1.人前で話せない子に起きていること
「家では普通に話せるのに、学校ではまったく話せないんです」
そんな相談をいただくことがあります。
そんな姿を見ると、お母さんも心配になりますよね。
「どうして話せないんだろう」
「慣れたら話せるようになるのかな」
「このままで大丈夫かな」
そんな風に不安になることもあると思います。
実はこれ、「話したくない」ではなく、『話せない状態』なんです。
お家では普通におしゃべりできる、笑ったりふざけたりもできる、けれども、園や学校へ行くと急に黙ってしまう。
周りからは、「恥ずかしがり屋だね」「おとなしい性格なんだね」と言われることもあるかもしれません。
けれども実際は、繊細な子の脳が強いストレスや不安を感じて、自分を守ろうとしている『場面緘黙』という状態なんです。

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2.場面緘黙は性格ではなく脳の防衛反応
繊細な子は、人前で話そうとした瞬間、
「ちゃんと話さなきゃ・・・なんて言ったらいいの?」
と、脳が「緊張モード・警戒モード」に入ってしまうんです。
すると、声を出すための回路が止まり、話したくても話せなくなってしまいます。
だから、「話してごらん」「ちゃんと言えるでしょ」と言われるほど、さらに緊張してしまうことがあります。
ここで大切なのは、「話せないのは甘えではない」と理解することです。

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3.「言えるでしょ?」で苦しくなる理由
話せない子は、何も感じていないわけではありません。
むしろ、「ちゃんとしなきゃ、「話さなきゃ」という気持ちを強く持っています。
そして、お母さんの焦りや不安も敏感に感じ取っています。
だからこそ、「早くあいさつして」「ちゃんと答えて」という言葉が、プレッシャーになってしまうことがあります。
話せない時に必要なのは、頑張らせることではありません。
まずは、『安心していいんだ』と感じられることです。

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4.「話せなくても伝わる!」安心感を育てる
ここで大切なのは、「話すこと」をゴールにしすぎないことです。
声が出なくても、コミュニケーションは取れます。
例えば、
・手を振る
・うなずく
・ニコッと笑う
・タッチをする
そんな小さなやり取りも、立派なコミュニケーションです。
「伝わった!受け入れてもらえた!」
そんな安心感が、少しずつ心と脳を落ち着かせていきます。
そんな小さな安心が積み重なることで、繊細な子は、少しずつ「話しても大丈夫かも」と感じられるようになって、「話したい!」という気持ちが育っていきますよ。
ここまでお伝えしてきた関わりは、発達科学コミュニケーションの学びを土台にしています。
発達科学コミュニケーションでは、脳科学・心理学・教育学をベースに、家庭での関わり方や日常の声かけを変えていくことで、家庭の中で子どもの自信・意欲・行動力を育てていきます。

5.繊細な子の場面緘黙について よくある質問(Q&A)
Q1 何も話さない時はどうしたらいいですか?

A.無理に話させようとしなくてOKです
「脳が話せなくなっている状態なんだな」という視点でみてあげてください。
安心感があるからこそ、「話してみようかな」という力につながっていくんです。
まずは、お母さんが笑顔でおしゃべりをして、お子さんの脳の緊張を緩めてあげましょう。

Q2 あいさつは礼儀!と教えるべきでは?

A.「あいさつしなさい」ではなく、「気持ちを伝えたい」という感情を育ててあげたいですね
「目を見て大きな声で挨拶しないといけない!」これは大人の固定概念。
大人でも、全員がそんな挨拶をしているでしょうか?
まずは、手を振る、笑顔を向ける、といった、小さなコミュニケーションでも、「ありがとう!」や「またね!」は伝わるよ、ということを教えてあげたいですね。
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