忘れやすい子にはクイズ方式で質問!ママが子どもの聞く力を鍛える親子会話

さっきしたばかりの会話をすぐに忘れている子どもにびっくりした経験はありませんか?忘れやすい子どもには、聞く力を鍛える親子の会話をおすすめします。心の中で話す力が育つので、話を聞く力を授けることができますよ。
 
 

1.ただの忘れっぽさで済ませていいの?心配でたまらない息子の将来

 
 
「あれ?なんだっけ?」
 
 
指示のあとや何か頼まれたとき、「わかったー!」と言ったその後すぐに出てくるこの言葉…。
 
 
息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向があり、普段から忘れやすい子です。
 
 
どこかへ行くたびに、何かしらの忘れ物をしてくるのが当たり前のようになっていました。
 
 
さらに、話している最中でも「あれ?なんだっけ?」と内容をすぐに忘れてしまうことがあります。
 
 
もちろん必要な提出物などの出し忘れもしょっちゅうです。
 
 
習い事に行く前に「この用紙を先生に渡してきてね」と伝えると「わかったー!」と返事をした息子。その言葉を信じてお願いしたのですが…なんと!習い事のバッグの中に用紙を入れたまま帰ってきてしまったのです。
 
 
 
 
その様子をそばで見ていると、「うちの子、大丈夫かな?」という不安で胸がいっぱいになりました。
 
 
このまま大人になったら、日常生活で苦労をするのでは?うまくできないことで自信を失ってしまうかもしれない…そんな思いが募り、私は一人焦りを感じていました。
 
 

先生から「ちょっと気になることが...」

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2.頭の中で情報を保持する力が弱いから覚えていられない⁉

 
 
聞いたそばからすぐに忘れてしまう理由の1つには、頭の中で情報を保持する力が弱いことがあげられます。
 
 
ADHDの子どもは、脳の前頭葉の発達が少しゆっくりなことがあります。
 
 
この前頭葉には、聞いたことを少しのあいだ頭の中に保存しておくワーキングメモリという機能があります。
 
 
ADHDの子どもは、このワーキングメモリの力が弱い傾向にあるため、聞いたことをすぐに忘れてしまったり、最後までやりとげることが難しかったりします。
 
 
そのため、聞いた情報をしっかり頭の中に残すには、ただ受け流すのではなく頭の中で繰り返して言葉にすることが大切です。
 
 
 
 
この「頭の中で言葉を繰り返す力」は、専門的には「内言語(ないげんご)」、声に出して言うことは「外言語(がいげんご)」と言います。
 
 
例えば、人から指示を受けたときに「〇〇をしよう」と自分の中で繰り返すことで、その情報が頭の中に定着しやすくなります。
 
 
この習慣は、短期記憶(数秒から数十秒程度の短い時間だけ情報を頭の中に保持する記憶)の強化やワーキングメモリーの容量を増やす働きかけにもつながります。
 
 
しっかり聞ける子は「習い事に行ったら先生にこの用紙を渡してね」と言われると、自然と頭の中で「先生にこの用紙を渡すんだ」と繰り返します。
 
 
一方、すぐに忘れる子は「習い事に行ったら先生にこの用紙を渡してね」と言われても、頭の中で聞いた言葉を繰り返す「内言語」の力が弱く記憶にとどめにくい傾向があります。
 
 
その結果、情報が頭の中に定着しにくく、聞いたそばから「あれ?なんだっけ?」と言う状態になってしまうのです。
 
 
そこで、忘れやすい子には、ママが子どもの「聞く力」を鍛える親子会話をおすすめします。
 
 

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3.忘れやすい子どもの聞く力を鍛える親子会話

 
 
忘れやすい子どもには、日々の会話で聞く力を鍛えられる「クイズ方式で質問をする親子会話」をおすすめします。
 
 
なぜなら、聞いた内容をその場で口に出してもらうと、脳の中に情報を定着させやすくできるからです!
 
 
やり方は、まず話を始める前に「よ~く聞いてね。」と言って聞くことを意識させます。
 
 
そして、次は例えば「習い事に行ったら先生にこの用紙を渡してね。」と伝えます。
 
 
ここで会話を終わらせては前回と同じ繰り返しになる可能性があるので、確認の意味も込めて子どもにクイズ方式で質問をします。
 
 
 
 
ポイントは、ダラダラと話さないで、短い言葉でテンポよく楽しそうに質問すること!
 
 
「クイズです!第1問。何を渡すんだっけ?」
「第2問。誰に渡すの?」
「第3問。どのタイミングで渡すの?」
 
 
このように「聞いたことをすぐ言葉にさせる」ことで、言われたそばからすぐに忘れることが減って、話を聞こうとする意識も高まっていきます。
 
 
「いつやるの?」「何をするんだっけ?」とクイズを出すように楽しい雰囲気でママが声をかけると、子どもも楽しく思い出せます。
 
 
ポジティブな感情を伴う経験は、記憶に残りやすくなるという研究もあるので、忘れやすい子には「楽しい!」と感じる瞬間を増やすことで記憶に残りやすくすることをおすすめします。
 
 
そして、このクイズ方式を使うときは話しかけ方が大事!
 
 
思い返してみると習い事の先生にプリントを渡し忘れたときは、息子がYouTubeを見ているときに話しかけていました。
 
 
ワーキングメモリが弱い子は2つのことを行うのは難しい傾向があるので、YouTubeを見ているときに話しが聞けなかったのは仕方ないことだったのかもしれません。
 
 
そこに気付いてからは、話しかけたいときになにかをやっている場合は、肩を軽くたたいて気付かせるようにしました。
 
 
さらに視線を合わせるといったん意識を外すことができるので、話しに耳を傾けやすくなります。
 
 
「終わったら話があるから声をかけてね」と伝えると、本人も無理矢理聞かされたと感じないので素直に聞いてくれやすくなります
 
 
こういった対応を会話に取り入れた結果、忘れやすい息子は少しずつ聞く力を身につけることができるようになりました。
 
 
学校の先生からも「話をしっかり聞けるようになった。」「忘れ物が減ってきた」と評価されるようになりました。
 
 
今では、忘れることが減って失敗する経験がぐっと減ってきています。
 
 
 
 

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執筆者:高田さおり(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 
 
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