子どもが話すことが苦手で心配…。ことばの種類が少なくて勉強やコミュニケーションに問題が出てこないかなぁと不安に思っていたら、やってほしいのは脳の発達を加速させる親子の良好なコミュニケーションです。
1.語彙が少ないと感じる子の問題は脳の発達の凸凹かもしれません
語彙が少ない、などから使いこなせることばが少なくて、そのせいで読み書きでも困りごとがある場合のお子さんの対応について書きたいと思います。 語彙が少ないとは、知っていることばが少ない、またはことばが定着しない状態のことです。
そのため、話をする時”あれ” ”これ”と代名詞で済ませてしまうことが多くあります。

また、読み書きの時にことばを知らず読めない、書けない、文章の意味が理解できないということもあります。
さらには漢字も意味を理解しているものが少ないので、 例えば「橋」と「端」のように音は同じだけど、意味が違うものを間違えてしまうことも。
では、なぜこのように語彙が少なくなるのかというと、記憶力や倫理的な考え方の苦手があることのほかに、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム(ASD)などの発達の凸凹の特性などが関係していることがあります。
2.話すことが苦手な子に大切な全体的な脳の発達
語彙が少なくてことばにするのが苦手なお子さんには、小手先の支援より全体的な脳の発達を加速させることが大切です。
例えば、生まれてから一番最初に発達するのは運動野という部分が司る力です。 見る力、聞く力が発達して、その後座る・立つなど身体全体を使う運動の力が発達していきます。
そのあとで、ことばなどの高度なはたらきを使う部分が発達していく、という順番になっているので、脳は順番に発達させることが大切です。
脳を発達させるために必要な要素の1つが、楽しいことやわくわくすることといったポジティブな感情になることです。

行動とポジティブな感情をセットで記憶していくと脳の発達スピードが上がると言われています。
とくにADHDグレーゾーンの子どもは、好きなことにはすごい集中力を見せることが多いので、その間はずっと発達が進み続けるということなんです。
そんな特徴を活かしたADHDグレーゾーンの子どもの脳を発達させるお家でのコミュニケーションの秘訣があるので紹介しますね!
3.親とのコミュニケーションで広がる語彙
とても効果的で簡単!今日からすぐできる時間と手間がかからないコミュニケーションの秘訣は、ズバリ!親子の良好な会話です!!
お家でお母さんが会話のキャッチボールをしてあげることがとても大切です。
まずはお子さんの大好きなことから、ことばを増やしていくのがおすすめ。
たとえば、お子さんがゲームが大好きだとしたら一緒に楽しみながら、「このキャラクターはなんていうの?」からはじまり、キャラクターにまつわるエピソードなど聞いてみます。
はじめは単語だけかもしれませんが、答えてくれたらゆっくり聞いてあげて、「そうなんだ!知らなかった!」「ほかにもまた教えてね。〇〇ちゃんのお話しききたい!」など、「あなたの話に興味があるよ」ということを伝えましょう!

ポイントは、ことばが少なくても、なかなか話せなくても最後まで聞いてあげることです。
大人は、何を言いたいのか早く話してほしくて急かしてしまったり、次の行動に促そうとしてしまうこともあると思います。
実はうまく言葉にできない子どもは、頭の中で一生懸命考えていて、ことばをアウトプットするのにとても時間がかかります。そのため、考えているときに急かされると話す気持ちがなくなったり、自信をなくしやすくなるので注意が必要です。
お子さんが自分のことばで会話できたときはたくさん褒めてあげてくださいね!
ちゃんとお話しできているよというママからのメッセージがあると、子どもは安心して「いま自分はできているんだ」と気付くので、段々話すことに自信をもてるようになり、ことばが定着していきます。
わが子が話すことが苦手だな、語彙が少なくて心配だと思っていたら、脳を発達させるために、ぜひまずおうちで良好なコミュニケーションをすることから始めてみてくださいね。
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執筆者:水本しおり (発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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