怒りたくないのに、子どもが言うことを聞かなくて怒ってしまう…。こんな悩みを抱えているママはいませんか?実は、言うことを聞かせようとして、ADHDグレーゾーンの子を”怒る”ことは逆効果です。怒るより効果的なママの関わり方をご紹介します。
1.何回言わせるの⁉言うことを聞かないADHDの子どもの問題行動に悩む日々
注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの5歳長男は、数か月前まで何度注意しても言うことを全然聞かない子どもでした。
家の中で走り回る
2歳下の弟と激しい戦いごっこ
触ってほしくない物に触る
毎日息子たちの問題行動を止めようと、
「家の中は走らないでね」
「危ないからやめてね」
「触るのやめてね」
とずっと注意し続けていました。
弟は1回注意されると行動をやめようとする姿が見られるのですが、長男は「わかった!もうやらない!」と約束をしても、1分も経たないうちに同じ行動を繰り返していました。
何度言ってもやめない長男に、「何回言わせるの!いい加減にやめなさい!」と怒鳴る日々が続いていました。

厳しく叱っても効果はなく、ついには大好きなおもちゃや動画を1週間禁止にするなど、厳しい罰を与えるようになってしまいました。
さらに、私が叱ると長男はひどい癇癪を起こし、10分くらい泣き止まないことも増えていきました。
「どうして言うことを聞いてくれないの?」
「どうしてこんなに癇癪が酷くなるの?」
と悩み、毎晩インターネットで解決策を探す日々。
そんな時に出会ったのが、発達凸凹キッズの困りごとを親子のコミュニケーションで解決する、発達科学コミュニケーション(発コミュ)でした。
「息子の困りごとをどうにかしたい!」という思いで、私は発コミュの基礎講座を受講することを決意し、息子が問題行動を繰り返す原因が「脳の発達の問題」にあることを知りました。
2.わざとじゃなかった!ADHDの子どもが言うことを聞かない理由
ADHDの子どもは、考える力や気持ちを抑える力が少し弱いことがあります。
この力は、脳の前頭葉という部分が担当していて、情報を整理したり、感情や行動をコントロールする役割があります。
例えば、ママが「危ないから家の中は走らないでね」と伝えたとき、前頭葉がきちんと働くと「家の中では走ったら危ないんだ!やめよう!」と自分の行動をコントロールすることができます。
しかし、ADHDの子どもは前頭葉のはたらきが弱い場合があり、すぐに行動を止められないことがあります。
例えば、
・「家の中では走ったらダメ」だと理解できても「走りたい!」という衝動を止められない
・注意されてすぐは「走らない」と意識できても、すぐに忘れてしまい同じ行動を繰り返す
という状況になりがちです。
つまり、「言うことを聞かない子」に見えても、実際には”止められない”だけなんです。
周りの人からすると「さっきも注意されたのに、また同じことやってる」と思ってしまいますが、本人はわざと問題行動を繰り返しているわけではありません。

さらに、ADHDの子どもは感情をコントロールすることも苦手です。
ママから注意され続けることでネガティブな感情がどんどん溜まり、癇癪などの形で感情を爆発させる「二次障害」が起こる可能性も高まります。
二次障害の状態になると、子どもが長期間にわたって苦しむことになってしまいます。
だからこそ、ママの関わり方を見直すことが大切なのです!
3.親子で笑顔が戻る!子どもの問題行動がみるみる減る効果的なママの関わり方
言うことを聞けないADHDの子どもの問題行動を減らすために、ママにまず意識してほしいことは、問題行動に反応するのではなく”良い行動”に注目してたくさん褒めることです。
なぜかというと、人は誰かに注目してもらった行動を繰り返そうとする性質があるからです。
「言うことを聞かない子」に見えても、実は”ママの注目”を求めているだけのこともあります。
問題行動を注意すると、子どもは「親に注目してもらえた」と感じ、その行動を繰り返す可能性が高まるのです。
逆に”良い行動”を褒められると、「もっと褒めてもらいたい!認めてもらいたい!」という気持ちが芽生え、その行動が増えていきます!

褒めた方がいいと分かっていても、「うちの子、悪いことばかりしてて褒めるところないんです…」と思っている方もいるかもしれません。
私自身も以前は、息子の悪いところばかり目について、褒めるポイントが見つけられませんでした。
それは、「これくらいはできて当たり前」という視点で子どものことを見ていたからです。
実は、朝自分で起きられたこと、あいさつができたこと、ママの呼びかけに返事をしたことなど、当たり前と思って見過ごしてきたことこそ、褒めるチャンスなんです!
実際に私が息子にかけた言葉の例を紹介します。
「椅子に座って食べられてるね!」(姿勢が悪くてもOK)
「かっこいい服着れたね!」(シャツが裏返しでもOK)
「お返事してくれてママ嬉しいな。」(声かけが何度目でもOK)
「勉強始められて素敵だね!」(寝転んでいてもOK)
完璧な行動を待つのではなく小さな「できた!」を見つけて、途中であっても褒めることがポイント。
「認めてもらえた!」と感じて自信が育まれていくので、問題行動が減り”良い行動”が増えていきます。
我が家の長男も問題行動を繰り返していましたが、数か月でその回数は減り、今では積極的にお手伝いをしてくれるなどの”良い行動”が増えました。
さらに癇癪も落ち着いてきて、親子で笑顔で過ごせる時間が増えています。
できて当たり前と思っていた行動の中にこそ、褒めるチャンスはたくさんあります。
ぜひ、今日から子どもの小さな「できた!」を見つけて、たくさん褒めてあげてくださいね。
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執筆者:みやもとひろこ
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
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