勝ちへのこだわりが強すぎるADHDの子どもの切り替え力の育て方

ADHDの子どもの「こだわりが強すぎる」場面で困っていませんか?負けて癇癪を起こす、ルールを変えてまで勝とうとする…。その結果、友達とのトラブルに発展することもあります。子どもの切り替え力を育てて負けても楽しいと思える方法をお伝えします!
 
 

1.負けたくない!こだわりが強すぎる長男の体験

 
 
我が家の5歳の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの長男は、勝つことへのこだわりが強すぎるタイプです。
 
 
負けると強い拒否反応を示し、泣きわめいて次の活動に進めないこともしばしば。
 
 
年少の頃は、負けて癇癪を起こしたとしても「悔しかったんだな」と見守っていましたが、年中になっても状況は変わらず、むしろ負けると10分以上泣き続けることも増えていきました。
 
 
先生からも毎日のように「ゲームで負けて、次の活動へ移れませんでした。」と報告があり、私も「また今日も癇癪か…」と気持ちが沈む日々。
 
 
さらに、運動能力の差から負けることが多くなると、「これ以上負けたくない!」という気持ちが強すぎて、競走の途中で突然「こっちがゴール!」とルールを勝手に変えてしまうようになりました。
 
 
お友達は困惑し、遊びが中断されることも…。
 
 
本当はお友達と遊ぶことが好きなのに、負けて怒ったりルールを変えることで起こるトラブルが嫌で、自分からお友達と距離を置くようになってしまいました。
 
 
 
 
「大きくなれば自然と落ち着くはず!」と思っていましたが、年長を目前にしても勝ちへのこだわりはますます強くなっていきました。
 
 
実はこれは単なる性格や個性ではなく、ADHDの脳の特性によるもので、ただ様子を見るだけでは解決しにくい問題だったのです。
 
 
では何故、ADHDの子どもは勝ちへのこだわりが強くなってしまうのでしょうか。
 
 
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2.見守るだけでは解決しない?ADHDの脳がこだわりを強める理由

 
 
ADHDの子どもは、脳の「前頭葉」という”気持ちのブレーキ”の役割を持つ部分の発達がゆっくりな傾向があります。
 
 
そのため、次のような特徴が出やすいです。
 
 
・感情と行動を切り替えるのが苦手
→「嫌だ!」と思うと泣き続けたり、怒って拒否する 
 
 
・ネガティブな感情を強く抱きやすい
→失敗すると「自分はダメだ」と落ち込む、少し嫌なことがあると「もうやりたくない!」と拒絶する 
 
 
たとえばゲームで負けて「嫌だ!」という感情になることは、ADHDに関係なく誰にでも起こります。
 
 
そんなとき、本来なら前頭葉の働きで「負けても、次は頑張ろう」と気持ちを切り替えられるのですが、ADHDの子どもは気持ちの整理に時間がかかるのです。
 
 
その結果、「負ける=嫌なこと」というネガティブな記憶が強く残ってしまい、「もう負けたくない!」とこだわりが強くなる行動につながります。
 
 
 
 
癇癪を起こしたりルール変更したりといった「こだわりが強すぎる」行動は、集団生活の中でトラブルを招きやすいので、繰り返されることで自信を失い、自己肯定感も下がってしまいます。
 
 
ADHDのこだわりの強さは、自分の力で抑えることが難しく、見守るだけでは解決しにくい問題です。
 
 
対応しないまま成長すると、不登校や引きこもりなどの二次障害に繋がる可能性もあるため、早めの対応がとても大切です!
 
 
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3.勝ちへのこだわりが強すぎる子の切り替え力を育てるママの関わり方

 
 
ADHDの子どもは、「負ける=嫌なこと」というネガティブな記憶が強く残りやすいため、「負けても楽しい!」というポジティブな経験で上書きしていくことが大切です。
 
 
そのためにママにやってほしいことは、「楽しそうに負ける姿」を見せてあげること。
 
 
例えば、ゲームに負けた時に、
・「負けちゃった!悔しいけど〇〇君と遊べて楽しかった!」
・「今回は負けたけど、次こそ勝つぞ!もう一回やろう!」
笑顔で伝えてみてください。
 
 
ママが楽しそうに負ける姿を見せることで、「負けても楽しいんだ!」と感じられるようになり、少しずつこだわりが強すぎる気持ちがやわらいでいきます。
 
 
最初はママがわざと負ける回数を増やし、子どもに「負けても嫌なことじゃない」と思わせる工夫をすると効果的です。
 
 
以前はゲームに負けると10分くらい泣き続けていた長男も、今では「うわー、負けちゃった!もう一回やろう!」と笑顔で次のゲームへ進むことができるようになりました。
 
 
保育園でも、お友達とUNOやドッジボールなどのゲームをルールを守りながら楽しめるようになり、息子の笑顔が増えていきました。
 
 
 
 
お友達とは「今度公園で遊ぼう!」と誘ってもらえるほど交流が深くなり、毎日「今日は〇〇君と遊んだよ」とお友達の話を聞かせてくれるようになりました。
 
 
子どもの切り替え力を育てて「負けても楽しい!」と感じられるようになると、ゲーム時間がどんどん楽しくなっていきますよ!
 
 
 
 
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執筆者:みやもとひろこ
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