授業についていけない発達障害グレーゾーンが安心して進学できるための中学準備【勉強会レポート】

 

こんにちは!

セルフラーニング・アカデミー編集部です。

今回は上級講座で月2回開催している勉強会の様子をお届けしますね!

 

「授業についていけない」「環境の変化が苦手でトラブルを起こしやすい」こんなお悩みありませんか?進学先で問題なく過ごせるの?学校とどうやって連携を取ればいいの?と不安なママの為に子どもが安心して過ごすための準備の方法をお伝えします。

 

授業についていけない子の進級進学準備に悩んでいませんか?

 

私たちは「自学力をおうちで育てる!をテーマに隠れLD(学習障害)タイプを育てるママたちが、脳科学や発達科学、心理学の観点から子どもの発達を継続的に学び、我が子の脳を育てる、コミュニケーションを実践しています。

 

今回は上級講座で月2回、開催している勉強会で発表された記録について紹介しますね!

 

今回の勉強会では、通常級で授業についていけない発達障害グレーゾーンの子が安心して進学できるように環境を整えたママの記録のシェアがありました。

 

小学校6年生の息子さんがいるMさん。10歳と12歳の時に知能検査を受けられたそうなのですが、10歳の時の知能指数(IQ)は78、12歳の時はIQ82と境界知能であることがわかりました。

 

やればできることも多いのですが

 

・授業についていけない

・集中できない

・漢字の読み書きや計算が苦手

・板書が苦手

・物事を処理するのに時間がかかる

 

こんな困りごとが気になっていたそうです。

 

保育園の頃から環境の変化に弱く、行事の前や2学期に必ずトラブルを起こして学校から電話がかかってくる。だんだん難しくなってくる勉強についていけず、苦手な教科は成績が下がったり、「難しいからわからない!でもやらなきゃいけない」という葛藤から学校でイライラしている様子もありました。

 

環境がガラッと変わる進学に対して「このままで大丈夫なのだろうか・・・」と不安を隠せなかったそうです。

 

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「何とかなる!」と様子見をしないほうがいい理由

 

「今までも何とかついていけてたから大丈夫だろう」「そのうちできるようになるだろう」と思っているママはいませんか?

 

実は、発達障害グレーゾーンの子たちは、脳機能が未熟な為、曖昧な表現が苦手だったり、考えるより先に動いてしまいます。けしてわざとではなく「やっているけどできない」「やろうとしているけどできない」のです。

 

また、WISCなどの知能検査からわかる得意や不得意が関わっている場合があります。息子さんは、目で見て情報を判断する力は強いが、耳からの情報を取り入れることが苦手でした。また、処理速度という情報を処理する力が低いことがわかりました。

 

処理速度が低いと「黒板の文字を書き写すのが苦手」「テストや宿題をこなすのが難しい」「集中力が続かず疲れてしまう」「会話や授業についていけない」という困りごとが出てきてしまいます。

 

学校でトラブルが起きたり、勉強についていけないのはお子さんからのSOSです!子どもの得意なことや苦手なことを知って上手にサポートしてあげたいですね。

 

 

 

授業についていけない発達障害グレーゾーンの子が安心して進学できる中学準備

 

息子さんは、発達障害の特性から環境の変化が苦手であること、WISCの結果から情報を処理する力が弱いため、テストや宿題をこなすのが難しく、文字を書き写すのが苦手であるとわかったMさんは授業についていけない子が安心して進学できるように行動されました。

 

子どもにやるべきこと

 

授業についていけないから、「小学校の復習をさせよう!」「もっと勉強をやらせておかなくちゃ!」と不安になってしまいますよね。

 

しかし、一番はじめにやってほしいことは「中学進学が楽しみになるような声かけや対応」です。

 

経験したことがないことや環境の変化が苦手な息子さんですが、見た情報から判断することが得意だったので、実際に見学にいったり中学校が楽しみになるような声かけをされました。

 

「今度中学校の体育祭があるんだって!どんなことをやっているのか見に行かない?」と中学校の体育祭の見学に行かれたり、「面白そうな本があったから借りてみたんだけど、絵が多くてわかりやすそうじゃない?よかったら読んでみて?」と「中学準備」がイメージできるように本を探して置いておいたそうです。

 

さらに、「やっぱり中学生かっこいいよね!」「制服を着てこの道を歩くんだね!」と楽しみになるような声かけをしていきました。

 

親がやるべきこと

 

Mさんが、やったことは「子どもの得意や苦手を書き出す」「先生に相談する」の2つです。

 

WISCなどの発達検査を受けていれば、その結果から得意なことや苦手なことを書き出したり、検査を受けていなくても、普段の様子から「話を聞いて理解することが難しい時がある」「計算問題が苦手」「自分の意見を言えない」などお子さんが困っていることをまとめるだけでもいいと思います。

 

まとめ終わると、次は先生に相談されたMさん。どの先生に相談するかわからない場合はまず担任の先生に相談することをおすすめします。

 

Mさんの場合は、担任の先生に相談すると、中学校の支援級コーディネーターの先生を紹介されたそうです。

 

息子さんは「書字が苦手」「課題や授業についていけない」という困りごとがあったので、「書字が苦手だからノートを写しきれないのではないか」「課題や授業についていけない場合はどうしたらいいのか」というように1つ1つ相談されました。

 

すると「タブレットで写真を撮っている子もいますよ」「みんなが全部やるところを半分ぐらいにしてみるという感じでスモールステップで進めるように配慮もできますよ」と具体的な支援策を教えていただいたそうです。

 

あくまで支援策は一例で、地域によって対応が違うと思いますが、相談することによってママの不安も解消されていきますよ。

 

ある時、Mさんは息子さんに「もうすぐ卒業式だね、中学校楽しみ?」と聞くと「職場体験があるんだって!それが一番楽しみ。もうリサーチ済みだよ!」と意外にも楽しみにされていたそうなんです!

 

参加したメンバーから

 

「親の心配事ばかりに目がいって楽しみになるような声かけを忘れていました。中学校って楽しそうだなと、子どもが思えるような声掛けをしていきます!」

「待っているだけでは変わらない事に気がつきました。子どもの特性や学校への希望を勇気を出して学校に相談してみます!」

 

同じ悩みを持つママがいるからこそ、たくさんの意見が出て自分の常識を変えていくことができますよ!

 

次回の活動もお楽しみに♪

 

 

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執筆者:松田あいり

(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 

 

授業についていけない子へお家でできるサポート方法について多数紹介しています!

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