習い事を始めたのに続かない…わが家の体験談
子どもがやりたいと言い出して習い事を始めてもすぐに飽きて続かない子どもはいませんか?毎月お金も払っているし、自分でやりたいと言ったのだから休まずに行って欲しいと思ってしまいますよね。
現在小学2年生の私の娘も習い事が続かない子どもでした。
幼児の時から習い事の体験をすると「やってみたい!」と言い出すけれど、実際に始めると数か月後には行くのを嫌がるようになり、休みがちになり辞めてしまう、ということばかりでした。
体操、英語、サッカー、KUMON、プールどれも1年以上続けられませんでした。
友達と一緒に始めた習い事でも、娘だけが先にやめてしまうことも多く、「飽きっぽい」「我慢が足りない」と思ってしまうこともありました。
習い事の教室の前で急に「行きたくない」と言い出す娘に「次に休んだらもう辞めるからね!」「お金払ってるんだから、行って!」と強く言ってしまったこともあります。

ただ、年長から始めたチアダンスだけは「行きたくないけれど辞めたくない」という気持ちが本人の中にあり続けていました。それでも私は、行き渋る娘に対してイライラしてしまっていました。
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我慢が足りないわけじゃない。習い事が続かない脳の特性
自分で始めたいと言って始めた習い事が続かない。その背景には、次のような特性が関係している可能性があります。
飽きやすい脳の仕組み
体験の時は楽しかったのに、実際に始めると思ったほどおもしろくないと感じてしまう。
なぜ、おもしろくないのかというと、理解をする力が弱いため、自分の頭の中で理解が深まらず、習い事を表面的にしか理解できない結果、「つまらない、もうやめたい」と諦めてしまうのです。
帰宅後は脳が疲れ切っている
学校から帰った後、子どもは疲れています。
なぜなら、学校では周りに合わせる。怒られないように気をつける。苦手なことも自分で頑張る。など、周りを見て頑張りすぎてしまう為、脳が疲れてしまうのです。
そんな疲れている中、家に帰って休みたい時に「宿題先にやってね!」「習い事に行くよ」と言われると、好きなことでも「行きたくない」と感じてしまうのです。
空気を読みすぎて不安になる
幼稚園の課外教室でプールをやっていた時は楽しそうに通っていました。しかし、スイミングスクールに変わると、厳しい指導が娘には合わず、行きたくないと言い出すようになりました。
なぜなら、感受性や共感力が強く空気を読みすぎてしまうためです。そのため先生の真剣な顔が怒っているように見えてしまったり、先生が大きな声で注意をしているのを見るだけで自分が怒られている気がして不安になってしまうのです。
気持ちの切り替えが苦手
友達が遊ぶ約束をしているのに、自分だけ習い事に行かなければならない。遊んでいる途中に自分だけ習い事に行くのは嫌だ。
そのような状況で気持ちを切り替えるのは難しく、「今日は遊びたい」という気持ちが勝ってしまう。

このように、習い事が好きでも「今日は行きたくないな」と感じてしまうこともあるのです。
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今日からできる!習い事が続きやすくなる3つのサポート
娘との経験から、私は次の3つのことを意識するようにしました。
休んでも大丈夫!という安心を先に出す
習い事は「絶対行かなきゃ!」と親が思いすぎると、子どもにとってもプレッシャーになります。疲れている時は休んでもOKと考えるようにしました。
どうしても疲れている日は、休んだり途中から参加するなど柔軟に対応することが大切です。事前に先生へ子どもの特性を伝えておくと、理解を得やすくなります。
結果ではなく過程を褒める
よく、何かができるようになったら褒めてはいませんか?そうすると、いつまでたってもできるようにはならずに褒めることができないこともあると思います。
何かができたことが大切なのではなく、何かに挑戦をしようとした、やろうとした過程が大切です。
「今日は体操から参加できたね」
「疲れてたのに行けたね」
「家でもちゃんと練習しているんだね」
など、やろうとした過程を褒めましょう。その中で、以前より少しでもできるようになった事を見つけて伝えてあげることも大切です。
子どもの「好き!」「やりたい!」を軸に選ぼう
習い事では苦手な事を周りに遅れないようにやらせよう!と考えてしまう事もあると思います。
しかし、子どもの脳は得意なこと、得意ではなくても好きなことで成長します。なので、好きで自分からやりたい!と思える事をやらせてあげましょう。

また、子どもが辞めたい!と言い出したら、始めたばかりだからなどの理由で無理に続けさせるのではなく、否定をせずにまずは子どもの気持ちを聞きましょう。本当に辞めたい場合は、無理に続けさせなくても大丈夫です。
好きな習い事なら続けられる!娘の変化と成長
いくつもの習い事が続かなかった娘ですが、チアダンスだけは2年以上続けています。
もちろん行き渋る日もあり、途中参加やお休みすることもありましたが、それでも「辞めたくない」という気持ちが本人にありました。
今では「来年の夏の強化クラスに入りたい」という新しい目標も持つようになりました。

子どもが本当に好きな習い事なら、続けたい気持ちは自然に育っていきます。これからも娘の好きを大切にしながら、無理なく応援していこうと思います。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
澤村祐依




