続く登園しぶり・・・小学校は大丈夫?
仕事復帰してから酷くなり始めた登園しぶり。1年経ってもよくなることはなく、悪化するばかり。
このままでは不登園になってしまう・・・小学校にも行けなくなるかもしれない・・・
どうしたらいいのだろうと、夜な夜な「行きしぶりの対応」についてインスタ検索していた私。
そのとき、教師をしていたにも関わらず、初めて「付き添い登校」というものを知りました。
え?学校にママが付き添うの?
教室に入って授業を受けるの?
そんな登校をしている子たちがいるの?
衝撃を受けました。そして、それを解消したのが発達科学コミュニケーションでの接し方・声かけらしい。そんなコミュニケーション法があるの⁉知りたい!学びたい!という思いが生まれました。
登園しぶり解消のための方法を学びたい!だけど学ぶ時間がない!
私の仕事は小学校の先生です。平日は、朝から晩までびっちり仕事で、個別相談を受けたくても受けられない・・・学びたいのに学べないと悶々とする日々が続きました。
そんなある日、家族みんなでコロナに感染💦仕事に行けなくなったのです。だけど、平日に個別相談を受ける時間ができたんです!
早速、個別相談の日程確認すると、受けられる日がありました。すぐさま申し込みをして個別相談を受けることができました。
仕事にも行けない、外にも出られないというピンチが、私にとっては、チャンスとなりました。
お母さんが変わる決意をすることが登園しぶり解消の第一歩
念願の個別相談では、子どもの困りごと、自分の悩み事を話しながら、「子どもを変えるのと、お母さんが変わるのとどちらが簡単だと思いますか?」という質問に、ハッとさせられました。
今まで仕事で関わる子どもたちを変えようと思ってきました。しっかりと自分で考えて、色々なことができる子どもにしたい、勉強ができるようにさせたいと思って関わっていました。我が子にもあれこれ指図して、私の思うように子どもを動かしていました。そもそもそこが間違っていたんだと気づくことができました。
私が子どもの成長にとって良くない関わり方をしてきたせいで、自分で見通しを立てることができず不安が強くなり、私にベッタリ。自分では何もできなくて、激しく登園しぶりもしていたことに気づけたんです。
私が変わろう!と決意をした瞬間でした。
肯定的な声かけと&自己選択の積み重ねで登園しぶりとさようなら
①実況中継で肯定的な声かけの徹底
私の声かけは、あれして、これして、それはダメと指図をするような声かけが多く、子どもの行動を否定するようなものばかりでした。褒めていても、「もっとこうしてね」というような、結局否定になる声かけもしていました。そのせいで、娘は私との答え合わせをしながらでしか動けない子になっていたんです。
そこで、まずはじめに肯定的な声かけを徹底しました。肯定100を目指したんです。肯定的な声かけは褒めることだけではありません。
子どもの気持ちをそのまま受けとめることも肯定、子どもがしていることをそのまま「〇〇しているんだね。」と、実況中継することも肯定になります。
実況ができないときは、「何をしているの?」「何を見ているの?」と、子どもがしていることに興味関心を示すことも肯定になります。
できていないことには何も触れず、ただただ肯定することを徹底しました。
②A or B 二択の質問で自己選択
朝の準備中や寝る準備をするとき、自己選択する機会を作り続けました。
朝は、
「ご飯を食べる?パンを食べる?」
「自分で食べたい?食べさせてほしい?」
「服を着替える?歯磨きする?」
夜は、
「明日の準備する?トイレ行く?」
「(トイレ中)中で待つ?外で待つ?」
と、朝と夜一緒にいられる時間は、次にする行動を選択制にして質問していきました。
そして、選んだら「OK!」と全て受け入れ、選んだ通りに行動をさせました。
選べたら褒めて、行動を始めたら褒めて、終わっても褒めてと、褒め褒めパレードで娘はどんどん笑顔になり、楽しんで色々なことをするようになっていきました。自分で選択して動くことで、次はこれをしようと見通しを立てて動けるようになっていったんです。
そして、たった1週間で、教室前での別れ際、泣いてしがみついていた子が、「バイバイ」と笑顔で教室に入っていくことができました。
それからは、涙ぐむことはありますが、先生に手を取られて教室に入ったり、ハイタッチを何回もしてから入ったり、登園準備から別れるまでがすごく楽になっていきました。
私が変わると決意してから3ヶ月、娘の登園しぶりはなくなり、自ら行動していくことがどんどん増えていきました。
登園しぶり解消から仕事も子育ても楽しめるママになりたいという夢に
ちょっと意識して接し方や声かけを変えるだけで、子どもはこんなに変わるのか!面白い!娘が登園しぶりをしないで、私からすっと離れて保育園に行けるようになるだけでなく、他の場所でも「行ってきます!」と楽しみに行くという日が本当に来るかもしれない。
そして、私も子どもから離れて、行きたいところに行ける日が来るかもしれないとワクワクするようになりました。
もっと接し方上手、声かけ上手なママになって子育てを極め、仕事も子育ても楽しめるママになりたい、子どもの自立を促せるママになりたいという夢をもって日々子どもたちと関わっています。
執筆者:桃奈やすこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)