すぐカッとなる衝動性の強いADHDの子どもにイライラが止まらない!ママができる3つの関わりとは?

衝動的に怒っている子どもを見るとこっちまでイライラしてしまう…怒りたくないのに怒ってしまうことにお悩みのママへ。ADHDタイプの子どもがすぐカッとなる理由と、その怒りにどう対応すればよいのか、ママができる3つの関わり方を具体例とともに紹介します。
 
 

1.なんで怒るの?ADHDの子どもがすぐカッとなる原因

 
 
「なんでそんなにすぐ怒るの!?」毎日些細なことですぐカッとなる子どもにイライラを抑えきれない。そんなママも多いのではないでしょうか。
 
 
注意欠如・多動症(ADHD)の子どもは、感情のコントロールがとても苦手です。脳の“感情をブレーキする力”が未発達なため、ちょっとしたきっかけでも感情が一気にあふれてしまいます。
 
 
さらに、衝動性が強いため、「考えるより先に手が出てしまう」というのも特徴のひとつです。
 
 
たとえば「失敗した」「注意された」「予想と違った」など、日常の些細な出来事で、頭より先に体が反応してしまうのです。
 
 
 
 
また、心の奥には「自分はできないかも」という不安や劣等感が隠れていることもありますそのため、自信のなさや、うまくいかないイライラが積もって怒りという形で爆発してしまいます。
 
 
そして、もうひとつ知っておいてほしいのは、自分の気持ちをうまく言葉で伝えるのが難しいことがあるという点です。
 
 
モヤモヤした気持ちを整理できずに、怒りとして外に出してしまう。それがADHDの子どもたちに多く見られる姿です。
 
 
私も、わが家のADHDの息子が些細なことですぐカッとなることに悩んでいました。
 
 

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2.お兄ちゃんだけ褒められている!些細なことですぐ怒っていたADHDの息子

 
 
たとえば、夕飯のとき。私がお兄ちゃんに、「野菜食べられたね」と声をかけただけで、「ボクは食べてないってこと!?」と突然怒って席を立ってしまいます。
 
 
あるいは、神経衰弱で負けたとき。工作やパズルがうまくいかなかったとき。漢字を一文字間違えたとき。ちょっとしたことでも、すぐに怒って泣いたり、物を投げたり、母親である私を叩いたりします。
 
 
他にもまだこんなにあります。
・ジュースをこぼした
・買いたいお菓子を買ってもらえなかった
・「早くして!」と急かされた
・自分の持ち物を兄に勝手に使われた
・遊びを切り上げようとしたとき
・疲れて帰ってきたとき
 
 
こんなふうに、「えっ、そんなことで!?」と思うタイミングで怒ることが本当に多いんです。
 
 
ママとしては、「また怒ってる」「正直、もう疲れた…」とイライラしてしまいますよね。
 
 
 
 
思春期になると余計に不安定になりやすいとよく聞くのに、ちょっとしたことで感情が爆発することや、言葉で言わず物に当たるなどの行動は友達関係のトラブルが増えてしまうのではないかと心配になっていましたが、発達科学コミュニケーションで学んだことで、息子がすぐにカッとなり手が出たり物を投げる理由がわかりました。
 
 
これまで数々の失敗経験をして叱られ続けてきた息子は、自分に自信が持てなくなり、ほんの少しの指摘でも「攻撃されている」と感じてしまい、身を守る為にカッとなりやすくなっていて、怒って手が出ていたのです。
 
 

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3.衝動的にすぐカッとなる子どもにママができる3つの対応

 
 
では、そんなとき、どう関わればよいのでしょうか?ここでは、ママができる3つの対応をご紹介します。
 
 

①まずは“見守る”

 
 
すぐに話し合おうとしないことです。 子どもが怒っているときや叩いてきた時に、「なんで怒ってるの?」「叩かないで!」とすぐに声をかけるのは逆効果で、火に油を注ぐようなものです。
 
 
息子がカッとなっているときは、あえて“気がつかないふり”をするくらいの距離感で、息子の様子をそっと見守っていました。
 
 

②落ち着いたら、感情を認める言葉をかける

 
 
気持ちが落ち着いてきたタイミングで、「さっきは悔しかったんだね」「うまくいかなくて、イライラしちゃったんだよね」と、感情を表現してあげると、子どもは“わかってもらえた”と感じ、安心します。
 
 
息子の場合は、「落ち着いたね」と言うことで、また気持ちがぶり返すこともあるので注意が必要でした。「落ち着いたこと」に触れずに、さりげなく会話を戻すことで気持ちが高ぶらずに済んでいました。
 
 

③小さなことからできているところを伝える

 
 
見守りや共感は子どもを落ち着かせるために効果的ですが、親子の信頼関係があってこそ効果を発揮する対応です。
 
 
信頼関係を築くには、ママが毎日子どもの〝小さなできている〟ことに注目して伝える〝肯定の声かけ〟をするだけなんです。
 
 
叱られ経験が多く自信を無くしているADHDの子どもは、毎日ママに見てもらえている安心感と肯定された満足感で、自己肯定感が身に付きます。
 
 
自己肯定感がある子は、周りのちょっとした言葉や態度に必要以上に傷つかないので、すぐにカッとなりにくいのです。
 
 
肯定の声かけをしていると、ママの声が心地よくもっと聞きたい声に感じられるようになるので、「さっきはどんな気持ちだった?」「どうすればよかったと思う?」とママと一緒に振り返る時間を作ることができます。
 
 
すると、少しずつ感情のコントロール力が育っていきます。
 
 
 
 
今では、息子は外出が長くなったときには「疲れているからイライラしてきた」と自分がカッとなりやすい状況を理解し、爆発する前に知らせてくれるようになりました。
 
 
また、爆発してしまったときも、気づかないふりをしていると自分で気持ちを立て直して戻って来るようになり、次第に爆発することや手を出すことは無くなっていきました。
 
 
すぐカッとなる子どもに毎日イライラしているママへ。怒りの裏には、言葉にできない不安や、自分を守ろうとする必死な気持ちが隠れています。
 
 
まずは“怒り”をそのまま受け止める関わり方に変えていくことで、子どもは安心し、少しずつ自分の感情と向き合う力を育んでいけます。
 
 
「どうしてこんなに怒るの?」と思ったときこそ、関わり方を見直すチャンスです。焦らず、少しずつ一緒に成長していきましょう。
 
 
 
 

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執筆者:仲川かよこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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