毎朝玄関で泣いて行き渋り。小学生の行き渋りと母子分離不安の関係とは?

毎朝学校に行くタイミングで泣き出す子はいませんか?ママと離れることに不安を感じる子は母子分離不安かもしれません。この記事では小学生の行き渋りと母子分離不安の関係と、母子分離不安キッズが自ら動き出す方法についてご紹介します。

毎朝登校する時間になると玄関で泣き出す小学生の娘


私の娘は小さい頃から不安が強く、新しい環境に慣れるまでに時間がかかる子でした。

保育園時代から長期休み明けや進級時に行き渋ることがあり、小学生になったら一人で通えるか心配していました。

 

私の心配は現実となり、入学直後から行き渋るように・・・

遅刻しないように準備を手伝い、やっと出発できる!とホッとしたのも束の間、玄関で泣き始めるのです。

 

当時フルタイムで仕事をしていた私は、娘を送り出してから急いで出勤してギリギリ始業に間に合うという生活を送っていました。

娘が玄関で泣くという時間は計算に入っていなかったため、このままじゃ出勤時間に間に合わない!今日はお休みすることになるかな?職場の人に申し訳ない・・・有給ってあと何日残っているんだろう?という気持ちの焦りから、ついつい娘に「今日学校行くの?!行かないの?!」と聞いていました。

母子分離不安キッズが学校を行き渋る理由


母子分離不安キッズが学校を行き渋るのは、ネガティブな感情に関わる脳が過剰に反応してしまっていることが考えられます。

ネガティブな感情が強くなると、不安や恐怖が、脳と体を支配してしまうことで動きたくても動けない状況を作り出しているのです。

 

「給食を残して怒られている子がいた」
「避難訓練で大きな音が急に鳴って怖かった」

というような大人にとっては些細に感じることでも、

私も怒られたらどうしよう・・・
また急に大きな音がしたらどうしよう・・・

と不安になることで脳がストレスを抱え、学校に行きたいという気持ちはあっても動けなくなってしまいます。

 

また、人の気持ちを読みすぎてしまうという脳の性質も関係していることがあります。

「今日学校行くの?!行かないの?!」という質問から、ママが本当は学校に行って欲しいと思っていることを感じとり、自分の抱えている不安な気持ちを言えなくなってしまいます。

母子分離不安キッズの行き渋り解消に繋がるママの対応


母子分離不安キッズの行動を促して行き渋りを解消するには
抱えている不安を解消していく関わりが大切です。

 

まずは、何を不安に感じているのか?を質問してみましょう。

ひとつ言うことができたら「他には?」と聞いて、全て吐き出すお手伝いをしてあげます。

すぐに出てこない場合は、急かさずに待つことがポイントです。

不安な気持ちを言葉にして吐き出すことができると、脳のストレスが解消されることで、気持ちを切り替えて自ら行動できるようになります。

 

私の娘の場合、はじめは質問をしてもすぐに答えることができなかったのですが、しばらく待っていると思い出したように答えてくれるようになりました。

その時に大切なのは、「教えてくれてありがとう」と伝えること。

そうすることで、徐々に不安に思っていることが出てくるスピードが早くなりました。

今ではこちらから質問をしなくても、心配なことは自分から伝えてくれています。

 

自分の想いを言葉にする力をつけると、ママがいつも一緒にいなくても困ったことを自分で解決することができ、行動力のある子になります。

ママの質問で、不安の強さに隠れている行動力を引き出していきましょう。

執筆者:さいとうほのか

(発達科学コミュニケーショントレーナー)




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