不安が強い繊細な子が習い事に「行かない!」から「ママ早く行こ〜」に変わったママの行き渋り対応法

せっかく始めた習い事なのに、子どもが行きたがらなかったり、やめたいと言い出して困ったことはないでしょうか?こちらの記事では、不安が強い子のネガティブ思考を和らげ、不安を安心に変えて行き渋りを解決したママの対応をご紹介します。

 

大好きだった習い事なのに「行きたくない!」と行き渋る不安が強い繊細な娘

 

習い事に行き渋るお子さんに悩んでいませんか?

 

無理に連れていくのはよくないとは分かっているけれど、どのように対応すべきか頭を抱えてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

「今まで楽しんでいたのに・・・」

「お金がもったいないな」   

親はがっかりしてしまいますよね。

 

私の娘は、ある日突然ピアノの習い事を行き渋るようになりました。

 

娘に行きたくない理由を聞いたり、

行けばそれなりにレッスンに参加できていたため

 

「行ったら楽しいよ!」という声かけをしたり

「時間がないから早く!」と急かすような対応もしていました。

 

私はただ娘がなんとなく面倒だな・・・と怠けているだけなのかもと思っていたところもあり、毎週同じような対応をしていたのです。

 

ですが、その対応が行き渋りを解消させるどころか悪化させてしまい、毎週の親子バトルへ発展していきました。

 

動けないのには理由がある!不安が強い子の脳は一体どうなっているの?

 

不安が強い子は、ネガティブな記憶を優先して脳に溜め込んでしまい、時間がたっても忘れることが出来ない脳の特性があります。

 

プレッシャーや不安な感情が脳内を支配し、心にブレーキがかかるのです。

 

そして、繊細な子の脳は、周りの環境や雰囲気にとても敏感です。

 

娘の場合、ピアノ教室で

先生に1度だけ間違いを指摘されたことがきっかけで、「また失敗したらどうしよう」と不安になっていました。

 

また、いつもレッスン中にお子さんを怒っている他のママをみて、自分が怒られているかのように感じてしまこともありました。

 

これらの理由から行きたくないという気持ちに繋がっていったのです。

 

私がそれまでかけていた「早くして!」「遅れちゃう」と焦ってかける声かけでは、

ネガティブな感情」から「習い事=嫌な場所」と記憶させてしまいます。

 

子供の脳は大人よりも未熟なので「言葉の意味」よりも、それを伝えている「トーンや声色」のほうに引っ張られがちだからです。

私は今までの自分の対応が、不安が強い娘の脳には逆効果だったという事実を知り、違った対応をすることにしました。

 

 

不安が強い子のネガティブ思考を和らげるためのママの対応は2つ!

 

不安が強い子は、ネガティブ思考を手放すと動き出せます

ネガティブ思考を断ち切るためにママが意識するポイントは2つです。

 

子供のネガティブ発言に動じない

娘に「習い事に行きたくない」と言われたら「そっか〜」「そうなんだね〜」といつもと変わらないテンションで、否定も肯定もせず、ただ気持ちを受け止める意識をしました。

子供に​​気持ちを全部吐き出させて、その気持ちを受け入れてあげることで少しずつ落ち着いてきます。

 

3S対応

3つのSとは?脳が安心するコミュニケーションです

Smile(笑顔で)

不安が強い子は視覚優位な子が多く、不機嫌な顔で指示を出したりすると、ママ怒ってると感じることがあるため必ず笑顔を意識するといいですよ。

 

Slow(ゆっくりと間をとって)

脳の動きはゆっくりなので、矢継ぎ早に話さず、ゆっくり間をとることです。

急いで話すと、子供が焦りや不安を感じやすくなります。

話すスピードを意識して、ゆっくりと話すことで、子供が話の内容を理解しやすくなります。

 

Sweet(優しい声で)

不安が強い子は音に敏感(聴覚過敏)で大きな音は苦手というお子さんも多くいます。

反対にママの優しい声には安心感を抱きます。

 

私は、娘の気持ちを受け止めて落ち着かせてるつもりでいましたが、この3S対応がきちんとできておらず、顔が怖かったり、早口だったり、大きな声で対応していたため、娘には「ママ怒ってる!」と言われることも多くありました。

 

そこで、朝起きて出発するまでの時間とレッスン中において、3S対応で関わり方を変えていきました。とはいえ、私は一気に全てをやろうとしたのですがうまくいかなかったので、一つずつ取り組むことにしました。

普段から意識して、身につくまで続けることがポイントです。

続けていくうちに自然と3S対応を意識することができるようになりました。

 

具体的に

「〇〇ちゃん、おはよう!起きてきたんだね」

「今日の朝ごはん何にする?」選んでくれたら「いいね〜ママもそれ食べたい」

「今日選んだ洋服可愛いね」

「もう歯磨きしてるんだね」 など小さなことを見逃さず肯定し声をかけていきました。

 

そして、レッスン中にみんなが前に出て歌をうたう時には、

「ママの隣でもいいよ」とできそうなことから、スモールステップで進めていき

「とっても上手に歌えてるよ!」「声が可愛かった」と伝え、

「グッジョブサイン」を何度も送りました。    

 

先生にも娘の特性をお伝えしていたため、理解して下さり、みんなと同じことができていなくても、今日のできたこと、頑張っていたことを娘に沢山伝えてくれました。

このように声をかけていくことで、自分はできているんだという自信もつき、成功体験として記憶され、行動力へと繋がっていきました。

 

ママが笑顔でいれば子供も笑顔に!行動もポジティブになっていきました

 

娘の「行きたくない」気持ちを受け止め、3S対応を徹底することで、脳にかかるストレスを減らすことができ、私も娘もネガティブな感情を引き起こすことがなくなっていきました。

 

ママや先生は私の気持ちをわかってくれるんだ

不安に感じなくても大丈夫かも」と娘に安心感を与えることができたのです。

 

そして、娘は不安や緊張から回復し、行き渋ることもなくなり、レッスン中も積極的に前へ出て歌うことや、手を挙げてみんなの前でピアノを弾くこともできるようになりました。

今では毎週習い事が楽しみになり「ママ早く行こ〜」と逆に急かされるまでに変化することができました。

そして、娘が笑顔で「ママ、最近怒らなくなったね」と。

 

ママの笑顔は子供にとっては大切なんだなと改めて感じた瞬間でした。

 

習い事を嫌がる不安が強いお子さんの対応が分からず、感情に巻き込まれているなと感じた時は、笑顔を忘れずに、ぜひこの方法を試してみてくださいね。

 

 

<執筆者>

発達科学コミュニケーション アンバサダー

白倉ひより






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