時間通りに動けないのは発達障害グレーゾーンの特徴です
学校へ行く時間なのにダラダラして動かない、習い事にはいつも遅刻してしまう、早めに用意をしているのに約束の時間に間に合わない、など時間通りに動けない発達障害グレーゾーンの子どもに困っていませんか?
そんな子どもの様子を見て
「早く行きなさい!」「いつまでも何しているの!」
とイライラしてしまう…。
幼いうちは親がサポートできるけれど、大きくなったらどうしよう…。
と心配になってしまいますよね。
そんな子どもには、正しいサポートで早めに対策をしましょう。
我が家の息子も学校へ行く時間なのにいつまでたっても動かない、出かける時間に違うことを始めてしまうというという事が重なり、毎日のように
「早くしなさい!」「出る時間なのに何をしているの!」
と大きな声で叱っていました。
何度言っても改善はされず、お友達との約束やテーマパーク、レストランなどの予約はできない状態になってしまいました。
さらに、私は予定通りに事が進まない毎日にイライラしてしまい、息子との関係も悪化してしまいました。
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なぜ時間通りに動けないの?
そもそも、なぜ時間通りに動けないのでしょう?
発達障害グレーゾーンの子どもは脳の前頭前野の働きが弱い傾向があります。
前頭前野は脳の中で時間の見通しや行動の計画を司る部分です。
その部分が弱いために今と未来をつなげて考えるのが難しいのです。
5分後、と言われてもイメージが持てず、まだ大丈夫なのか、急がなくてはいけないのか、判断がつきにくいのです。
怠けていると思われやすいのですが、そうではなくて脳の特性で時間の流れを感覚的に把握する力が弱いために時間通りに動けなくなってしまうのです。
また、行動の切り替えが苦手なことも時間通りに動けない理由のひとつです。
行動の切り替えもまた脳の前頭前野の役割で、情報処理のスピードや抑制機能が弱いために次の行動へ移りにくくなってしまうのです。
更に衝動性が強く、目の前にあることや楽しいこと、興味があることを優先してしまい、やらなくてはならない事へ切り替えるのが難しいので、時間通りに動けなくなります。
このように、脳の特性から時間通りに動けなくなっているので、何度叱っても改善はしないし、年齢が上がるまで様子を見ても治るものではないのです。
そしていつも叱られていると、自分は時間通りに動けないんだ、と認識してしまい、ますます動けなくなってしまいます。
このような状態は本人も辛いはずなので、少しでも早く解決したいですよね。
それでは、どのようにサポートをしていけばよいのでしょう?

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時間通りに動けない子どものサポート方法
時間を意識させる声かけをする
すでにしている、というママもいらっしゃると思いますが、ただ時間を知らせるだけではなく、スモールステップで声かけをします。
子どもの近くに行き、肩をやさしくポンと叩いて、穏やかな声で「時計を見てみてくれる?」と声かけをします。
子どもが時計を見たら、「時計見られたね、ありがとう」と伝え、
時計に意識が向いたところで
「学校って何時からだったっけ?」
「何時に家を出れば良いかな」
「あと少しで出る時間だね、足、それで大丈夫かな?(靴下をはくことを気づかせたい)」
と、少しずつ今何をしなければいけないかを自分で答えてもらいます。
答えるのが難しそうだったら、「9時だったっけ?」「靴下持ってくるね」と、優しく手伝っていきます。
そして、答えたり行動ができたら、その度、「うんうん」「そうだね」「気が付いてすごいじゃない」と肯定の声かけをしていきます。
そうすることで、私はできていると脳に認識させることができるので、次の日も動けるようになります。
子どもが「あ、時間だ」「〇〇しないとだ」と言い始めたらもう大丈夫、自分から動けるようになります。
環境を整える
玄関に行くまでの間に気を取られてしまわないように、動線を整えます。
登校をスムーズにするために、ランドセルは前の夜に玄関に置いておく、リビングから玄関までの間に物を置かないなど工夫をしてみてはいかがでしょうか。
我が家ではランドセルの上に大好きなグミを置いて、玄関に誘導していました。
始めのうちはひとつひとつ、
「リビングから出られたね」
「ランドセル持てたね」
など、目の前でやっていることを言語化して子どもに「できているよ」ということを沢山伝えていきます。
そうするとそれが自信となって行動しやすくなるのです。
この方法だと、イライラしてしまってなかなか褒められない、とお悩みのママも意外と楽に子どもを肯定できます。
できたことを再度認識させる
工夫により時間通りに動けない子どもがスムーズに登校できたり、遅刻しないで学校や習い事へ行けた時には、何度も振り返って
「今日は遅刻しないで行けたね」
「時間通りに動くことができて素敵だったね」
と伝えます。
息子は寝る前にその話をすると効果的でした。
次の日もまたスッと動けるのです。
疲れている時や気が乗らない授業がある日などはまたできなくなりますが、そこで
「早くしなさい」
と言ってしまい逆戻りするのではなく、その時こそ、更に肯定の言葉をかけていきます。
「今日も顔色がいいね」
「選んだ服がカッコいいね」
「時間割をそろえられたんだね」
など、どんな事でも口に出して伝えると、子どもは、ママは見ていてくれているんだな、ちょっと頑張ってみようかな、と安心して頑張ることができるのです。

信頼ができると親子の関係も良くなり更に動きやすくなるので、結果として時間通りに動ける子どもになっていきます。
ぜひ今日から実践してみてくださいね。
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執筆者:白井玲
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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