算数が苦手な発達凸凹キッズには「正しく教えない」方がうまくいく理由

小学校の算数
算数が苦手な発達凸凹キッズに、正しく教えようとするほど逆効果になることがあります。元塾講師の失敗談をもとに、脳のブレーキの仕組みと、算数のやる気を引き出すかかわり方の順番をわかりやすく解説します。
 
 

「正しく教えれば伸びる」と信じていた塾講師時代の失敗

「正しく教えているはずなのに、
算数の時間になるとわが子の表情がどんどん曇っていく…」

 

 

そんな経験はありませんか?

 

 

一生懸命教えているのに、
やる気は下がり、
「もうやらない」「わからない」と言われてしまう。

 

 

実はそれ、
ママのかかわりが間違っているわけではありません。

 

 

算数が苦手な発達凸凹キッズほど、
「正しく教えよう」とするかかわりが
逆効果になってしまうことがあるのです。

 

 

 

 

今でこそ私は、
発達科学コミュニケーション(発コミュ)の視点から
「できないことはスルーして、できることに注目しよう」と伝えています。

 

 

けれど、昔の私は
昭和の「教育の当たり前」が
体に染みついた母であり、塾講師。

 

 

勉強についていけず自信をなくしている子を
なんとか救いたい。
その気持ちは今も変わっていませんが、

 

 

当時の私は、こんな指導を当たり前だと思っていました。

 

 

・姿勢を正してから勉強
・字は丁寧に、書き順は完璧に
・簡単な問題より難しい問題
・宿題は必ずやる

 

 

「塾なんだから、これが普通」
そう信じて疑わなかったのです。

 

 

でも現実は、まったくうまくいきませんでした。

 

 

「わからない!」と私の机に集まる子どもたち。
聞くことを諦めて机に突っ伏す子。
消しゴムをいじり、時間が過ぎるのを待つ子。

 

 

教室は荒れ、
私のイライラは増え、声はどんどん厳しくなる。

 

 

今思えば、これは
脳の仕組みから見ても当然の結果でした。

 

 

 

 

発達凸凹キッズの脳は「正しさ」で止まってしまう

脳は、「安心」していないと
考える・覚えるといった学習モードに入りません。

 

 

否定されたり、注意されたり、
「なんでできないの?」という空気が続くと、
脳は「危険だ」と判断します。

 

 

すると脳は、
考える前に守る反応を優先します。

 

 

・ぼーっとする
・やる気がなくなる
・ふざける
・固まる

 

 

これは怠けではなく、
脳が自分を守っているサインです。

 

 

 

 

つまり私は、
「正しく教えよう」
「できるようにさせよう」とするほど、

子どもの脳のブレーキを踏み続けていたのです。

 

 

この失敗が、今の私の原点です。

 

 

2年生のうちに算数キライ!を解消する方法はコチラ

 

 

算数が苦手な子のやる気を取り戻す「関わり方の順番」

では、算数が苦手な発達凸凹キッズには
どんなかかわり方が必要なのでしょうか。

 

 

ポイントは、
教え方ではなく“順番”です。

 

 

① まずは信頼関係をつくる

最優先は、
「ここでは間違えても大丈夫」
「ママは味方」という安心感。

 

 

勉強以前に、
心の安全基地をつくることが必要です。

 

 

② 今できていることだけを言葉にする

正解かどうかよりも、
・座れた
・考えようとした
・途中までできた

 

 

その事実をそのまま言葉にします。

 

 

「ちゃんと考えてるね」
「ここまで一人でできたね」

これだけで、脳は少しずつ学習モードに入ります。

 

 

③ 正解より「できた体験」を積み重ねる

いきなり正解を目指しません。

 

 

簡単すぎるくらいのところから始めて、
「できた!」を積み重ねる。

 

 

 

すると子どもは、
「算数=キライ」から
「算数=やってみよう」に変わっていきます。

 

 

 

 

「正しく教えない」ことで子どもは動き出す

算数が苦手な子に必要なのは、
正しさではなく安心と成功体験です。

 

 

ママの声かけ一つで、
脳のブレーキは外れます。

 

 

算数が苦手なのは、
能力の問題ではありません。

 

 

かかわり方の順番が合っていなかっただけ。

 

 

正しく教えなくても、
子どもは伸びます。

 

 

 

 

焦らなくて大丈夫。
ママがかかわり方を変えたその日から、
子どもの算数キライは解消されていきます。

 

 

 

 

執筆者:草なぎりみ

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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