1.ドキドキと不安で始まった一年生
我が家には、一年生の繊細な娘、まーちゃんがいます。
初めての教室、友達、先生、給食、宿題…。
保育園の時と大きく環境が切り替わり、朝起きて学校に行く。
それだけで精一杯の毎日が始まっていきました。
私は
「毎日歩いて行けるかな…」
「勉強は大丈夫かな…」
「友達とうまくやれるかな…」
という不安や心配があり、学校で困らないように、“ちゃんとさせなきゃ”という気持ちから、焦りも生まれていきました。

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2.何とかしようとするほど、うまくいかなかった関わり
入学後2週目あたりから、学校から帰ると、些細なことで怒る、泣く、叩く、など癇癪が増えていきました。
そんな毎日に私は、
どうしよう…
なんとかしないと…
と不安になり、「ママだいきらい!」と言われるたびに落ち込んでいました。
学校での様子が気になり先生に聞いてみると 、
「休み時間は友達と楽しそうに遊んでいます」
「授業では、活発に手を挙げています」
「給食も完食しています」
とのこと。
家での姿とのギャップに、私は違和感を覚えました。
家でこんなに荒れているのは、私の関わり方がいけないのかな…
そんな不安がどんどん大きくなっていきました。
そして私は、何とかしようとして、
「疲れてるし、そろそろYouTubeやめようか」
「お菓子食べて夕飯食べられなくなると困るよ」
「明日も朝早いから、早くご飯食べてお風呂入って早く寝なきゃ」
と、注意や指示の言葉を増やしていったのです。
けれど、まーちゃんの癇癪はよくなりませんでした。

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3.癇癪が起きていた理由
どう関わればいいのかわからず悩む中で出会ったのが、 脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションの学びでした。
そこで知ったのは、繊細な子どもの脳は、
・外の環境からの刺激を人一倍強く受け取りやすく、1の刺激を100くらいに受け取ってしまう
・受け取った情報を処理する力がまだ未熟で、脳が大渋滞を引き起こし、ストレスでいっぱいになりやすい
・ママの感情を敏感に受け取る
という特性があるということでした。
この視点を知ってから、私はまーちゃんの姿が少しずつ、つながって見えてきました。
学校では、先生の指示、友達との関係、集団行動、時間割、新しい環境の中でたくさんの刺激を小さな体で受け止めながら、一日中頑張っていた。
けれど家に帰る頃には、もう脳が限界だったのかもしれない。
その結果、脳が情報を処理しきれず、ストレスでいっぱいになり、些細なことでも感情をコントロールできずに、家で癇癪として表れていたのではないかと考えました。
そして、学校で頑張れていたのは「問題がないから」ではなく、ストレス状態の中でも必死に頑張っていた状態だったのかもしれない。
さらに、安心できるはずの家でも、私の焦りや不安を敏感に察知し、安心できていなかった可能性もあります。
そう考えた時、家で見せていた姿は「困った行動」ではなく、脳が限界を迎えているサインとして見えるようになったのです。
それまでの私は、目の前の行動をどうにかしようとしていました。
ですが、発達科学コミュニケーションを学び、脳の特性から行動の背景を見ること、そして家庭での関わり方や日常の声かけを変えていく視点が必要だと気づきました。

4.最初にした2つの関わり方
ストレスでいっぱいの状態では、気持ちも行動もコントロールする余裕がなく、さらに刺激を受けると、感情があふれやすくなるため、まずは「安心できる状態」をつくることが大切だと学びました。
わが家で実践した2つの関わり方をお伝えします。
①ありのままの姿への声掛けとスキンシップ
・「おはよう」とニコッとする
・「いってらっしゃい」と手を振る
・「ご飯食べているんだね」とハイタッチ
・手を握ったり、背中にそっと手を置いたり、寝る前のギュー。
など、です。
②安心して、心が満たされる時間を最優先にした関わり
私はそれまで、
「早く夕飯食べてね」
「明日の持ち物そろってる?」
「早く寝なきゃ」
と、“明日困らないように”ばかりを考え、時計を見ながら動いていました。
そこからまずは、帰宅後は何をしてもOK。
時間で無理に何かやらせようとせず、家でホッとできて、パワーチャージができる時間を1番大切に過ごしていきました。
例えば、
・「おかえり〜」と笑顔で迎える
・好きなおやつを食べてぼーっとする
・「なにしてるの〜?」と興味を向けて
「楽しそうだね〜」と一緒に楽しむ
・話してきたら「そうなんだね〜」と聞き役になる。
そんな時間を意識して増やしていきました。
よかれと思ってかけた「おかえり」の言葉に、「ママきらい!」と返ってくることもありました。
いつもなら受け取れる言葉も刺激として感じやすくなっていると感じた日は、無理に声をかけることはせず、そっと距離を置いたり、穏やかな表情で同じ空間にいることを大切にしました。

5.見る視点が変わった事で、戻った笑顔
すると関わりを見直してから10日ほどで、少しずつ変化が見え始めました。
帰宅したまーちゃんに、「お疲れさま」と声をかけると、以前より穏やかな表情を見せるようになったのです。
そして
「あしたがっこうでカレーでるよ」
「ママきょうね〇〇だったんだよ」と、自分から話してくれるようになりました。
さらに、思い通りにならない時でも、すぐに怒ったり泣いたりすることが減っていきました。
この2つの関わりで、子どもが安心と安全を感じ、ストレス状態を作りやすい脳の特性を和らげ、癇癪も落ち着いていったのだと考えられます。
また、気持ちを言葉で伝えられるようになっていくことで、大渋滞していた脳に、他の事を考えられるくらいの余白が生まれていったと感じました。
そして私は、子どもの行動だけではなく、背景にある脳の状態を見る視点を持てるようになりました。
すると、私自身の焦りや不安が少しずつ和らぎ、自然と笑顔で過ごせる時間が増えていったのです。
この記事が、同じように悩んでいる親子に届き、1人でも多くの親子が笑顔で過ごせるきっかけになれることを願っています。

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執筆者:えんどうまりな
発達科学コミュニケーション




