不登校は 母の体を 静かにむしばむ

 

私は息子達が不登校になったことで
いつも思うのです。

「どうして多くのママが、
ここまで一人で抱え込んで
しまうのだろう」と。

学校での経験からも、はっきり言えます。
グレーゾーンの子
繊細な子は
ただでさえ刺激に敏感で
ストレスに弱い脳をしており

日本の学校のシステムと
相性が悪い子は本当に多いのです。

中には、

「学校がしんどい」
「ここはボクの場所じゃない」

と、はっきり言える子もいます。

でも一方で

本当は行きたいのに行けない


そんなジレンマの中で
もがいている子たちが、

圧倒的に多いのです。

そして、
その姿を一番近くで見ている

お母さんが、誰よりも傷つく。

私はその現実を何度も見てきました。
そして、私自身もそのひとりでした。

私は、発達科学コミュニケーションに
出会うまでに
長男は3回

次男は2回 不登校を経験しました。

長男は、発達状態と学級のミスマッチ。
担任からの長時間の叱責。
いじめ・・・


次男は、いじめ。
自信を根こそぎ奪われるような出来事。

不登校の理由やきっかけ
はそれぞれ違っていましたが、

どちらも
自分の力ではどうにもできない
苦しみを抱えていました。

特に、原因が分からないまま
次男が小4で学校へ行けなくなったときのこと。

あの頃の私は、
朝目が覚めた瞬間から
不安で胸がざわつき、


夜になると
「明日はどうなるんだろう」と
息が浅くなる日々でした。

そんなある日。

いつものように次男の様子を
気にして動き回っていると、

キーン!と耳の奥が鳴り続けている
ことに気づきました。

「疲れてるだけかな?そのうち治るはず」

そう自分に言い聞かせました。

だって
息子の不安に向き合うのに必死で、
自分の体のことなんて
二の次だったからです。

結局、病院に行ったのは1ヶ月後。
医師の言葉は、今でも忘れられません。

「どうしてもっと早く来なかったんですか?
ストレス性の突発性難聴です。
早く治療していれば治ったかもしれないのに」

私は左耳を
補聴器が必要なほどのレベルまで
悪化させてしまっていたのです。

補聴器をつけても馴染めず、
今はどうにか
右耳だけで生活しています。

 

この経験をして痛切に思います。

不登校は、
お子さんだけでなく

お母さんの心と体を
静かにむしばみます。

そして一度むしばまれると、
回復には本当に時間がかかります。

だからこそ、
不登校の子ども達を
ただ、見守るだけはなく
ただ、寄り添うだけでなく

お子さんの自信を取り戻すために
動いて欲しいと思います。

不登校の子を抱える子育ては、
知らない間にお母さんへ
大きな負荷をかけます。

「褒めなきゃ」
「私が頑張らなきゃ」
「この子を守れるのは私だけ」

その気持ちは本当に尊いけれど、
同時に

お母さんが壊れてしまっては、
お子さんの未来は守れません。

だから私は、
お母さんの体と心を守るためにも、
早めの気づき と 正しい関わり方を
これからも伝え続けたいのです。

 

タイトルとURLをコピーしました