時間を守れない、時計を見て行動しない子ども
- 遊びやゲームを「あと5分でやめる!」を何度も繰り返す
- 「ゲームは〇時までね」と決めていても時間を守れない
- 時計を見て行動しない
そんな時間を守れない子どもさんはいませんか。
小2の息子も、まさに「時間を守れない子ども」です。
母が先にお風呂に入り、「お風呂に入ろう~」と呼んでも、「あと5分!」と言い続けて、結局30分待たせていても、その時間の長さは全く感じていません。
お風呂で待ち続ける私は、イライラ・・・いい加減!にしてという気持ちです。
毎日の事なので、私もストレスMAX。
子どもを強引に連れていって大泣きしながらお風呂に入る事もありました。
そもそも息子には、時計を見て行動する習慣がないのです。
時計の長い針もなかなか読めるようになりません。
短い針はなんとか読めるのですが、〇分は難しくて覚えようとしないのです。
また、「午前中」など時間に関する言葉も覚えにくいようです。
色々な難しい言葉を知っているのに、4日のことを4月と言ったり、「夕方」「一週間」「明後日」「今月」などの意味をなかなか覚えられません。
先生や友達の話で時間に関する話題がでた時には、わからない事があるんだろうなと感じます。
実はこれらは全て、「時間感覚」が育っていないのが原因です。
集団生活で時間を守れないと困る事が多く、時間感覚はつきもの。
時間感覚が弱い子には、ぜひ育てていきたいですよね。
でも時計の学習やドリルでは、そう簡単に時間感覚は身に付きません。
この記事は、時計学習ではない!お家で時間感覚を楽しく育てる新常識をお伝えします。
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時間感覚が育ちにくい理由
(1)時間感覚が育ちにくい脳の特性
実は不安が強い子、発達障害グレーゾーンの子たちは時間感覚が弱いという特性があります。
理由は、脳の「計画性」や「時間の見通し」をつかさどる部分の発達がゆっくりだからです。
慣れない事に見通しが立たず不安になったり、予定が急に変更になるのが苦手なのも、同じ理由です。
(2)ワーキングメモリの弱さ
ワーキングメモリは「頭の中で一時的に情報を覚えておく力」です。
これが弱いと、何かをしながら「あと〇分」と時間を意識し続けるのが難しいのです。
(3)内的時計(時間感覚)のズレ
脳には内的時計と呼ばれる時間を感じ取るシステムがあり、これがズレやすいことで、時間感覚が育ちにくい面があります。
ゲームや遊びに集中しすぎて時間を守れないことや、こだわりが強くて「時間通り」に進まないと混乱しやすい面があります。
次に、時間を守れない脳の特性がある子に、楽しく時間感覚を鍛える方法をお伝えしていきますね。
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時計学習もドリルも使わず時間感覚を育てる新常識
時間を守れない子どもの時間感覚を育てる方法は時計の学習でもドリルでもありません!
ポイントは3つです!
- 好きなことで時間感覚を鍛える
- ポジティブな感情と共に時間感覚を育てる
- 時間の長さが視覚的にわかるタイムタイマーを使う
タイムタイマーとは、時間をセットするとだんだんと色が減り、視覚的に時間の長さがわかる道具です。
特別支援の現場でよく使われていて、ネットでも購入できます。
タイムタイマーを、子どもの好きな活動に使い、ポジティブな感情と共に記憶に残します。
- 好きなテレビ番組が始まるまであと〇分だね!楽しみだね!
- 〇分で何回ジャンプできるか挑戦しようか!負けないぞ〜! など
我が家では、日頃から息子の目に入る場所にタイムタイマーを置いておきました。
タイムタイマーは、「あと5分でゲームやめよう」と時間制限に使うだけでなく、
「あと〇分したらママと遊ぼうね」とポジティブな事に使うようにしました。
ある日息子と2人で遊んでいて「あと5分で歯磨きする」と決めた時がありました。
息子は自分でタイムタイマーを「8分」にセット。
私は内心「5分じゃないし…でも、自分でセットしたことは成長」と思い承諾。
思いっきりサッカーを楽しんでいる最中に、
「まだ3分しか経ってないんだ!すごくたくさん遊べた感じするよね!」
と心から思い、言葉にしました。
息子からも「そうだね!」「集中すると5分って長いね!」と素敵すぎる発言が。
そして、タイマーが鳴ったらわりとすぐに終わる事ができました。
「おお~時間で終われた~!」
と時間が守れた事をポジティブな記憶として残すように、声をかけました。
このように、子どもが楽しい活動にタイムタイマーを使い、「楽しかった!」という感情と共に時間を記憶することがポイントです。
あと5分の無限ループから脱出!時間を守れない子どもが大変身!
時間を守れない息子ですが、少しずつ自分で時間を意識するようになりました。
お風呂の前に5分だけ遊ぶこだわりがあるのですが、その際に自分でタイムタイマーをつける習慣ができてきました。
「5分」にセットできた時には、「おお!ぴったり5分だ!」というようにしています。
そして、「集中して遊ぶと5分って長いんだよね」なんて言っていました。
遊びも思いっきり楽しめるし、5分の時間感覚もつけられました。
更に、5分でぴったり終われることが増えてきました。
好きなことをやめる時の5分は、すごく短く感じるし、ネガティブな感情になります。
でも、「5分でも楽しめるんだ!」というポジティブな感情と共に時間感覚を体験できたので、5分で切り替える力もつけることができました。
いかがでしたでしょうか。
時間を守れない事で悩んでいたら、楽しい活動で時間感覚をつける新常識、ためしてみてくださいね。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
松原みのり