泣き叫ぶADHDグレーっ子が癇癪を起こさなくなる行動予告

突然起こるADHDグレーっ子の癇癪に困っていませんか?子どもが感情を爆発させてしまうのには、脳のはたらきが関係しています。子どもがすぐに気持ちを切り替えられるようになる、今日からできる対応方法をお伝えします!
 
 

1.ADHDグレーっ子が癇癪を起こす理由

 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもは、癇癪を起こしやすいと言われています。
 
 
なぜなら、ADHDの子どもの脳は、感情のコントロールに関わる前頭葉の発達が、ゆっくりと進む傾向にあるからです。
 
 
人の脳の中には、偏桃体と前頭葉という部分があります。
 
 
偏桃体では不安や怒りなどのネガティブな感情が引き起こされ、前頭葉では感情コントロール機能がはたらき、扁桃体で引き起こされたネガティブな感情が制御されます。
 
 
前頭葉のはたらきのおかげで、人は不安や怒りを感じたとしても、気持ちを落ち着かせることができるのです。
 
 
 
 
ADHDの子どもは、感情コントロールするはたらきのある前頭葉の発達が、ゆっくりと進む傾向があり、偏桃体が引き起こしたネガティブな感情を抑えることが苦手な場合があります。
 
 
そのため、自分の希望が叶わないときや、予定通りに行動できないときに、ネガティブな感情が爆発して癇癪を起こしてしまいます。
 
 
また、ネガティブな感情はストレスを感じやすくさせます。
 
 
ストレスを感じると脳のはたらきが鈍くなってしまうので、より癇癪が起こりやすくなるのです。
 
 
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2.え?また泣くの?一日に何度も起こる長男の癇癪

 
 
ADHDグレーゾーンの我が家の長男(5歳)は、感情のコントロールが苦手で、ちょっとしたことでもすぐに癇癪を起こしていました。
 
 
例えば、動画を見たいのに見られない、じゃんけんで負けたなど、「え?こんなことで泣くの?」という場面でも癇癪を起こしていました。
 
 
一度癇癪を起こすと、優しく声をかけても強く注意しても泣き止まず、気持ちを切り替えるために10分以上かかることも…。
 
 
小さいものを合わせると少なくとも1日に3~4回は癇癪を起していたので、私自身もイライラが溜まり怒ることの方が多くなり、長男の癇癪はどんどん悪化していきました。
 
 
 
 
保育園では、長男が癇癪を起しても気持ちが落ち着くまで優しく見守ってくれたり、個別で対応してくれたりと、手厚いサポートを受けることができています。
 
 
しかし、小学校に入学すると保育園のような個別対応をしてもらうことは難しくなっていくことが考えられます。
 
 
まして頻繁に癇癪を起こす状態では、周囲とトラブルになりやすいでしょうし、集団生活をスムーズに送ることも難しいかもしれない…そう考えると保育園卒園までに何とかしなければ…!という危機感が強くなりました。
 
 

3.癇癪を放っておくのはキケン!二次障害になる前に必要な対応

 
 
「まだ小さいから、気持ちの切り替えが難しいだけ!大きくなれば落ち着く!」と考えて、子どもが成長するまで見守るという方法もあります。
 
 
実際、成長と共に癇癪が収まるお子さんもいらっしゃいますが、ADHDの癇癪は前頭葉の苦手さが引き起こしているので、脳が発達しなければなかなか解決できません。
 
 
 
 
子どもが大きくなるにつれて、癇癪によるトラブルは深刻になっていきます。
 
 
小学生になっても癇癪ばかり起こしていると、「あの子はすぐに癇癪を起こす」という認識になって、お友達に避けられてしまうかも…。
 
 
あるいは先生からも面倒な子と思われて否定的な対応を受けたり、注意されることが増えて子どもが傷つく経験になる可能性もあります。
 
 
大きくなるまで待っていたら、どんどん傷つく体験が増えてしまうかもしれません。
 
 
そうなると、ADHDの子どもはさらに怒りっぽくなったり、なにもやる気がなくなるといった状態の二次障害を引き起こすこともあります。
 
 
二次障害になってしまうと、改善までに時間がかかってしまうこともあるので、今から子どもの脳を発達させる関わりをすることが大事なんです。
 
 

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4.もう泣かない!気持ちを切り替えて癇癪ゼロになる行動の予告

 
 
長男は、今取り組んでいる活動を切り替えるときに、よく癇癪を起こしていたので、「次の行動や予定を事前に予告して、見通しを立てる」という対応をしました。
 
 
ADHDの子どもは、前頭葉のはたらきが弱く、感情のコントロールをすることが苦手です。
 
 
ADHDの特徴である脳の苦手さが原因で、長男も感情を爆発させやすくなっていました。
 
 
例えば、今見ている動画を消すように指示されたり、突然使っているおもちゃを片づけるように指示されると、「嫌だ!」「やめたくない!」と急に感情の変化が起こるので、前頭葉の処理がついていけず癇癪を引き起こしていました。
 
 
そのため、次の行動を予告することで、心の準備ができるようにしました。
 
 
例えば、
「あと15分で寝る時間だから、今見ている動画で最後にしようね」
「今日は7時に保育園に行くよ。だから時計の長い針が11のところに来たら、おもちゃを片づけようね」
のように、「次は何をするのか」、「あと何分で終わりなのか」を具体的に伝えるようにしました。
 
 
 
 
長男は、事前に予告することで気持ちの整理をする準備ができ、次の活動へ移る時間になると、癇癪を起こすことなく行動を切り替えられるようになりました。
 
 

5.小学生になるのが楽しみ!癇癪持ち長男の行動の変化

 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)で学び始めて3か月ほどで、ADHDの長男の癇癪は減り、泣いてもすぐに気持ちを切り替えられるようになりました。
 
 
初めは予告をしていても、時間になったときに声をかけなければ行動を切り替えられませんでした。
 
 
それが、発コミュを始めて6か月経った今では、予告した時間になると、自発的に動画を消したり、おもちゃを片づけることができるようになっています。
 
 
 
 
保育園でのトラブルも減ったので、「このまま小学生になっても大丈夫だろうか…」と心配だった我が家も、今では、小学校の入学に向けて心配や不安は小さくなって、楽しみ!と思えるようになっています。
 
 
 
 
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執筆者:みやもと ひろこ
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
 
 
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