学校行事行きたくない!不安が強い小学生が野外学習に参加できた秘訣とは?

不安が強い小学生で、野外学習などの学校行事に「行きたくない」と言う子はいませんか?不安が強く動き出せない子も関わり方を変えれば不安は軽減することができます。この記事では「絶対に行きたくない!」と言っていた娘が野外学習に挑戦した関わり方をお伝えします。

学校行事には絶対に行きたくないと宣言していた娘

 

もうすぐ野外学習や修学旅行などの学校行事があるけれど、子どもが「行きたくない」と言い出し悩んでいませんか?

 

親としては「行ったらきっと楽しいはず」「いい思い出になるはず」と思ってしまいますよね。

 

我が家の自閉症スペクトラム傾向の小学5年生の娘にも、2泊3日の野外学習がありました。

 

普段から不安が強いので、家では一人で寝ることもできません。1年以上前から「修学旅行も野外学習も絶対に行きたくない!」と宣言していました。

 

 

5年生になる直前の春休み、近所の友達の家にお泊まりしたことがありましたが、夜中に目が覚めて眠れず、「夜はママいないと眠れないから無理!」とさらに不安が強くなってしまいました。

 

私自身、子どもの頃に学校行事でのお泊まりが楽しかった記憶が残っているので、娘が何で行きたくないのかが理解できませんでした。

 

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不安が強い子が野外学習に参加することが難しい理由

 

野外学習などの学校行事は楽しみにする子も多い一方で、不安が強い子にとっては「行きたくない」と感じる理由があります。

 

人一倍に不安を感じやすい

自閉症スペクトラム傾向のある子は、不安が強く、脳にストレスがかかりやすい特性があります。

また、起こってもいないことを想像して不安になったり、ネガティブに考えてしまう傾向があります。

 

「また、夜はきっと眠れない」

「何か怖いことがあったらどうしよう」

「友達とうまくやれるかな?」

 

こうした想像がさらに不安を大きくしてしまうのです。

 

 

見通しを立てるのが苦手

 

初めての場所や、何をするかわからない活動は不安の原因になります。

「どこに行くのか」「何をするのか」が分からないと、不安が膨らみやすいのです。

つまり、不安が強い子にとって学校行事でのお泊まりは、とても大きな挑戦なのです。

 

 

 

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不安を軽減する関わり方とは?

 

学校行事への不安はママとのお家での会話で、つまり、ホームカウンセリングをすることで和らげることができるのです。私が意識した関わり方のポイントは4つ。保留・受容・理解・共感です

 

 

①保留

 

「野外学習に行ってほしい」という親の思いを一旦横に置き、子どもの気持ちや様子を観察します。

 

学校で少しずつ野外学習の話が出だした時、娘は「私、行かないから」と言い出しました。その言葉に、一瞬ドキッとし、「行ったら絶対に楽しいし行ったほうがいいよ!」と言いたくなりましたが、その言葉は飲み込みました。

 

そして、娘は本当はどういう気持ちなのかを観察し、想像してみることにしました。

 

➁受容

 

「行きたくない気持ちがあってもいいんだよ」と受け入れる姿勢を見せます。そうすることで、安心感が生まれ、子どもは少しずつ心を開きやすくなります。

 

「そっかー」「初めての学校でのお泊りだし、不安にもなるよね」とアドバイスをすることや、娘の気持ちを否定することはぜずに、行きたくないという言葉を受け入れました。

 

③理解

 

子どもの感じていることに焦点をあてます。今何を感じているのか確かめたり代弁し、理解を示します

 

お友達の家で眠れなかったことでまた夜に眠れないのではないのかという不安があるのだろうと感じ、「前にお友達の家で眠れなかったからまた眠れないと思って心配なのかな?」と聞いたところ「行ってみたいけど、夜眠れるか不安」と教えてくれました。

 

④共感

 

子どもの感じたことに寄り添い共感します。共感されることで、子どもは落ち着きを取り戻し、現実に向き合う準備が整います。

 

娘の本当の気持ちを聞くことができたので、「そっかー。そうだよね。お泊りで眠れなかったから、また眠れないんじゃないかって心配なんだよね」と言うと、「そう」と答えました。

 

 

初めての学校行事が苦手な子への対応方法がわかります▼▼

 

 

不安だけど行ってみる!挑戦できた!

 

絶対に行かないと言っていたけれど、ホームカウンセリングをしたことによって「行ってみたいけど夜に眠れるか不安がある」という気持ちを知ることができました。

 

行きたい気持ちがあるのであれば行かせてあげたいと思い、「じゃあどうしたら不安が少なくなるかな?」と作戦を一緒に考えました。

 

「帰りたくなったらいつでも迎えに行けるよ!」

「夜中でも迎えに行くよ!」

「泊まらなくたっていいんだよ!」

「途中で帰ってもいいよ!1泊でもいいんだよ」

いろいろな方法があるんだよと考えました。

 

先生にも「途中で帰るかもしれないと知っておいて欲しい」と教えてくれたので、「夜が不安なようなので、帰りたくなったら連絡をください」と伝えておき、娘にもそのことを知らせました。

 

また、行き先の写真や動画を見せたり、活動の流れを説明することで不安を和らげました。先生にも「見通しが立つと安心するので、サポートをお願いします」と伝えました。

 

 

数日前から不安が大きくなり、前日にも「行きたいけど行きたくない」と揺れていましたが、「そっかー、そうだよね」とネガティブな気持ちを吐き出させ、子どもの不安を受け止めました。

 

当日は少し不安そうでしたが、「いつでも迎えに行くから楽しんでおいで!」と送り出しました。

 

帰宅後は「夜泣いた」「眠れなかった」と言っていましたが、どこか誇らしげで、自信につながった様子でした。

 

 

不安が強く、「学校行事には行きたくない!」と言い出しても本人に「やりたい」「行きたい」という気持ちが少しでもあるなら、親がホームカウンセリングをし、不安を和らげてあげることで挑戦につながります。

 

「不安があっても挑戦できた」という経験は、子どもにとって大きな自信になりますよ。

 

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<執筆者>

発達科学コミュニケーションアンバサダー

澤村祐依

 

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