緊急時の「子どものけが」どうしてますか?気を付けたいADHDグレーゾーンの子の対応

突然起きる子どものけが。対応に困ることがありますよね。とくにADHDグレーゾーンの子はけがの状態や、起きたときのことを説明できないことがあるんです。そんなときの対応で気を付けたいポイントをまとめました。
 
 

1.「頭を打ったみたいなので帰らせます」先生からの電話に大慌て!

 
 
わが家の注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの子どもは、小さいころからけがが絶えませんでした。
 
 
小さなものを入れたら、けがをしていない日はないかもしれない…というくらいの発生率で、「この子よくけがするな〜」と思っていました。
 
 
運動神経が悪そうとか、苦手という感じではなかったので、男の子だしこんなもんかな?と思っていました。
 
 
そんな息子は、なぜけがをしたのかを聞いても「忘れた~」と言うので、なんでこんなところに傷ができたんだろう?と思うこともありました。
 
 
それでも、保育園のときは大抵先生が状況を把握、細かく報告してくださっていたので安心していました。(今振り返っても、先生方には感謝しかありません。)
 
 
 
 
小学生になってからは、大きなけがをすることはあまりなかったので気にしていなかったのですが、そんなある日、事件が起こりました。
 
 
泣きながら帰って来た息子が血まみれ。事件性もあるかも?と警察を呼ぶ騒ぎになりました。
 
 
このときも困ったのは、息子が状況をうまく言葉にできず、実際になにが起こったのかがわからないことでした。
 
 
救急車で運ばれ、けがの位置などから必要だと予想される検査をして、事なきを得ました。
 
 
そして中学生になってからは、部活動中に「頭を打ったので帰らせます。」という電話がかかってきました。(すぐに迎えに行けなかったため、先生が送ってくれました。)
 
 
先生からは「飛び込んだ際に頭を打ってしまったのですが、受け答えをしているし、本人「大丈夫」と言っていますので帰らせます。明日の試合は様子を見て、無理をしないでくださいね。」とのこと。
 
 
大丈夫って言っているみたいだし、明日様子見て行けそうな感じってことかな?じゃあ大したことないか、と思っていました。
 
 
ところが帰宅した息子に話を聞くと、
「頭を打った瞬間は真っ白になって気付いたら起きてた」
「このまま寝ちゃだめだと思って頑張って起きた」
「打ってすぐは手が震えてた」
「ちょっと気持ち悪かった」
と言うのです。
 
 
先生から聞いた話しとの差に驚き、これは様子を見て良いのかな…と心配になって病院に連れて行くことにしました。
 
 
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2.ADHDの子どもに起こりやすいけがや病気のときの不安点

 
 
息子のようにADHDグレーゾーンの特徴を持つ子どもは、脳の前頭葉の部分のはたらきに苦手さを持っていることが多いです。
 
 
言葉にするのが苦手だったり、ものごとを順番に捉えたり、必要な情報を引き出すことが苦手だったりします。
 
 
そのため、けがをしたときの状況をうまく説明できない、けがの状態を伝えられないということが起こります。
 
 
そうすると、「痛かったけど…まあいっか。」など、伝えることが面倒になりそのままにしてしまったりします。
 
 
また、言葉を字義通りにそのまま受け取るので、こう聞かれているけどこれも伝えた方がいいかなといった考えにはなりにくいことも多いです。
 
 
これは病気のときも同じで、調子が悪いことを伝えられないことがあります。
 
 
さらに、繊細さも強く持っているADHDグレーゾーンの子だと、「すごくひどい病気だったらどうしよう」「病院に行くのこわいな」といった不安から言い出せないこともあります。
 
 
息子の場合は、頭を打ってから保健室に移動してそこで「大丈夫?」と聞かれたので「(今は)大丈夫です。」と答えていました。
 
 
 
 
どういうことかというと、
・情報整理の苦手
頭を打った瞬間に起きたことを自分の中で整理できていないので説明できない
 
・状況・場面把握の苦手
状況や場面から、これを伝えた方が良いということまで考えられない
そのため、聞かれなかったから言う必要がないと思っている
 
・字義通りの受け取り
保健室についた頃には落ち着いていて気になるところがなくなっていたので、大丈夫か、と言われたら大丈夫だと言った
というADHDグレーゾーンの子の苦手さから、必要なことを伝えることができなかったのです。
 
 

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3.知っておいて!ADHDの子どものけがなどを対応するときのポイント

 
 
この経験から、ADHDグレーゾーンの子がけがをしたり、病気になったときには注意して話を聞いてほしいと思います。
 
 
まずは子どものADHDグレーゾーンの特徴からこういう風に捉える、こういう反応をする、ということをお母さんや身近な大人が理解していることがすごく大事だと思います。
 
 
その上で話の聞き方を工夫してあげる必要があると感じます。
 
 
頭を打ったときの息子の話でいくと、気を付けたいのは「聞く順番」「具体的な言葉」でした。
 
 
息子は情報整理が苦手ですが、きっかけがあると芋づる式に「こうだった」が出てくるので、「どんなことが起きたのか」を順を追って確認していきました。
 
 
なんの練習をしていたの?
先生がボールを投げたの?
ボールを取ろうとしたんだね
ボールを取ったとき頭を打つって、地面に頭が近かったの?
といった感じで予想できる順で質問と同意を繰り返しているうちに「そういえば・・・」と出てきたのが目次1に書いた症状の話でした。
 
 
また、大丈夫?やどんな感じ?といった質問は、実は曖昧で答えにくいので、「頭のどこが痛い?」「頭を打ったときほかに痛いところなかった?」「気持ち悪いとかなかった?」と具体的に聞きます。
 
 
そうすると「ぶつけたおでこが痛い」「打ったあと気持ち悪かった」といったことが出てきました。
 
 
小さいお子さんだと、そもそも覚えている言葉が少ないので説明できないということもありますが、それでも順番に聞いたりわかりやすい言葉で聞くことは必須です。
 
 
その上で、普段からこんなときはこんな風に言っているな、あるいはこんな行動するな、というパターンを知っておくのがおすすめです。
 
 
 
 
いかがだったでしょうか?
一歩間違えると命に関わることもある子どものけが。
 
 
息子は病院へ行った結果、「外傷性健忘」と診断名がつき、念のため1週間ほど部活動は控えるようにいわれました。
 
 
大したことなくて良かったですが、きちんと病院に行ったことでその後安心して過ごすことができました。
 
 
いざというときに困ったり慌てないで済むように、普段からどう対応したらいいかな?という意識を持っていられると良いですね!
 
 
 
 
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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
 
 
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