毎日の宿題でイライラするのは算数障害!?算数が苦手な子どもの癇癪対応

日常の困り事

 

計算が苦手なわが子に、毎日計算ドリルの宿題をやらせるのは大変ですよね。つい、怒って泣かせて宿題バトルなんてことはありませんか。実は計算が苦手な子どもには、「算数力」というものがまだ十分に育っていないのかもしれません。

ママの癇癪対応が子どもの脳を喜ばせているかも!?

算数が苦手な子どもにとって、毎日の計算ドリルの宿題は苦行です。
ママに「早くやりなさい!」と声をかけられるとさらにやる気は減退します。
ようやく嫌々やり始めても、「わからない!!」と癇癪を起こす
そうすると、ママの我慢も限界に達してドカーンと爆発!
ひとたび親子バトルが始まったら、もう宿題どころではなくなりますね。
実は、この負のループからいつまでも抜け出せないのは、子どもの脳が喜んでいるからなんです。
脳が喜ぶ理由は2つあります。
理由①
ママが自分をかまってくれている!!と感じるから
グズグズしている子どもに「早くやりなさい!」と声をかけ始めてからずーっとママは子どもに注目していますよね?
否定の注目であっても「ママが見てくれている!」と感じることが脳にとっては嬉しいご褒美なのです。
理由②
ママと激しくバトルすることで脳がスッキリした!と感じるから
私たち大人も、モヤモヤした気持ちを誰かに聞いてもらうと、その一瞬だけはスッキリした気持ちになりますよね?
ママとのバトルでも同じなんです。怒りながら、泣きながらであっても、自分の感情をストレートに吐き出すことで、脳は「スッキリした!」という快感を得るのです。
自分が癇癪を起こすと、ご褒美がもらえる!と間違った学習をしてしまった脳は、その行動を定着させ、頻繁に癇癪を起こすようになります。

もしかして算数障害?!算数が苦手な理由

癇癪への対応法の前に、
なぜ毎日の宿題を嫌がるのか?
なぜ算数が苦手なのか?について考えてみましょう
◆宿題を嫌がる理由
①宿題の内容が難しい or 簡単すぎる
②量が多すぎる
③宿題をやるタイミングが悪い
④体力が残っていない
宿題そのものが子どもにとって「やりたくないもの」として位置づけられていて、
「宿題」とネガティブな感情がセットになってしまっているということです。
◆算数が苦手な理由
著しく算数が苦手な子どもは脳の発達に特性があります。
視覚、聴覚、記憶、思考、伝達、推測、運動機能などの脳ネットワークの中で一つでも発達のゆっくりなエリアがあると理解や行動に偏りがでてきます。
その偏りが顕著に現れていて、学習に著しく困難が生じる発達障害を学習障害とよびます。
中でも、算数に関わる脳のエリアの発達だけが著しく遅れている障害を算数障害とよびます。
発達の偏りは子どもによって様々で、他の発達障害と合併していることも多いです。

算数が苦手な子 宿題への癇癪対応

やりたくない宿題を前にして癇癪を起こすのは脳の発達が未熟であることが原因だと理解してあげた上で、
宿題中の癇癪にどう対応すればいいのか?についてお話ししますね。
まず、子どもが宿題中に癇癪を起こしたら、その場をスッと離れましょう。
この時、
「もう知らないから!」
「自分でなんとかしなさい!」
といった捨て台詞を吐くなどして怒りのオーラをださないように気をつけます。
距離をとりつつ、子どもの様子はよく見守ってあげてください。
そして、自分で気持ちを切り替えることができたタイミングでそのことを褒めてあげます。
子どもが好ましい行動をしたときだけ反応するということです。
とはいえ、目の前で子どもが癇癪をおこすとママもつい感情的になりますね。
そこで、ママが巻き込まれないために日ごろからやっておくといいことを2つお伝えします。
①こどもが癇癪を起こした時には「これをする!」と決めておく
例)
・庭の手入れ
・本を読む
・冷蔵庫の整理 など、
ママには別の用事があると思わせて、その場を離れます。
②癇癪を起こしていないときに脳を育てる
落ち着いて生活している何気ない日常の中で子どものできていることをたくさん見つけて言葉で伝えてあげましょう。
「自分で切り替えられたね」
「気持ちを言葉で伝えられるようになったね」と、
ママが子どものできていることを言葉にしてあげることが自信につながり、感情のコントロールができるようになっていきます。

宿題時間を自信を育てる時間に!

小学2年生くらいになると、子どもは、自分の感情をコントロールできないことに戸惑いと苛立ちを感じています。
できれば癇癪なんて起こしたくない。
それなのに、負の感情が頭の中でムクムクと大きくなるのが止められない自分に自信をなくしています。
そもそも、毎回癇癪を起こすような勉強は今の子どもの脳の発達段階に合っていないので、
やり方を工夫したり、量を減らすなどして、宿題時間を自信を育てる時間にしてあげましょう!
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