校に行きたくない」も
癇癪も

わがままではなく
SOSなんだ

と、まず知ってあげてください。

正しい関わり方を知ると、
1ヶ月ほどで
癇癪がぐっと減ってくるケース

も少なくありません。

お子さんの困った行動は、
お子さん自身が困っているサイン
として見てあげてくださいね。

 

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