九九が覚えられないのは発達障害?

算数障害とは

周りの友だちは
もうすっかり覚えている九九

なのに、
うちの子だけ
いつまでたっても覚えられない。

「これって発達障害なの?」
と、心配になってしまうママも
多いかもしれません。

結論からお伝えすると、

低学年で算数につまずきを
感じる子は、

生まれつき
脳の発達に偏りがある場合が
ほとんどです。

ただし、
それが「障害」になるかどうかは、
お子さん本人の
困りごとの深さによります。

多くの場合、
周囲の理解と
適切なかかわり方があれば、
困りごとは軽くなります。

いわゆる
グレーゾーンの子どもたちなら、
日常の困りごとは
ほとんどなくすことも可能です。

けれど、
私自身の子育てと
塾講師としての経験から
強く感じていることがあります。

それは、
グレーゾーンの子ほど
周囲に理解されにくく、

困りごとを
大人になるまで抱え込み、

二次的なつまずき
つながりやすい、
ということです。

その原因は、
「算数ができないこと」
そのものではありません。

「できない自分」
を認められなくなること。

つまり、
自己肯定感の低さです。

算数が苦手なお子さんを
もつママは、

みなさん同じ願いを
口にされます。

「算数ができないことで
自信をなくしているわが子に、
せめて“できる!”という自信
つけてあげたい」

だから、
テストでよい点が取れれば
「よく頑張ったね!」と褒め

「わからない」「できない」と
泣いていれば、

「頑張ればできるよ」と励まし
付きっきりで教える。

すべて、
わが子を想っての行動です。
私も、まったく同じでした。

けれど、
その言葉を
子どもはどう受け取って
いるでしょうか。

グレーゾーンの子どもたちは、
こんなふうに感じてしまうことが
あります。

「ママは
算数ができる子が好きなんだ」

「算数ができない
今のボク(ワタシ)は
好きじゃないんだ」

だからこそ、
ママに認めてもらいたくて
必死にがんばります。

がんばれば
ある程度できてしまうのも、
グレーゾーンの子の特徴です。

すると、
「ほら、できたじゃない!」

もっと頑張れば、
もっとできるよ!」

知らず知らずのうちに、
ハードルは
どんどん上がっていきます。

結果、
「今の自分」を
認めるタイミングが
なくなってしまうのです。

泣きながら宿題をしている子に、
「イヤならやめてもいいよ」と
声をかけても、

「やる!」
と答えることはありませんか?

その言葉の裏には、
「やめる自分」を
認められない不安と、

ママに認めてほしい
という強い想い
隠れています。

算数ができないから
自信がないのではありません。

自信を取り戻せば、
算数は
あとからついてきます。

大丈夫です。
このことに気づいた
“今”から関わり方を変えれば、

お子さんは
少しずつ自信を取り戻し、
算数への苦手意識も
やわらいでいきます。

 
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