まばたきが止まらない、これって病気?
「最近まばたきや鼻をすすることが多いな…。目の疲れ?アレルギー?」
そんなお子さんの症状に悩んだことがあるお母さんはいませんか?
我が家の不安が強い小学生の息子も、ある時から急にまばたきや鼻をすする仕草を繰り返すようになったのです。
最初はテレビやゲームで目が疲れている、アレルギーかなと思っていました。
「YouTubeの見すぎだよ!」
「そんなに近くでテレビを見ないで」
「鼻をかんできて」
などと注意をしていました。
しかし、日に日にまばたきの回数が多くなり、ぎゅーっと目をつぶるような動きも見られるように。
鼻をすする回数もどんどん増え、呼吸するたびに鼻をすするようになってきたのです。
聞いているこちらが気になってしまうほどでした。
「これは、ただの目の疲れやアレルギーではなさそう…」
そう思って調べてみると、当てはまったのが「チック」という症状でした。
私にとっては初めて聞く言葉で、最初は戸惑いました。
同じように「チックって何?」と思った方のために、次で説明していきますね。
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その症状、チックかもしれません
チックとは、本人の意思とは関係なく、突然、繰り返される体の動きや声のことです。
チックには主に4つの症状があります。
・音声チック ・・・ 咳払い、鼻をすする など
・運動チック ・・・ まばたき、首ふり、顔をしかめる など
・複雑運動チック ・・・ 何度も手を伸ばして物に触る、飛び上がる など
・複雑音声チック ・・・ 言葉を繰り返す、汚い言葉を繰り返す など
症状は、緊張する時に出やすかったり、逆にリラックスした時に増えたりと、子どもによってさまざまです。
チックの原因としては、遺伝的な要因や脳内の神経伝達物質の異常、環境の要因など様々なことが関係していると考えられてきました。
ですが、最近の研究では、元々大脳に持っている特性が原因であると言われています。
つまり、元々チックを起こしやすい脳の特性を持った子に、ストレスがかかったり不安を感じることで、それらが引き金となってチックが出現すると考えられます。
特に幼児期には、不安や緊張が強いお子さんであれば、園での行事の前など一過性で出ることも知られています。
我が家の息子は小学生になってから、毎年新学期になるとまばたきが増える症状が出ていました。
そして、3年生になった今年の4月にも同じようにまばたきが増え、さらに鼻をすすることも目立つようになったのです。
毎年同じ時期にその症状が出るので、息子のチックの大きな原因は「環境の変化による不安や緊張」なんだなと分かりました。
毎日のように繰り返される症状を見ていると、 「何かしてあげられることはないかな」「これ以上悪化しないかな」と心配になりますよね。
今回は、我が家で実際に試して効果があった関わり方をご紹介します。
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チックの症状が出た時に!効果的な関わり方2つ
我が家で実践した2つの関わり方をご紹介します。
チックの症状はスルーする
チックは本人が自分でコントールできるものではなく、無意識に起こってしまうものです。
それなのに「どうしたの?」「やめなさい」と言われても、どうすることもできません。
周囲が必要以上に気にしたり心配することは、かえって症状を悪化させてしまいます。
チックだと知らなかった頃は、息子の症状が気になってしまい「またまばたきしてるよ」「目が痛いの?」「鼻をかんだら?」など、つい声をかけてしまっていました。
でもそのたびに、まばたきや鼻をすする回数が増えてしまい、息子もつらそうでした。
この経験から、チックの症状があっても気にせずスルーすることが大切だと感じました。
そして、家族全体で「チックについては反応しない」という共通のルールを持つことにしたのです。
気にしすぎず見守ることが、子どもにとって安心できる場を作ることになると思います。
肯定的な注目を増やす
チックの症状が出ているときは、子どもの中で不安や緊張が高まっているサインです。
その不安を少しでもやわらげるために、日常の中で肯定的な注目を増やすことが大切です。
私はこの時期、「できていないことには触れない」「口うるさく言わない」と心に決めました。
「肯定10:否定0」の気持ちで接するようにしたのです。
さらに、スキンシップをいつもより多めにとり、子どもの安心感を高めるように心がけました。
こうした関わりを続けていくと、チックの症状は1ヶ月ほどで落ち着いていきました。
我が家の息子の場合は、小学生になってから3年連続で、同じ時期にチックの症状が現れています。
最初はとても心配でしたが、今では「これは息子が不安や緊張を感じているサインなんだ」と思えるようになりました。
気持ちに余裕を持って関われるようになったおかげか、今年は2週間ほどで症状が落ち着きました。
お子さんに気になる症状が見られたら、まずは観察して、
この2つ
「スルーすること」
「肯定的な注目を増やすこと」
を試してみてくださいね。
※お子さんの症状が長引いたり、ママ自身もつらいと感じるときは、ひとりで抱え込まずに専門の機関に相談してみてください。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
仲村まな