ADHDグレーゾーンの小学生が片付けできないのは、やる気ではなく脳の特性が関係していることがあります。この記事では、「出したらしまう」が自然と身につくようになる声かけのコツを、ママが今日から実践できる形でわかりやすく解説します。
1.何度言ったらわかるんだろう…部屋が散らかってイライラする冬休み
注意欠如・多動症(ADHD)グレーゾーンの小学生が片付けできないのは、やる気や性格の問題ではなく、脳の特性が影響していることがあります。
この記事では、「出したらしまう」が定着しない理由と、今日からできる声かけの工夫をわかりやすく解説します。
冬休みは、家にいる時間が増えて部屋が一気に散らかりやすいですよね。
「また出しっぱなし!」「何度言ったら分かるの?」毎日そんな言葉が口から出て、あとで自己嫌悪…というママも多いのではないでしょうか。

さらに、「周りからどう見られているんだろう」「このままで大丈夫なのかな」と不安になってしまうこともありますよね。
ところで、お子さんは「出したらしまう」ができていますか?
「片付ける」という行動は、物を使い終えたあとに、元の場所や決められた場所に戻すところまでを含みます。
たとえば、
・マンガを読み終えたら棚に戻す
・カードで遊んだら引き出しにしまう
ここまでできて、はじめて「片付いた状態」になります。
本来、これができていれば、部屋が一気に散らかることはありません。
それでも出しっぱなしが続く場合、そこにはADHDなどの脳の特性が関係している可能性があります。
2.なぜ片付けできない?理由はADHDグレーゾーン小学生の脳の仕組み
出しっぱなしが続くと、「やる気がないだけ?」と感じるかもしれません。
片付けできないADHDグレーゾーン小学生の背景には、脳の仕組みが大きく関係しています。
①「片付け」を一つの流れとして捉えにくい
本来の片付けは、
・出す
・使う
・しまう
までを含んだ一連の動きです。
ところがADHDグレーゾーンの子どもは、この連続した流れを一つの行動として捉えることが苦手な場合があります。
そのため、「しまう」が抜け落ちるといったことが起きやすいのです。
つまり、しまわないのではなく行動のつながりが切れやすいという特性が背景にあります。

② ワーキングメモリの苦手さで忘れてしまう
ADHDグレーゾーンに多く見られるのが、ワーキングメモリ(作業記憶)の弱さです。
その結果、
・手順が増えると途中が抜ける
・別の物が目に入ると、今していたことが頭から消える
といったことがよく起きます。
これは怠けているわけではなく、本当に忘れてしまっている状態なのです。
片付けは目に入りやすい行動なので、その分どうしても注意される回数が多くなりがちです。
その結果、
「またできなかった…」
「自分は片付けが苦手なんだ」
と感じ、自信が下がってしまうことがあります。
ただし、ここで起きている「自信の低下」は、脳の特性によってうまくできない経験が積み重なった結果です。
つまり、片付けできない原因は「やる気」や「性格」ではなく、最初にあるのは脳の仕組みそのものなのです。
3.出しっぱなし卒業へ!出したらしまうが定着する3ステップ
では、どうしたら「出したらしまう」が定着するのでしょうか?
片付けできないADHDグレーゾーンの小学生でも、声かけを変えることで、少しずつ行動は育っていきます。
実は、冬休み〜進級前は、生活習慣を整える絶好のタイミングです。
なぜなら、学校の時間に追われない分、叱らずに関われる余裕が生まれやすく片付けの「練習」をしやすい時期でもあるからです。
そこで今回は、今日からできるサポートを3つご紹介します。

① 「今やること」を一つだけ伝える
✕「全部片付けて!」
◯「そのマンガを棚にしまおう」
一度に伝える情報量を減らすことで、「忘れずにできた!」という成功体験につながります。
②「できたこと」だけ言葉にする
✕「なんでいつも出しっぱなしなの?」
◯「カード、自分でしまえたね」
ポイントは、「えらい」「すごい」と評価することではなく、できた行動をそのまま言葉にすることです。
「出したものをしまう」という行動と、「認めてもらえた」「叱られずに済んだ」という安心感を結びつけていきます。
③ 出したらしまう→褒められる→安心する、を繰り返す
「昨日はできたのに、今日はまた出しっぱなし…」そんなふうに感じることがあるかもしれません。
そうした中で大切なのは、
出したらしまう→褒められる→安心する
この流れを毎回同じように繰り返すことです。
この流れを何度も経験することで、行動と安心感が結びつき、「自分にもできる」という自信が少しずつ育っていきます。
その積み重ねで、「出したらしまう」が少しずつ定着していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
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執筆者:水本しおり
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