発達障害の子どもには褒める量を増やすことが大事、とは分かっているけど問題行動が目についてなかなかうまくいかない…こんな風に悩んでいませんか?今回は、お母さんが無理なく褒め上手になれる秘訣をお話しします。
たくさん褒めたいのに!子どもの問題行動が目につきうまくいかなかった日々
日本の子どもは自己肯定感が低い、とよく言われます。
そのため「子どもの自己肯定感を上げるために必要なのは褒めること」ということを耳にする機会は多いと思います。
発達科学コミュニケーションの講座でもまず最初に着手するのは、「肯定的なコミュニケーションを増やすこと」です。
ところが注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもを育てていると、この「褒めを増やす」ということがなかなかうまくいかないんですよね…。
我が家の息子は発達障害グレーゾーンの小学2年生です。私が発達科学コミュニケーションに出会ったのは息子が年長さんのとき。その頃の息子は
・ちょっとしたことですぐに癇癪を起こす
・やりたいと思ったら即行動
・気を引くためにわざと変な行動を取る
などなど問題行動のオンパレード。そのため「頑張ってたくさん褒めよう!」と決意しても、子どもの問題行動にイライラしてしまいなかなかうまくいかない…。
「褒める量を増やさないといけないのに、今日もたくさんイライラしちゃったな…」と落ち込んでいました。
当時の私と同じように悩んでいるお母さんも多いのではないでしょうか。
でもちょっとしたコツを掴めば、誰でも褒め上手になれるんです。そこで今回は問題行動が多い子どもを持つお母さんにオススメの、褒め上手になるための秘訣を紹介しますね!
褒め上手への近道はスモールステップで自信をつけること!
発達障害ADHDタイプの子どもを持つお母さんが褒め上手になる秘訣、それはズバリ「スモールステップで自信をつけること」です。
発達障害の子どもは苦手なことやできないことがたくさんあります。特にADHDタイプの子どもは
・衝動的に行動してしまう
・落ち着きがない
・カッとなりやすい
など問題行動が目立つため、お母さんも肩身の狭い思いをする機会が多いですよね。そのために「私の育て方が悪いから…」などと自分を責めるなど、お母さん自身の自己肯定感が下がりやすいんです。
だからこそ、まずはお母さんの肩の力を抜いてください。
最初から完璧にやろうとしなくても大丈夫です。まずは「この時間は子どものことをしっかり肯定してあげよう!」と決めて、取り組んでみてください。
お母さんが肯定的なコミュニケーションを取ると子どもの行動は必ず変わります。するとお母さんにも「うまくいった!」という自信がつき、どんどん褒め上手になっていくんですよ。
まずは寝る前の10分から!
褒め上手になるための第一歩としてオススメなのは、寝る前のお休みタイムにたくさん褒めてあげることです。
とは言っても、できないことが目に付きやすい発達障害ADHDタイプの子ども。「褒めると言われても、褒めるところが見つからない…」と悩まれるかもしれませんね。
でも大丈夫です。褒めると言っても特別なことをする必要はありません。
子どもがその日にやったことをそのまま口に出してあげればいいんです。
「ちゃんと朝起きれたね」
「学校に行けたね」
「宿題できたね」
「自分で頭洗えたね」
こんな風に子どもが毎日している行動をそのまま伝えるだけで、褒めていることになるんですよ。
たくさん褒めた後は「今日も一日よく頑張ったね!おやすみ」と言ってぎゅーっと抱きしめてあげればオッケーです。
たったこれだけ?と思われるかもしれません。しかし、寝る前のお休みタイムに褒めてあげることには
・子どももリラックスしている状態なので褒め言葉が脳に届きやすく、ポジティブな記憶を作りやすい
・抱きしめるなどスキンシップを取ることで、子どもの情緒を安定させる
などの効果があるんです。
我が家の息子はお休み前の褒めタイムを導入したことで
・一人ですんなり寝れるようになった
・朝のグズグズがなくなり、登園までの時間を穏やかに過ごせるようになった
などの変化が現れました。その結果、私自身も
・子どもの褒めポイントを見つけやすくなった
・自分のコミュニケーションで子どもの行動が変わったと自信がついた
といった変化が現れ、褒めを増やすことができるようになっていったのです。
最初の一歩は小さくても、こんな風にどんどん良いサイクルができてくるんです。
いかがでしたか?褒め上手になるコツは、スモールステップで褒める機会を増やすことです。
みなさんも今日からぜひ、取り組んでみてくださいね!
子どもの行動をガラッと変えるコミュニケーション術を多数お伝えしています!