今日は
学校恐怖症を
記憶不安という切り口から
考えてみますね。

 

学校恐怖症が長引いている場合。

✅学校生活でのネガティブな
 記憶を思い出す

✅学校生活への漠然とした不安

 

この2つをみていきましょう。

 

1つめ
学校生活での
記憶に関してですが

 

特に自閉スペクトラム症(ASD)
傾向の子

 

繊細な子(HSC)は

 

ネガティブな記憶を瞬間凍結

 

実際に学校に行くとなると
その記憶が
瞬間解凍(フラッシュバック)

することがよくあります。

 

過去に

・勉強についていけない
・お友だちトラブル
・先生が怖い
・発達の特性による困りごと

 

このような
子ども達の学校生活での
つまずき、
困りごとがあったのであれば

 


学校側と連携をとっていくことが
必要となります。

 

ですが
これだけで学校恐怖症が
解決していくわけではありません。

面談.jpg

 

2つめの不安。

 

この不安
見逃してはいけません!

 

ASD傾向の子の
合併しやすい特性の1つ
だからです。

 

この不安というのは
子ども達の脳の嫌だった記憶


ネガティブな捉え方


感覚の過敏さなどどもあわさり

 

どんどんと事実とかけはなれて
不安が不安をよび
誇張されてしまうのです。

 

 

例えば
お友だちが怒られたのに

自分が怒られたように感じ
「先生に怒られたどうしよう?」と
不安に感じる。

 

「勉強がわからなかった。
先生にあてられたらどうしよう?」
と不安になる。

 

行動が遅くて
みんなの行動についていけず
漠然とクラスでの疎外感を感じる。

 

先の見通しをもつのが苦手
なために

学校生活そのものを不安に感じてしまう。

 

どんどんこの不安が
大きくなっていってしまうのです。

少年.jpg

 

不安が強くなると
自律神経が緊張するので

様々なSOSがでてきます。

 

心のSOSとしては

  • 落ち着きがなくなる
  • 過剰に緊張してしまう
  • 過剰に怖がる
  • 集中できない
  • 神経過敏

 

身体のSOSとしては

  • 筋肉が緊張する
  • 寝つきが悪くなる
  • 疲れやすい
    などです。

 

学校恐怖症について
スクールカウンセラーや
病院に相談すると

 

「休ませると、
余計に登校しなくなるから

毎日、登校させるのが大事」

 

あるいは
「様子を見ましょう」といった
アドバイスをいただくことが多いですが

 

軽い状態の子であれば
この対応もOKなのですが

 

学校恐怖症が進行している場合は
この対応では不安の上塗り

してしまうことになってしまい

 

根本的な解決にはならないどころか

かえって、学校への恐怖感を
強化させてしまうことになります。

NG.jpg

 

「学校にいきいけど行けない」
と言っている子に


安心させようと思って
「大丈夫だよ!」
声かけしたところで

 

不安を取り除けるほど
学校恐怖症は
単純なメカニズムでは
ありません。

 

 

根本から解決していくには


不安を感じづらい
脳の土台作りをすることが
1番最初にやって
いただきたいことです。

 

具体的にお話しますと
子どもの行動を肯定する声かけ
コミュニケーションを
とっていくことです。

 

親子の信頼関係を築くことで
脳に安心が生まれ
脳の土台ができてきます。

 

そうすることで
不安センサーが逐一
反応しなくなってきますし

 

少々の不安を乗り越えていける
自信が育まれていくのです。

 

学校恐怖症を長引かせないためにも
とにかく、
この初期対応が大切です。

今日はここまで。

 

最後までお読みいただき
ありがとうございました。

 

 

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