今日は、
「時こくと時間」の違いに悩む子ども
への対応についてお話しします。
突然ですが、
「時こくと時間」の違いってなに?
という問いに答えられますか?
念のために説明すると、
「時こく」とは、
時間の流れの中の一つの点を示し、
「時間」とは、
「時こく」から「時こく」までの
二つの点の間の長さを示しています。
言葉で言い表すと
とてもややこしい表現になりますね。
子ども達には、
時こく=「何時何分」
時間=「何時間」「何分間」
と説明したりしますが、
感覚的に理解できる子と
まったく理解できない子とに
はっきり分かれます。
今は理解できなくても、
時刻や時間は、毎日の生活の中で
切り離すことができないものですから、
教えこまなくてもいつか必ず
理解できるようになります。
だから私は塾講師時代、
「時こく」や「時間」については
教室では指導しません!と
宣言していました。
まだ脳の受け皿が整っていない子どもに
机上のプリント学習で理解させるのは
とても困難であり、
時間の無駄だと感じていたからです。
それよりも毎日おうちで
時間を意識した声かけをしてもらうように
お願いしていました。
まずは、
時計がしっかり読めるようになっているか?
というところから確認していきます。
最近はデジタル時計があるから
アナログ時計が読めなくても大丈夫!
と思いがちですが、
デジタル時計がちゃんと
読めない子もいます。
縦棒と横棒を組み合わせた
デジタル表記の数字が
読めなかったり、
「3:45」を「3時45分」と
言い表すことができなかったり、、、
そんな時は、
「長い針が5にいくまでに準備しよう」
「長い針が7になったらでかけるよ」
と、時計をみて動くことを
習慣化することが先です。
子どもがわかる言葉で
サッと動ける指示を出すことで、
自分で考えて行動できる!
という自信をつけるのです。
自信がつけば、
時こくや時間を意識しながら
自発的に行動することが
増えていきます。
実際に、高学年になっても
時計が読めずに困る生徒は
いなかったので、ご安心ください^^
隠れ算数障害の子ども達は
まさかここで!?と、
思わぬところでつまずいています。
本来、就学前に育っているはずの
数の感覚がバランスよく成長
していないことが原因です。
それは、生まれながらの
脳の発達特性ですから、
本人のせいでもなく、
もちろんママのせいでもありません。
学校の授業に合わせようと
焦らずに、
目の前の子どもの発達に合わせた
声かけで
自分で考えて行動する場面を増やすことで
脳全体が発達していきます。
くれぐれも、
時計の学習のせいで
算数が嫌いになった・・
なんてことのないように
ご注意くださいね!
ご注意くださいね!