あきらめないで!行動の切り替えができない発達障害のある子どもがサッと動き出す方法

指示が通らない、行動の切り替えができない、発達障害の小学生がいるわが家では日常茶飯事なことばかり。最終的には親子バトル勃発!なんてことも…。しかし、会話をするときにある行動をするだけで指示が伝わりやすくなります。ぜひやってみてください。
 

なぜ行動の切り替えができないの?

 

まず、はじめに発達障害の子どもがいるわが家の子どもとの実体験をお話します。長男はADHD(注意欠陥多動性障害)の診断がおりているのですが、

 

「まだ着替えていないの?」

「ご飯は食べた?」

「ランドセル準備したの?」

「歯磨きは?」

「出掛ける準備はできた?」

「宿題やったの?」

「明日の持ち物準備した?」

「お風呂入りなさい!」

「またやりっぱなしにして!」

「早くやりなさい!」

 

これは、私がいつも使っていた言葉です。もともと、きちんとやりたい性格の私は、急かすことや怒ることがやめられませんでした。

 

「何回も言ってるのに!」とどうしたらいいかわからないとイライラした経験はありませんか?お母さんは、子どものことに加えやらなきゃいけないことが沢山ありますよね。

 

そして、小学生は登校時間や集合時間があり、帰ってからも宿題に習い事、常に時間に縛られている。それなのに、言ってもやってくれないわが子をみるとイライラしてついに爆発!なんてことも…

 

「何時に出なきゃ間に合わないのに!」

「なんでやってくれないの?」

 

行動の切り替えができないことに対して常にイライラモードだったので、心底疲れ果てていました。

 

 

そして、子どもには自分のことは自分でできるようになってほしい!と思っていたので、できない部分を見て「この子はこの先大丈夫なのだろうか」と負のループにはまっていました。

 

言うことを聞かない子が
驚くほど素直になる!
優しい叱り方がわかります!
↓↓↓

実は、そもそも聞いていない?!

 

例えば、テレビを観ている途中だったが、お風呂に入ってほしい時に「お風呂に入ろうか」と言ったとします。その時のプロセスを解説すると

 

①知覚(聞こえる)

「お母さんが何か言ってるな~」

②認知(気づく) 

「お風呂に入ろうか」って言ったんだ

③理解・思考(行動)

お風呂に行く

 

という流れになります。つまり相手の言ったことをしっかり聞いて、気づいて、理解して、動かなければ行動になることはありません。特に、発達障害の中でもADHDの子どもたちは「不注意」や「衝動性」がある為、①の知覚と③の理解・思考がうまく働いていないことが多いのです。

 

・聞こえてはいるけど聞いていない

→お風呂に入ろうか、という言葉をそもそも聞いていない

 

・聞いてはいるけど、行動の切り替えができない

→行動の切り替えができず、テレビを見続けてしまう

 

という状態になっているのです。

 

 

そして、怒られることが多いADHDキッズは自己防衛的にちゃんと聞かないクセがついてしまっています。

 

では、どうしたらいいのか?わが子に効果があった方法をお話していきますね。

 

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発達障害のある子どもが動き出す方法とは?

 

不注意や衝動性があるADHDキッズは怒られることが多いので「自己防衛的にちゃんと聞かないクセ」がついてしまっているとお伝えしましたが、まず、聞きたい言葉聞ける言葉を始めに持ってくるようにします。また、できるだけ笑顔ゆっくり声をかけるとさらに効果が増します。

 

・「(笑顔で、トントン肩をたたいて、ゆっくり)そろそろ○○しようか」

 

・「何の番組観てるの?そうなんだね!それでそれで?」

(一通り話を聞いて)「面白いね!教えてくれてありがとう。じゃあ少し休憩して○○しよう!」

 

という感じでゆっくり笑顔で伝えたり、共感すると相手に伝わりやすくなります。

 

発達障害があってもなくても、大人でも優しく話しかけられたり、肯定的な態度をとってもらえると嬉しいですよね。

 

また、脳は「動くこと」が大好きです。しかし、動くことは好きなのですが、車のエンジンのように動き出す時に一番エネルギーを使います。

 

ADHDキッズが中々動き出せない理由はエンジンがかかりにくく負担になることを嫌うからです。そこで、次の行動を言葉で伝えて行動のプロセスを分解し、スタートの負担を軽くしてみるのも良いと思います。

 

例えば、

・テレビが中々やめられず、行動の切り替えができない

→止めて、消すだけだよ

 

・着替えの時中々服を脱いでくれない

→今、着ている服をくれたら洗濯物のカゴまで持っていくよ

 

・服を着ている最中に気が散ってしまう

→靴下はけたね!次は上の服を着ようか

 

と、いかにも「次の行動は簡単だよ」と伝えたり、指示を分解して伝えるとハードルがさがります。

 

できた時には「できたね!」と必ず褒めてくださいね。できることを手伝っても大丈夫かな?褒めたら調子にのってしまうのではないか、と心配されるかもしれませんが、

 

行動したら褒める

うまくできた

成功体験

 

という流れができてくると、少しずつ行動の切り替えができるようになります。

 

成功体験を増やそう!

 

いつも、ガミガミ怒鳴りなんとか言うことを聞かせようとしていた私ですが「伝える時はゆっくり伝える!」「肯定から入る」と決め行動した結果、自分の気持ちも不思議と落ち着かせることができるようになりました。

 

また、ゆっくり伝えた方が息子にもちゃんと伝わることが多く、できた時に声をかけるようにしたら一度の声かけで「はーい!」と行動の切り替えができるようになりました。

 

 

小学生になると「これぐらいなら一人でできるだろう」と思いがちですよね。一番大切なことはわが子にあった方法を見つけることだと思います。最初から上手にできなくても大丈夫です!トライエラーをくり返しながら、少しずつお母さんも、子どもも「こうしたらうまくいった!」という成功体験を作ってみてくださいね。

 

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執筆者:松田あいり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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