前回は、
日中の「楽しい!」「うれしい」などの
楽しい体験をしている時の
体の感覚を、言葉にしてあげることが
子どもが“眠気に気づける脳”を育てていく話をしました。
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夜眠れない!子どもがぐっすり眠れる脳を育てるのは、夜じゃなくて昼だった!
今回はその続きとして、
「やらない選択ができる力」について、
深掘りしてきます。
わが家の娘も以前は、
何でもかんでもやりたがる子でした。
でも最近は、
「この予定を全部やると、
体がしんどいからやめておく」と、
“しない”という選択が
できるようになってきました。
実はこれ、
とてもすごいことなんです!
なぜなら
脳は「やること」に対しては、
達成感や快感を感じる『報酬系』が働きます。
たとえば
✅スマホを見れば、新しい情報が手に入る
✅ゲームをすれば、レベルアップする
✅動けば、何かが進んだような気がする
こういった「やったこと」には、
脳がごほうびを感じやすいんです。
逆に、
「やらない」
「立ち止まる」
「我慢する」という『やらない選択』には、
明確な“ごほうび”が見えにくいですよね。
「やめる」、「やらない」を選ぶのは
脳の仕組みとして、
実はとても苦手なことなんです。
寝る前のスマホやゲームを「やめる」というのは、
ただ我慢が足りないとか
意志が弱いのではないのですね。
「やらない脳」を育てるには
ことばで褒めて
小さな達成感をセットにするのがコツです。
たとえば
「やめられたね」
「昨日より5分早くスマホ切れたね!」
「自分でやめられたの、すごいじゃん!」
「やめる=できた」という成功体験にして
脳にごほうびをあげてほしいんです。
スマホやゲームだけでなく
子どもが“やめられた”瞬間を、
ちゃんと見てあげること。
その選択を、成功体験にしていくこと。
それが、
寝る前のスマホを“やめられる脳”を育てる
小さな一歩になっていきます。