布団から出てこない…起きない子どもに朝からイライラ
「もう起きる時間だよ!」
何度声をかけても、布団の中でグズグズ…。ようやく目を開けたと思ったら「ママきてー!」と不機嫌そうな声でママを呼ぶ。
なかなか起きない子どもの起こし方に悩んでいませんか?
娘が小学1年生の時、私は毎朝娘を起こすことに苦戦していました。
何度声をかけても起きない子どもにだんだんイライラしてしまい、かける声が大きくなっていきます。
「これで最後だからね!」
「遅刻しても知らないからね!」
私が怒っていることに気づき、ようやく目を開けるものの、今後は娘が不機嫌に。
「ママきてー!」と大きい声で叫ばれて、朝からストレスMAXでした。
「どうしてこんなに朝から大変なの?」
「夜は早く寝かせているのに、何で起きられないの?」
と頭を抱える毎日を過ごしていたのです。
眠いだけじゃない!子どもが起きられない本当の理由
子どもが朝なかなか起きてこない理由は、「単に眠いから」だけではありません。
実は、子どもの心の中にある不安が関係していることが多いのです。
・苦手な授業でテストがあるけどできるかな
・お友達と仲良く遊べるかな
・先生に怒られないか心配
・給食を残さずに食べられるかな
このように1日学校で過ごすことにたくさんの不安を抱えていても、子どもは何が不安なのか言葉にして言えないことが多いです。
その代わりに、朝グズグズする・起きられないという形で、不安を表現しているのです。
また、夜に「明日が嫌だな」と思いながら寝ると、脳がストレスを感じてしまい、眠りが浅くなります。その結果、朝スッキリ起きられず、さらにグズグズ…という悪循環に陥ってしまいます。
このように、抱えている不安が原因で起きられない子どもには朝の対応だけでなく、夜の過ごし方を工夫することがとても大切です。
夜の過ごし方がカギ!朝の不安を軽くする習慣とは?
朝起きない子どもがスムーズに起きるために、夜の時間をどう過ごすかのポイントはたったひとつ。
ヒーローインタビューをして今日1日をポジティブに振り返ることです。
寝る前に子どもと1日を振り返り、その時に子どもが言ったネガティブな発言に対してどのように対応したのかを聞き出すのです。
ここから我が家で娘に行ったヒーローインタビューの例をご紹介しますね。
「今日学校でどんなことがありましたか?」
「国語のノートを持っていくのを忘れてしまって焦りました。」
「それは大変でしたね。どうやって対応したんですか?」
「先生と相談して自由帳を代わりに使いました」
「先生に相談できたんですね!ドキドキしたと思いますが、勇気を出したことで解決方法が見つかりましたね!」
このように、自分ではノートを忘れてしまったというネガティブな体験を、ヒーローインタビューすることで成功体験として上書きしていきます。
ポジティブな記憶にしていくことで、失敗したり、不安があっても自分なら何とかできるだろうという自信をつけて1日を終えることができるのです。
私の娘にはこの方法がとっても効果的で、毎日ヒーローインタビューをしてから夜眠る習慣を作ったことで、徐々に朝いつまでもグズグズすることがなくなっていきました。
そして、1ヶ月ほど続けた頃には起こさなくても1人で機嫌よく起きてくることができるようになりました。
「朝が苦手なのは性格の問題かな?」と思ってしまうこともありますが、実は夜の過ごし方やママの声かけで変わることが多いんです。
朝どのようにスタートを切れるかで1日の過ごし方が変わります。
少しでも気持ちよく目覚められるように、夜できることを試してみてくださいね!
<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
さいとうほのか