不登校の子どもがゲームばかりになる背景には、不安や疲れから安心できる世界を求める気持ちがあります。ゲームを通した会話や関わり方を工夫することで、ゲーム時間は発達を伸ばすと同時に、心の回復と成長につながります。その具体的なサポート方法をまとめてお伝えしています。
1.毎日ゲームばかり…と心配になるお母さんへ
不登校のお子さんのゲームとの付き合い方に悩んでいるお母さん、多いのではないでしょうか?
「朝から晩までゲームばかりで心配…」
「やめさせようとすると、機嫌が悪くなる…」
「このまま依存になってしまうのでは?」
「やめさせようとすると、機嫌が悪くなる…」
「このまま依存になってしまうのでは?」
不登校や行きしぶりがある子を育てていると、多くのお母さんが直面する悩みです。
私自身、子どもが不登校になった当初は 「ゲームばかりで大丈夫なの?」と不安でたまりませんでした。
最初は本当に怖かったのです。
「学校に行けない上にゲームばかり…この先どうなるの?」と胸がつぶれそうでした。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学び、子どもの気持ちを丁寧に見つめるようになったとき、大きく気づいたことがひとつあります。
それは、子どもがゲームばかりになるのには「怠けたり、楽をしたいからではない」ということです。

子どもたちはゲームの中に
・コントロールできる世界
・自分のペースで進める安心感
・好きな世界に没頭できる
・小さな成功体験を積み重ねられる喜び
といった、心の回復に欠かせない「安全な場所」を見つけているのです。
・コントロールできる世界
・自分のペースで進める安心感
・好きな世界に没頭できる
・小さな成功体験を積み重ねられる喜び
といった、心の回復に欠かせない「安全な場所」を見つけているのです。
学校という環境で傷ついた子どもにとって、ゲームは心を守る避難所でもあるのです。
特に不登校の子どもにとって、現実世界は「頑張れない自分がイヤ」というプレッシャーが常に付きまといます。
そんな中で、ゲームは「誰にもジャッジされない」「挑戦しても怒られない」唯一の世界になることがあります。
まずは、この子どもたちの心の動きを知ってあげることが、安心できる関わりの第一歩です。
2.厳しいルールは逆効果?干渉されていると感じる子どもの気持ち
息子が不登校初期のころの私は、ゲームを「悪」だと決めつけていました。
「1日30分だけ!」
「やりすぎはダメ!」
「ルールを守れないなら禁止!」
「やりすぎはダメ!」
「ルールを守れないなら禁止!」
このように厳しく管理していました。

この結果、息子は目が死んだように無気力になり、親の言葉には反発ばかり、さらに管理を強めれば強めるほどさらに動かなくなっていきました。
子どもの立場から見ると、見張られていると感じたり好きなものを否定されていると感じるので、ますます心を閉ざします。
今思うと、ゲームばかりしている子どもを管理することに必死になり、心の安全を守ることは後回しになっていました。
不登校の時期は、ただでさえ心がすり減っている状態です。
そんなときに大切なのは、ゲームの時間を奪うことではなく、心のエネルギーを補給することです。
お母さんの厳しい管理は、子どもにとっては「干渉されている」「信用されていない」と感じる原因になり、逆にゲームへ依存せざるを得ない状況をつくってしまうことに繋がるかもしれないのです。
3.ゲーム=悪ではない?視点を変えるだけで発達を伸ばすツールに変わる関わり方
そこで、ここでお母さんのゲームへの視点を変えてみませんか?
一昔前は「ゲームばかり=悪」のようなイメージでしたが、時代と共にゲームに対する捉え方が変わってきています。
今は学校ではタブレット学習が当たり前になり、仮想の世界で創造力やプログラミング的思考を育てる仕様のゲームが教育現場で教材として採用されるなど、ゲーム=ただの遊びという時代ではなくなっているのです。
つまり、子どもたちが夢中になっているゲームの世界は、ただの遊びではなく発達を促す大きな可能性を秘めており、実は学びにも繋がっているのです。

ゲームの種類や内容によっては
・空間認識
・問題解決力
・戦略的思考
・想像力
・プログラミング的思考
・状況判断力
といった力が遊ぶ中で自然と育つこともあります。
特に、不登校の子どもが「できた!」「うまくいった!」と感じられる経験は、心の回復を支える大切なエネルギーになります。
お母さんの価値観を少し変えるだけで、ゲームでの「できた!」という時間が発達を後押しする大きなチャンスに変わっていきます。
4.インプットで終わらせない!会話で伸びる「記憶力」と「伝える力」
ゲームばかりの状態が問題になるのは、 刺激を受けるだけ(インプット)で終わることです。
そこで必要なのが、 アウトプットにつながる会話です。
アウトプットというと、「勉強させること」「発表させること」のように難しく感じるかもしれませんが、特別なことは必要ありません。
子どもが見たことや考えたこと、感じたことを自分の言葉で話すこと。
それだけで、立派なアウトプットになります。

たとえば、「今日はどこまで進んだの?」 「どこが一番うまくいった?」 「失敗したときどうした?」 「明日はどう攻略する?」 こんな軽い質問だけでOK。
会話を重ねることで、
ストーリーを覚える → 記憶力
説明する → 伝える力
攻略法を考える → 思考力
が自然と伸びていきます。
好きなことの中で伸びる力は、子どもにとって負担ゼロ!と言っていいと思います。
こう考えられるようになったとき、ゲームばかりの時間が発達支援の時間に変わった瞬間でした。
5.ゲームばかりの時間を成長発達のチャンスへ!お母さんの関わりが子どもを変える
「結局、ゲームばかりで大丈夫なの?」と不安になるのは、ゲームばかりの生活を前にする親としてごく自然な気持ちです。
そこで知っておいてほしいのが、不登校の子にとってゲームが果たしている役割です。不登校の子どもにとって、ゲームはただの娯楽ではないということ。
不登校の子にとってゲームは、心が落ち着き、外の世界へ出るためのエネルギーづくりに繋がっています。また、考える力が育ち、自信を持つための心の回復の場でもあります。
なぜなら、安心できる場所で力を蓄えることは回復の大事なステップだからです。
さらに、お母さんがゲームへの興味を示すと、子どもにとって想像以上の安心につながります。

お母さんの関わり方ひとつで、ゲームの時間は成長につながる時間へ変わるのです。
わが家では、息子に「どんなところが面白いの?」「少し見せてくれない?」という声かけをすると、表情がふっと柔らかくなりどんどん会話をしてくれるようになりました。
そこから、ゲーム以外の話もしてくれるようになりました。
ゲームの時間は、「ただ放っておく時間」ではなく、こんな風に関わることで親子の信頼関係をつくる絶好のチャンスです。
「不登校なのにゲームばかりする子どもは良くない」と思う気持ちを捨てて、ゲームを悪者にするのではなく、子どもの成長を引き出すチャンスと捉えて関わり方を変えてみてくださいね!
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執筆者:山本みつき
(Nicotto Projectトレーナー)
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