字を書くのが嫌いな子が自分で連絡帳を書いてくるようになるママのサポートテクニックとは?【勉強会レポート】

 

こんにちは!

セルフラーニング・アカデミー編集部です。

今回はNicotto講座で月2回開催している勉強会の様子をお届けしますね!

 

連絡帳を書かなければいけないのはわかっているけれど、字を書くのが嫌いな中学生のお子さんをどうサポートしようか悩んでいるママはいませんか?書くのが嫌いな子は、いかに書く負担を減らすかがポイントです!ぜひ試してみてくださいね。
 

字を書くのが嫌いな子に悩んでいませんか?

 

私たちは「自学力をおうちで育てる!」をテーマに、学習障害(LD)グレーゾーンを育てるママたちが集まり脳科学や発達科学、心理学の観点から子どもの発達を継続的に学び、我が子の脳を育てるコミュニケーションを実践しています。

 

今回の発表者のMさんには、中学校1年の男の子がいます。連絡帳を書かなければいけないのはわかっているけれど、めんどくさがりで字を書くのが嫌いな子の書く負担を減らして自分で書けるようになった記録を発表してくださいました。

 

小学校でも、中学校でも利用されている連絡帳ですが、こんなお悩みありませんか?

 

・連絡帳を書いてこない

・書いてあっても字が汚くて読めない

・字を書くのが嫌いで、めんどくさがる

・書こうとはしているが、何を書けばいいのかわからない

 

中学校生活が始まり明日から授業が始まるという時に「明日の授業がわからない」といった息子さん。

 

Mさんが、どうやって連絡帳を書いているのか聞いてみると、

 

「帰りの会の時に黒板にマグネットで貼ってあるからそれを写すんだよ」

「間に合わなくてさ・・・」

「書くのがめんどくさい」

 

クラスの子は連絡帳を書いてくるのに、字を書くのが嫌いで、書くのが間に合わなかったり、めんどくさいという息子さんに対して、このままでは自分で物の管理ができず、忘れ物ばかりしてしまうのではないかと心配されていました。

 

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「書くのがめんどくさい」と感じる理由とは?

 

発達障害のあるお子さんが「書くのがめんどくさい」と思うには、ただ「やる気がない」「サボっている」のではなく脳の特性が関係しているのです。

 

さまざまな理由が考えられますが、学習障害の1つである「書字障害(ディスグラフィア)」をご存じでしょうか?

 

書字障害のある子は知的な遅れがないにもかかわらず、文字を書くことに苦手さを感じています。

 

・書くのがとても遅い、時間がかかる

・マス目にうまく書けない、文字の大きさがバラバラになってしまう

・書くと手がすぐに疲れたり、痛くなる

・頭では分かっていても、うまく文字にできない

 

という様子がよく見られます。

 

つまり「頭の中に言葉はあるのに、手でうまく表せない」状態なんです。

 

そして、

 

「書きたいけど書けない」 → ストレスや自信喪失

書くことに時間がかかる → 授業についていけない

「字が汚い」と言われる → 書くことが嫌いになる

 

文字を書く苦手さから、こんな困りごとにつながってしまうのです。

 

他にも、

 

・目と手を同時に使うのが苦手

・文字の形を把握するのが苦手

・ワーキングメモリが弱く、情報を覚えておきながら書く事が苦手

 

という理由もありますが、本人がどんなことに困っているのか、周りの人が理解することが重要になってきます

 

字を書くのが嫌いな子は、無理矢理書かせるのではなく、書く量を減らしたり、タブレットや音声入力などを使うと本人の負担を減らすことができます。

 

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連絡帳を自分で書いてくるようになるママのサポート法

 

なぜ、書くのが苦手なのか、連絡帳を書くのが間に合わないのか調べられたMさん。そして、Mさんは学校の先生にも相談され、「よかったら時間割をデータで送りましょうか?」という提案をうけたそうなんです。

 

提案をうけた時に「そのデータを印刷して毎週持たせてもよろしいでしょうか?違う部分だけ書き込むという形にしたいのですが・・・」と申し出ると、了承を得られたとのことで、息子さんの書く負担を減らす取り組みをスタートされました。

 

Mさんは、こんな順番で息子さんに提案しました。

 

①「先生がデータ送ってくれるから印刷してあげるよ、その紙に違う時間割だけ書いておいで」と子どもに伝える

②ファイルを用意し、印刷した時間割を入れる

③変更がなければそのままで、変更があればその部分だけ直してくる

 

ポイントは、一文字(社会だったら「社」)でも、ひらがなでも良いとすることです。

 

字を書くのが嫌いな子に、いきなり全部やらせようとするとやりたくなくなってしまうので、スモールステップで進めていくことが大事なのです。

 

そして、「どうだった?時間割書けた?」と聞くと「うん、書けたよ」とできたことを報告してくれたそうなんです!

 

そんな取り組みを続けた結果、ひらがなばっかりではありましたが、全て連絡帳に書いてきたり、授業のノートの表紙に書いてきたり、自分で工夫する様子が見られたんです!と嬉しそうに発表してくださいました。

 

書いてきたときには「すごいじゃん!」「ほんとだ!書いてきてるね」「上手に書けてるね!」「見せてくれてありがとう」と声をかけられたそうで、情報を減らす・絞る、一文字だけ書く、ひらがなでも良い、という「できそう」と思ってもらえたことが、良い方向につながったのではないかとお話してくださいました。

 

参加したメンバーからは

 

「わが家は、連絡帳に「音読」「漢字」とあらかじめ書いておいて渡しています。子どもは、宿題で出たページを書くだけにしておいたり、宿題で出たものに丸をつけてもらうだけというような工夫をしています!」

「どうしても忘れたくない物は、手に書いて帰ってきますよ!イレギュラーなことって忘れにくいので、本人なりに工夫したり、友達に聞いたり、書けなかった時は自分でどうしたらいいか考えることをしています!」

 

 

とアイディアが飛び出しました!

 

そして、発達科学コミュニケーションマスタートレーナーの森あやさんから

 

「連絡帳を書いたり何かメモしたりするのって大事なことですよね。では、なぜ連絡帳を書くのが大事だと思いますか?連絡帳には、宿題や明日の持ち物など、学校で必要となる情報を記入しますよね。自分で連絡帳を書いたり確認することで、忘れ物を減らしたり、物の管理ができるようになる。本当のゴールは、連絡帳を書かせることではなくて、物の管理ができるようになることなんです。そのために、どんな声かけをしたらいいか工夫できるといいですね。」

 

とお話もありました!

 

私たちのゴールは、一人で学ぶ力「自学力」を育てることですが、子どもはいきなりひとりでできるようにはなりません。

 

ママが子どもの自学力を育てるために「知識」のストックをしておくことで、子どもへ「きっかけ」を手渡し、成功体験を作っていくことができます。

 

次回の活動もお楽しみに♪

 

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執筆者:松田あいり

(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 

字を書くのが嫌いな子への対応を多数紹介しています!

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