教室まで辿り着けずに足が止まってしまいママから離れられないお子さんはいませんか?もしかしたら母子分離不安かも知れません。この記事では、母子分離不安な小学生の行き渋りを解消する方法についてご紹介します。
当たり前の登校風景が当たり前にならない小学生の娘
学校まで何とかたどり着いたけど、校門や玄関で足が止まってしまい、教室まで辿り着けないお子さんはいませんか?
我が家の小1の娘は入学当初から行き渋り、慣れるまでというつもりで学校まで毎朝付き添い登校をしていました。
通学路を一緒に歩いている時は問題ないのですが、いざ別れるところに来ると足が止まってしまい、立ち尽くしたまま泣き始めるのです。
迎えに来てくださった先生や登校中のお友達に声をかけられても、動くことはなく時間が経つばかり・・・
お友達は当たり前のように登校していく中、いつまでも動かない娘を見ていると気持ちが焦ってしまい、「ほら、お友達が待ってるよ」と声をかけて背中を押していました。
もしかしたら母子分離不安かも知れません
母子分離不安とは、子どもが母親など愛着対象から離れることに不安を感じることです。
こういった不安は発達段階で誰でも経験するもので、子どもの自然な成長の過程です。
赤ちゃんの人見知りや後追いはこの母子分離不安に当たります。
一般的には成長と共に改善していくものと考えられていて、3歳頃には解消されると言われていますが、小学生になっても見られる場合があります。
このような場合、様子を見続けたり、間違った対応をすることで母子分離不安は進行してしまうため、早期に対応が必要です。
母子分離不安な子の行き渋りを解消するには?
幼児期を過ぎてからも続く母子分離不安の原因は様々なものがありますが、その中のひとつに物事をネガティブに受け取るという脳の性質があります。
私の娘の場合、「お友達が待っているよ」という声かけに対し、お友達が待っているから早く行かなきゃいけない・・・
だけど行けなかったらお友達に怒られるかな?と余計にプレッシャーを感じてしまうことでますます動けなくなり、私のそばから離れられなくなっていたのです。
この状況から抜け出し、スムーズに登校できるようになるには自分ならきっとできる!と思える力をつけることが必要です。
自分ならきっとできると思える力はどのようにつけるのでしょうか?
それは今できていることをママがたくさん見つけていくことです。
「今日は門まで来れたね!」
「ランドセルを背負って来れたね!」
「朝の会に間に合う時間に来れたね!」
今できていることに目を向けてママが言葉にしていくことで、自分はこんなにたくさんのことができているんだ!と気づくことができます。
その結果、自分ならきっとできる!という自信がつき、動き出すことができるようになります。
校門で足が止まっていた私の娘も、徐々に行ける距離を伸ばしていき、今ではひとりで学校に通えるようになりました。
日々の小さな成功体験が母子分離不安解消の近道です。
ママの声かけでお子さんのできた!を増やして行動できる子に育てていきましょう。
執筆者:さいとう ほのか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)