やめてと言ってもやめないのはなぜ?発達障害グレーゾーンへの正しい対応

やめてと言ってもやめない、叱ってもやめないどころかどんどんエスカレートするお子さんの問題行動に困っていませんか?発達障害や発達障害グレーゾーンのお子さんの中でも特にADHDタイプのお子さんに多いこの行動。叱ってもやめない理由を解説します!
 

今日は発達障害や発達障害グレーゾーンの子ども達の

やめてと言ってもやめない!叱ってもやめてくれない!

の謎を徹底解説しますね!

 

・わざと危険な行動を取ったり、人に迷惑をかける行動をとる

・今すぐやめさせないと!と「やめて!」と何度言ってもやめてくれない

・注意されているのに全然反省の色がなく、さらに問題行動がエスカレートする…

 

発達障害の中でも注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向が強いお子さんだと、こんな風にママが真剣に怒っているのに全然伝わらない!叱ってもやめないどころか、なぜか叱れば叱るほど問題行動が悪化する!

 

ということがよく起こりますよね。

 

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ではなぜ、ADHDキッズは叱られているのにその行動をやめないのでしょうか?

 

実はADHDタイプの子は「自分のことを見てほしい!」という欲求が人一倍強い子が多く、ママに構ってもらうためにあの手この手で注目を引こうとしていることが多いんです。

 

この「注目」がポイントなんですが、普通注目されて嬉しい!と感じるのは、褒めてもらえるなどのポジティブな注目だと思いますよね。

 

ところがADHDキッズは、とにかく構ってほしいから「叱られる」というネガティブな注目でさえも、

「やった!ママが構ってくれた!」

と嬉しくなってしまうんですね。

 

なかなか私たちにはこの感覚は理解し難いところがありますが、要は無視されるくらいなら、叱られるでもいいからとにかく注目してほしい、ということなんです。

 

だから叱れば叱るほど、ADHDキッズはもっと構ってもらうために問題行動をエスカレートさせるんですね。

 

じゃあ、放置するしかないの?ただ黙って見てるしかないの?というとそうではありません。

 

ママが適切なタイミングで上手に声かけをすれば、そもそも問題行動を起こさなくなって叱る必要さえなくなっていきます。

 

対応のポイントは、困った行動を取る前の普段の当たり前の行動を肯定していくことです。

 

たとえば、食事中にすぐ飽きて食べ物で遊びだすのであれば、着席して食べ始められたら褒める。

きちんと着席する前にふざけだすという場合は、食事の呼びかけに応じて近くに来れたことを褒める。

という具合に、出来て当たり前と思うような行動でも肯定をしていきます。

 

「それくらいで褒めてしまっていいの?」と思うかもしれませんが、当たり前と思える行動が続いて困りごとが減ったらとてもスムーズにコミュニケーションが取れますよね^^?

 

また、褒めてもらうことが大好きだし、尖った能力を持っていて正しい方向に行動すれば素晴らしい力を発揮するのが発達障害やグレーゾーンの子ども達です。

 

特にADHD傾向の子ども達は創意工夫をするのも大好き!普段の様子を褒めてあげつつうまく導いてあげることで、困りごとだらけの状態から自分で考えながらよりよい行動を自発的にできる状態まで劇的に変化することもできるんです。

 

まとめると、発達障害、特にADHD傾向の強い子どもの「やめてと言ってもやめない」問題が起きる理由は

 

・ADHDキッズ傾向の子どもは自分に注目してほしい!というタイプが多い

・叱る=かまってもらえた!と思ってしまう

 

からで、

困った行動を起こす前の当たり前のその子に注目して褒めていけば、好ましい行動がどんどん増えるということです。

 

ぜひ覚えておいてくださいね!

 

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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)

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