集中できないADHDの支度の時間が半分になる!マル秘テクとは?

朝の支度をしていたと思ったら違うことをしている、なかなか進まず集中できない。ついつい「早くしなさい!」と言ってしまいがちですが、ADHDキッズがいるわが家では〇〇が効果がありました。とても簡単なのでぜひ試してみてくださいね。
 

支度が進まない息子にイライラしていた私

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)のお子さんがいるご家庭では朝の支度はうまくいっていますか?

 

わが家は少し前まで朝の支度の時間がかなり憂鬱でした。小学校まで少し距離がある為、早めに家を出るのですが支度が進まず毎日イライラしていました。

 

「毎日やっているのに何でできないんだろう?」

「何で集中できないんだろう」

「他の子に迷惑がかかるから早く支度させなくちゃ!」

 

こんなことを思いながら息子を見ていたので、「私がしっかりやらせなきゃ!」と意気込んでました。しかし、自分も仕事に行かなければならない、朝の片付けもしなきゃ、とキャパオーバーになっていました。とにかく毎日ギリギリだったのです。

 

「食器下げて!」

「着替えした?」

「歯磨きは?」

「ランチセットは?」

「水筒入れた?」

「まだできてないの?!」

「他の子に迷惑かかるじゃん!」

 

やらせようと思えば思うほど動かない息子。集中できない、支度をしていたと思ったら違うことをしている。挙句の果てには忘れ物…。

 

 

毎日間に合うか間に合わないかの境目に立たされており、息子が学校に行く頃には笑顔も消え疲れた声で「行ってらっしゃい…」と言うのが精一杯でした。

 

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なぜ支度に集中できないの?

 

実は朝の支度は、分解してみると意外にたくさんのタスクがあります。例えば、

 

・朝ご飯を食べる

・着替え

・歯磨き

・顔を洗う

・学校の支度をする

 

などがありますよね。さらに着替えひとつをとっても

 

①服を選ぶ

②服を用意する

③服を脱ぐ

④選んだ服を着る

⑤脱いだ服を洗濯カゴに入れる

 

という工程があります。

 

ところがADHDキッズは不注意や衝動性があり、集中できない・集中できにくいので目の前に入ってきた刺激に飛びついてしまいます。

 

また、ワーキングメモリの小ささも影響しています。

 

ワーキングメモリとは、脳の作業台のようなもので情報を整理しながら何が必要か判断することができる機能です。

 

ひとつの行動をしていても「あれもやらなきゃ」と思い出し、その前にやっていたことを忘れてしまうので、結局あれもこれも手つかずになってしまうんです。

 

 

集中できないADHDキッズが動く方法

 

皆さんは心理効果のひとつで期限を知らせると人はつい行動してしまう「カウントダウン効果」をご存じでしょうか?

 

ADHDキッズはもともと行動力がありますが、高学年になってくると中間反抗期も始まり、人に決められたこと、指図されるとますます動かなくなってしまいます。

 

そこで、息子を観察したところ

 

・自分で決めたことのほうが動く

・集中できないのであれば短い間で済ませれること

 

に気づき「カウントダウン」を取り入れてみることにしました。

 

例えば

「30秒で服持って来てね」

「何秒で顔を洗える?(決めたら)じゃあやってみてね!よーいスタート!」

 

こんな感じで、時間に制限をつけて行動してもらいます。できたら、「できたね!じゃあ次は〇〇しようか!」と声をかけると次の行動に移りやすくなります。

 

一番大切にしたいのは「できた!」という成功体験なので万が一、時間に間に合わなかったりした時は

 

・最後の方をゆっくり数えて間に合うようにする

・「…26・27・28・29・29・29……30!」のようにできたと同時に最初に決めた数を言うようにする

 

こんな風に声をかけると「できた!」という成功体験を増やすことができます。まずは、ご自分のお子さんがどのぐらいでできるのか見極めたり、一緒に制限時間を決めてみてください。

 

 

毎日、カウントダウンに付き合うのが大変!という時は「タイマー」の活用もおススメです。少し長めに設定しておいたり、「じゃあママと競争しようか!」と競争しながら自分の支度や仕事をやってみると、自分の時間もはかどります。

 

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息子の変化とその後

 

実際に息子にやってみることでADHDキッズは何とかしてやらせようと声をかけるよりも、本人が動きやすい環境を整えたり、楽しく動けるほうがいいと実感することができました。

 

支度が進まない、支度に集中できない時にはカウントダウンを取りいれるようにしたところ今でもギリギリになってしまうことはありますが、5分前に支度ができた!という日もありました。支度が間に合った日は息子も嬉しそうで、私も嬉しい気持ちになりました。

 

ある時は、「〇〇分から支度を始めれば間に合う」と本人なりに考え、行動しようという意欲が感じられました。

 

また、「間に合う」「できる」と信じることができるようになったおかげで、自分の気持ちも少し余裕を持てるようになってきました。

 

 

ついついやらせようとしてしまいますが、子どもとお母さんに合った方法が見つかると、わが家はこうすればいいんだ!と対応に迷わなくなります。

 

「行ってらっしゃい!」と笑顔で言える日が1日でも増えますように!

 

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執筆者:松田あいり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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