発達障害ADHDの子が、苦手な勉強を頑張るようになった対応はこれ!

 発達障害の子どもって嫌なことに取り組めないことが多くありませんか?ADHDタイプの息子もそうでした。でも、ある対応を意識したら、今では苦手な学習も頑張れるようになりました。ママに知ってほしい、たった1つのポイントとは?
 
 

1.発達障害ADHDの息子が、嫌なことに取り組めなくなった理由

 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもたちって、嫌なことになかなか取り組めないと感じることはありませんか?
 
 
 例えば、
 
 
・ゲームなど、好きなことには集中できるのに、嫌なことだと5分も持たない
 
・嫌な授業だとソワソワしたり集中力がなくなる
 
・嫌なことに取り組ませるのが、毎日死ぬほど大変
 
・やり始めたらすぐにできるのに、どうしてやらないの?
 
・宿題など、やらないといけないけれど子どもが嫌がってさせるのが大変で毎日ヘトヘト…
 
 
こんなお悩みを抱えている方多いのではないでしょうか?
 
 
うちの子は昔、まさにその状態でした!
 
 
息子は発達障害の、注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンです。
 
 
どうしてADHDグレーゾーンだと判明したかというと、小学2年生の時に転校をしたのがきっかけで、息子の個性だと思っていた特性が困りごとに変わってしまったから。
 
 
元々は素直で頑張り屋だった子がすぐキレたり、反抗的になり、嫌なことには一切取り組まなくなりました。
 
 
今は発達科学コミュニケーションに出会ったおかげで落ち着きましたが、あのまま高学年になっていたら…?
 
 
困りごとはもっと悪化して、勉強に取り組むどころではなかったと思います。
 
 
 
 
嫌なことだって大きくなれば頑張れるようになるでしょ?という考え方もあります。
 
 
でも、私が発コミュトレーナーとしてたくさんのママと話していて感じることは、学年が上がることに頑張れない子が増えてくるということです。
 
 
これは、時間が経つにつれて嫌な事についての失敗体験や、嫌な記憶が増えるからではないかと思います。
 
 
そして、お子さんが低学年であれば、最初の壁が3、4年生でやってきます。
 
 
この時期は、学習も難しくなってくる時期に合わせて、他者と自分の違いに気づくメタ認知が進んでくる時期です。
 
 
ADHDに限らず、多くの発達障害の子がこの時期に自信をなくしてしまいます。
 
 
その結果、ますます嫌なことにも取り組めなくなり、学年が上がるごとに困り事をこじらせていくのではないかと思います。
 
 

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2.嫌なことに取り組めない理由は脳にありました!

 
 
では、お子さんが嫌なことに取り組めない理由は何でしょうか?
 
 
大きな原因になっているのは、脳は苦手な部分を使いたがらないということです。
 
 
人の脳は、脳の苦手な部分、つまりは発達が遅い部分を使うことを嫌います。
 
 
私達がやりたくないと感じることの多くは、脳の発達がイマイチな場所・苦手な場所であることが多いのです。
 
 
発達障害の特性がある子ども達は、そういった苦手の部分が多かったりするので、私達が想像するよりもはるかに嫌なことに取り組むときに辛さを感じています。
 
 
しかも、宿題などの勉強は脳の中でたくさんの領域を使うので、すごく負担がかかります。
 
 
課題が嫌で嫌でたまらず、始めが取り掛かりにくくなるのも、仕方のないことがわかるかと思います。
 
 
ですから、まずは私達が考えているよりも何倍も、もしかしたら、何十倍も
 
嫌なことに取り組むには、頑張らないといけないんだ!
 
ということをわかってあげてくださいね。
 
 
 
 
とはいえ、嫌なことでもやらなければいけないことって、世の中たくさんあります。
 
 
では、どうすればその辛さを和らげてあげることができるのでしょうか?
 
 
そのためには、脳を発達させるしかありません!
 
 
脳を発達させる方法は何かというと、発達科学的には明らかで「行動と良好なコミュニケーション」です。
 
 
そして、もう1つ脳の発達に不可欠なものが自信なんです!
 
 
 では、自信はどうやってつけることができるのでしょうか?
 
 

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3.対応のポイントは「自己○○感」

 
 
今、嫌なことに取り組めない状態のお子さんは簡単に言うと、
 
 
嫌なことを頑張ったけど、あまりいい結果を得られなかった
 
 
という失敗体験が記憶されている状態です。
 
 
これが、嫌なことだけど頑張ってみたら思ったよりいい結果が得られた!という成功体験の記憶の方が上回ったらどうなるでしょうか?
 
 
「自分が頑張ると、いい結果が得られる」という成功体験が増えていくと、ある種類の自信が得られます。
 
 
「自己効力感」という名の自信です。
 
 
自己効力感とは、「自分が行動したり頑張れば、良い効果が得られる」という自信です。
 
 
例えば、テスト勉強について自己効力感を持っている子は、テスト勉強をすればいい点が取れると思っているので、テスト勉強をします。
 
 
でも、テスト勉強について自己効力感がない子は、やってもどうせいい点数なんか取れない!と思っているので、テスト勉強をしません。
 
 
このように自己効力感があるのと無いのとでは、行動にも大きな差が出てきます。
 
 
脳の発達には行動の量も影響するので、自己効力感の有無で脳の発達スピードも変わってくるんですよ!
 
 
そんな自己効力感をつけるポイントは、結果ではなくて過程や行動そのものを褒めることです。
 
 
例えば、テスト勉強であれば
 
 
・勉強に取りかかったら褒めてあげる
 
・できていることに注目する
 
 
など、結果だけでなく行動したことを肯定する対応が大切です。
 
 
そこで、オススメの声かけが
 
「勉強してるんだね~!」
 
どんなに姿勢が悪くても、だらだらやっているように見えても、そこには触れずに!
 
 
とにかく、頑張っていることをママはわかっているよ!と伝わるように声かけをします。
 
 
自信をつけてあげるために、まず必要なことは肯定的に関わってあげることです。
 
 
しばらくは忍耐が必要かもしれませんが、長い目で見た時には自己効力感がある子は問題解決のために行動を起こせる大人に育っていきます。
 
 
社会に出た時に問題を解決していける活躍できる子になるんです!
 
 
そして、自立した子になります!
 
 
まずは、お子さんの行動を肯定することから始めて、嫌なことがスムーズに取り組めるようにしてあげてくださいね!
 
 

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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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